第四章:コーチングとの出会い(2021年1月~2022年6月)
自己信頼をはぐくむライフコーチ、サウンドバスガイドの町田真彩子です。これまで教員生活、駐在妻生活について綴ってきました。第4章はコーチングと出会った話です。
大泣きした日
「コロナの話でもなく子どもの話でもなく、私自身のキャリアの話や悩みをじっくり誰かに聞いていただくのは、何年振りだったでしょうか、、まるでセラピーを受けてるようで、あっという間の一時間でした。」
これは私が実際に書いて送ったメッセージです。知り合いの駐在妻の方(Aさんとしますね)から、「まさこさん、ちょっとZoomでお話ししませんか〜?」とお声がけいただき、気軽な世間話と思って臨んだのは忘れもしない、2021年1月31日。
「まさこさんは、どうしたいんですか?」
彼女はコーチではないのですが、私にコーチング的な関わりをしてくれました。○○ちゃんのママとしてではなく、町田さんの奥さんとしてでもなく、「まさこさん」の私が何をしたいか、質問してくれたからです。肩書きのないありのままの「まさこさん」の私を見つけてもらった、受け止めてもらえた!そう感じたのです。
Aさんとの会話は朝だったのですが、その夜、突然涙がこみ上げてきて大泣きしました。今までロックダウンをどう乗り切るかで必死だったけれど、「私、辛かったんだ」と気がついたんです。洗濯機の前でとめどなく流れる涙に実は一番びっくりしていたのは私でした。それだけ自分の感情を押し殺していたのだと思います。そして純粋にただ話を聞いてくれる人がいる、私を受け止めてくれる人がいる、それだけで大きな癒しになることを感じた体験でした。振り返れば、Aさんとのこの会話が私の人生の大きなターニングポイントになりました。
コーチングって何だっけ?
大泣きした日から、キャリアカウンセリングを受けたり、キャリアセミナーに参加したりするようになっていきました。15年間の教員生活を棚卸して自分の強みを分析し、職務経歴書を作成しました。当時はまだ英語を使う、あるいは英語を教えるというキャリアの選択肢しか頭にありませんでしたが、くよくよ悩んで終わりではなく、建設的に自分のキャリアを考える時間が増えていきました。
しばらくして、Aさんが知り合いのコーチを紹介しているSNS投稿が目に留まります。
「コーチングって何だっけな?」
私のアンテナに「コーチング」というワードが引っかかった瞬間でした。紹介されていたのは駐在妻の経験があるBさん。インターネットで「コーチング」を検索してもはっきりどんなものか分かっていませんでしたが、「なんか気になる、まずはとにかく体験してみよう!駐在妻の経験がある方なら分かってもらえそう!」と体験セッションに申し込みました。
当時のメールのやりとりを溯ってみると、人生初のコーチングセッション、事前アンケートにはこう記載していました。
Q:「何について話したいですか」
A:「基本的に学校やその日のできごとを話さない息子からどうやって話を引き出すことができるか、どうやって自己肯定感を上げるような声かけができるか。他の駐在妻や永住組のママとの人間関係におけるモヤモヤについて」
当時の私には、コーチングのスキルを学べば、効果的な声がけができるようになるだろう、そうすれば息子が変わるだろう、そういう思惑が根底にあったのでしょう。「自分の思い通りに人に動いてもらうための言葉をマスターする魔法」を求めていたのだと思います。「コーチングとは何か」―その本質をまだ理解していませんでした。
(追記:正確にはコーチングに「出会った」のではなく「再発見」でした。というのは、先日実家に帰省した際、教員時代に読んでいたコーチングの本を見つけたから。コーチングという言葉は前から気になっていたのだと思います。)
自分のことなのに分からない
初めてのコーチングセッションは2021年4月15日。60分を大幅に延長して100分近く私はとめどなく話続けていました。蓋を開けてみると私が話していたのは母のこと。母にどんなふうに育てられたか、母が嫁としてどんな苦労を経験してきたのか、母にどうなってほしいのか、、、一通り想いをぶちまけた私に、それまで静かに話を聞いていたBさんがそっと言います。
「まさこさん、ずっとお母さんのことを話していましたね。
まさこさん自身はどう感じていたんですか。」
不意を突かれた質問でした。頭が真っ白になりました。自分がどんな感情だったのか、何を感じていたのか、意識していたことがこれっぽちもなかったからです。驚いたまま、セッションの中では、その質問には答えることができませんでした。
自分のことなのに、質問されて分からないなんて。
自分の意識が完全に外に向いていて、自分の内面と向き合っていなかったことに気がつかされた質問でした。これが、コーチングのAha Moment(そうだったのか!という気づきの瞬間)その1です。
その後、Bさんの継続コーチングを受けはじめ、自分と向き合う作業がスタートしました。当時はまだ内観が進んでいなくて、セッション中も話があっちこっち飛び、頭が混乱して終わるなんてこともありましたが、Bさんはそんな私を温かく受け止めてくださっていました。Bさんのおかげで少しずつ自己探求のジャーニーが進んで行きました。
ここまで読んで下さりありがとうございます。コーチングの旅はまだまだ続きます。
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