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ランニングエコノミーって何?論文レビューとトレーニング紹介!

どうも、新事業の準備に大忙しそうなふりをしているもっさんです。  (効率が悪いだけ説あり)

今回は、ランニングエコノミーについて書きたいなと思います。

長距離選手やランナーは、最近よく耳にするワードなのではないかと思いますが、皆さんはいかがですか?2つの論文をもとにランニングエコノミーとは何かどうやったら高まるのかトレーニングの方法を紹介します。

参考文献はこちら↓

↑様々な論文をベースにした、筑波大学の研究です!

↑これは修士論文ですが、すごく参考になります!そして、なんと言っても量が膨大!

よろしければ、読み進めてください。

ランニングエコノミーとは

ランニングエコノミーは、走の経済性と訳され、 ある走速度に対してより少ないエネルギーで走れるかをみるもの。ランニングエコノミーは、最大下のある走速度における酸素摂取量と定義されます。

▶︎ある速度で走った時に、どれだけ酸素摂取量が増加するかということ。

スクリーンショット 2020-08-27 23.25.26

ケニア人と日本人ランナーを比較したグラフ(※論文より抜粋)

これを見ると、ケニア人ランナーの方がランニングエコノミーが高いことがわかります。

▶︎やっぱりケニア人すげー。(前回、ケニア人と日本人ランナーの違いというテーマでnoteを書いてます。)

筑波大学の論文では、ランニングエコノミーは、走速度を一緒にしないと測ることができないとし、正確な測定が困難としています。そのため、エネルギーコストと言った方法を提案しています。気になるかたは、読んでみてくださいね。

ランニングエコノミーを高める要素とは

ランニングエコノミーの個人差を説明することは難しい様ではあるが、バイオメカニクス的には、64%を説明できるとしています。

・地面反力鉛直成分、および水平成分
・プライオメトリック能力
・脚の前方スイング
・左右のバランス
・股関節伸展が速く大きい
・ステップ長が大きい(ただし、明確な理由は不明)
・重心の上下動が少ない(これを実現するためには、膝の曲げすぎ注意、足首は伸ばした位置で固定)
・遊脚期の股関節の屈曲動作範囲が小さい
・離地直後局面の大腿直筋の活動量が大きい(離地後の脚のリカバリーを早めている)
・遊脚期の膝関節の最大屈曲角速度が大きい(膝関節を速く屈曲して脚全体の慣性モーメントを減少させ、
                                    脚のスイングを補助)

他にも、こんなパフォーマンスの高い選手ほどランニングエコノミーは高いという視点から。

トレーニングを積んだ選手の特徴

各局面に分けてみてみましょう。(こちらは修士論文から)

【着地】

・膝関節筋群の共同収縮
・足関節底屈筋の活動↑(特にヒラメ筋)
・外側広筋の早期発火による、着地を想定した予備緊張

【キック動作】

・推進局面のハムストリングスの活動↑
・膝関節周囲筋の共同収縮で合理的に膝関節を固定

【下腿の振出動作】

・ハムストリングスが下腿の振出を制御(必要以上なエネルギーを使わないため)

トレーニングについて

これらから、膝・足関節を固定する様なトレーニング、およびハムストリングスの機能向上は必須ですね。また、プライメトリックトレーニングの実施も。ハムストリングスに関しては、膝を曲げる作用、股関節を伸展(足を後ろに引く)作用の両面にアプローチが必要ですそうです。

ハムストリングスのトレーニングに関しては、こちらの後半をぜひみてください!

プライオメトリックトレーニングはこちらを

足部の固定についてはこちら

自身のユーチューブページの紹介にはなりますが、参考になるのではないかと思います。

では、またお会いしましょう。

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※8/30追記

YouTubeで動画でも、今回の内容をまとめています!

こちらの方では、トレーニングについてもまとめております。


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