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母校の吹奏楽部のコンサート

母校の吹奏楽部のコンサートを観に行ってきました。 
毎年行っています。
今年は規模も縮小し制約も多い中、しかし、部員一人ひとりの気持ちが肌レベルで伝わってくる素晴らしいコンサートでした。


伝わってきた“表現者としての思い”

精一杯積み上げたであろう練習。その成果を皆で出し切ろうという思いのこもった瞬間の数々。

僕も高校生当時、同じように夢中で励んだものです。
ステージ上で後輩たちがどんな思いでひとつひとつの音を出していたのか、自らの記憶を遡れば自ずと分かります。

決して全てが上手くいったわけではないと思いますので悔しい瞬間もあったかとも思いますが、何を意識しどういう音楽をやろうとしているのか、そこのイメージとそれを実現するための努力がしっかり伝わってきました。


その姿そのものが芸術

そしてもう一つ、これは大人になったから感じるのだと思いますが、その姿は果てしなく美しいものです。特に三年生は最後の舞台。表情や仕草からは感情が溢れんばかりに伝わってきて、胸が熱くなりました。

当の本人達は精一杯にコンサートの瞬間を過ごしているだけです。僕もそうでしたから分かります。
でもこの日僕は、この後輩たちの真っ直ぐな姿に心を持っていかれました。僕らの時も、来てくださった方々は同じように感じてくれていたのだろうと、今は分かります。その当時はそこの部分で感動してもらおうとか全く思ってなかったですが。いうか思ってないからこれは美しいわけですよね。

若者のエネルギーには、ほんと心を洗ってもらえる何かが宿っています。これを読んでいる若者諸君。大きくなったらいつか分かるようになるので今はあんまり分からなくてもいいですよ(笑)


表現者として大切な部分をいつも教えられています

そんなふたつのことを感じたコンサート。
なのでアンケートには、「取り組んできた事が音楽的・ステージング的に結実していた部分」についてと、「美しい時間をありがとう」のふたつを書き記しておきました。 

懸命さが輝きを放ちこんなふうに心を揺さぶるコンサートが出来るのは高校生ならでは。47才の僕にはもう出来ないけど、でも、「気持ちを気持ちに届け響かせるような表現者でずっと在りたい」、と改めて思わせてもらえました。
年に一度、後輩たちにこうして教えられています。とてもありがたいコンサートでした。 


後輩たちにとって、この経験は将来きっと何かの形で活きるでしょう。 
素晴らしい人生を!

サポートくださる皆様、そのお気持ちがとても励みになります。ありがとうございます^_^ 不定期ではありますが、日常の中での想いを”伝わる記事“にしてお届けできるよう、今後も心を込めて執筆を続けていこうと思っています。