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RED BLAZE~広島のミュージシャン45人による”応援“とは

2020年、3月。
広島のプロミュージシャン45人による"応援歌製作企画"が緊急始動。
楽曲「RED BLAZE ~ 赤組応援団」は専用ホームページで無料公開。
この企画を、演奏で携わった者としての視点でご紹介します。

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苦境を乗り越えようとする人々にエールを

発起人は、広島で音楽スタジオ「セイントルイズスタジオ」を経営する数井政彦さん。 
この時期の例に漏れず、音楽業界もイベント中止などで大きな影響を受けています。数井さんご自身もほとんどの仕事がキャンセルになったそうです。
辛いことですが、しかし数井さんの視線は「周り」「未来」でした。

「この状況での、役に立てることをしたい・・・、応援歌を作ろう!」


そんな想いから、広島のミュージシャンに呼びかけを開始。 
瞬く間に賛同者が集まり、最終的に45人で楽曲を製作することに。
数井さん曰く、予想の倍かそれ以上。

さぁ、仲間は揃いました。あとは、皆がそれぞれ、本領発揮です! 

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(左:数井政彦さん 右:筆者)
インスタグラム@akagumiouendanより引用


一曲を45人で創作するということ

「RED BLAZE 」、作曲は数井さんご本人。 
そして歌詞ですが、特定の作詞家によるものではなく、参加ミュージシャン達それぞれの言葉をもとに出来ているのです。

「風が吹いても雨が降っても決してそこから逃げたりしない」
「拭う涙は光り輝く希望」 

人間の逞しさを感じる詩。参加ミュージシャンの“ナマの声”です。

レコーディングは日々、1人〜数名ずつの録音をコツコツと重ねて、最終的に壮大な応援歌が仕上がりました。
45名ですが場合によっては1人に数トラック使っていたりするので、総トラック数は約170
これをきちんと音楽的に形にする。手腕とセンスが相当に問われる事は想像に難くありません。

そして、出来あがった音楽は、見事にひとつのメッセージとして纏まった姿になっていました!

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広島から届ける 〜 ヒロシマから届ける

"広島"と聞いて、皆さま、何を思い浮かべますか?
様々なイメージがあるかと思いますが、その中でも「カープ」というワードは、思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
その存在は広島にとって大きく、象徴的ですらあります。

昭和20年8月6日、広島の街は、一度壊滅しました。
しかしその後、人々は決して屈することなく明日を信じて強く生き抜きました。その逞しさは今の広島の人や街にも受け継がれています。
そしてその戦後の歴史において、人々の活力となり市民をおおいに勇気づけたのが「カープ」です。

ゆえに広島の人々にとって、「困難から立ち上がること」と「カープの歴史」は強く結び付く感覚が自然とあるのです。

この広島の心。歌を聴いて頂くと、歌詞には随所にカープへの想いが散りばめられているのがお分かり頂けると思います。
それゆえ、この企画の団体名は「赤組応援団」となっています。

この背景をもとに「RED BLAZE」を聴けば、広島から発する「ヒロシマの思い」をきっと感じて頂けることでしょう。

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楽曲のご紹介

歌は、そして音楽は、人の「心地」に大きく作用します。
物理的な形はないけれど、人間が「心を持つ生き物」である以上、それは大きな存在であると、私は言い切れます。数井さんも、参加ミュージシャンも、同じ思いでしょう。この企画においても、それがエネルギーの源泉かと思います。

この歌により、多くの方々の気持ちに勇気希望が湧いてくるならば、皆で作った甲斐があるというものです。

専用ホームページ内で、どんな楽曲なのかご確認いただけます。 
(RED BLAZE~赤組応援団~)
https://www.redbz.net/


広島より、皆さんを応援しています!
チーム人類。がんばりましょう! 


jazz trumpeter 河村貴之

サポートくださる皆様、そのお気持ちがとても励みになります。ありがとうございます^_^ 不定期ではありますが、日常の中での想いを”伝わる記事“にしてお届けできるよう、今後も心を込めて執筆を続けていこうと思っています。