#45 夏の終わりに（朗報✨）

　吹奏楽コンクールが全国各地で佳境を迎える8月末。
『息子よ、よくやってくれた✨』
所属する一般団体は県大会を通過し、更に地区大会で見事金賞を受賞した。また金賞受賞団体の中から、さらに全国大会に出場できる代表枠にまでも選ばれたのだ。そう、いわゆる『ダメ金』ではなく、『✨代表金✨』となった。

　結果がわかり、すぐ息子のお嫁さんと喜びを分かち合う私。
『北海道旅行、楽しみですね！』
彼女もとても喜んでいる様子。そう、今年の全国大会は北海道札幌市で行われることが決まっていた✈️。
　思い返せば12年前、息子は高卒で現吹奏楽団に入団し、何度も全国大会で金賞受賞を経験させてもらっている。もちろんそこに本人の努力もあるのだが、過去の輝かしい全国大会出場の実績は、全て『諸先輩方に連れて行ってもらった全国大会』だったと、私は思っている。
　コロナ禍を含むこの数年で、団の状況は急激に変化した。吹奏楽界の重鎮であった指揮者のご勇退、それに伴い多くのベテラン団員の方々が退団されてしまった。新しく迎えた若い団員も、コロナ禍の混乱などが重なり、団内であちこちうまく噛み合わず全国大会出場が叶わない年月が過ぎる。
　そしてようやく新指揮者が着任された昨年末。気づけば息子は🎺トランペットのパートリーダーとなっていた。今やもう『先輩方に連れて行ってもらった全国大会』ではない。パートを率いる立場となりゲットした全国大会代表枠の価値を思うと、
『苦しい時に辞めなくて良かった…。』
苦労が報われたことが何より嬉しかった。

　大会前には、もし全国大会が決まったら、息子の遠征に便乗して『北海道へ✈️応援旅行に行けたらいいな💕』と妄想していた。
『夢ではない！？』
海外への渡航は未経験の私達夫婦が最後に飛行機に乗ったのは、✈️30年以上前の九州への新婚旅行だった。当時は手配など旅行会社に全てお任せしていたが、時代はすっかり変わっている様子。
『スマホでサクサク、アプリが自在に使えないと飛行機にも乗れないの!？』
しょっちゅうpeach便に乗っている実家の姉に教わりながら、航空券をスマホから予約することを試みる。　
『むむっ！?💦』
調べることは好きな方である。そして旅行は『計画中が一番楽しい』と思っている。笑

『団員の皆さまの晴れ舞台が素晴らしいものになりますよう、心より応援しております🎵』