3-4.音域変化と発音変化について1『トランペット ハイノート本 ~美しい High Bbで奏でるために~(仮)』
今回からハイノート本の最も重要な「音域変化」について具体的に解説してまいります。
第2章「音の出る原理」に始まり、この第3章「音のツボ」に当てるお話までのそれぞれの歯車(情報)をひとつひとつ丁寧に噛み合わせて完成した機能である「トランペットの基礎」が正しく稼働しているか(実際のトランペット演奏に反映できているか)が、これから先お話する音域変化の実践、そしてハイノートを出せる技術習得へとつながる重要な条件です。
どこかで歯車の噛み合わせが悪く機能していなかったり、歯車がひとつ足りないと、「音域変化」という歯車を新しく手に入れても結果は伴わない可能性がありますので、ぜひ慌てずに、場合によっては何度も過去の記事を読み返して、丁寧に実験と研究を進めてください。
全音域は繋がっている
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