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瞑想はお好き?

ゴールデンウィークになると、4年前のことを思い出します。
2019年のこの時期、千葉県の茂原にて、ヴィパッサナー瞑想というものに参加していました。
INとOUTの日も含めると、12日間です。

知る人ぞ知るヴィパッサナー。
ヨガをなさる方はご存知かもしれません。

私は詳細は行ってみて初めて知ったのですが、ブッダが悟りを開いたときの瞑想法を、その当時から現在まで最も忠実に続けている流派だそうです。
一時は本国のインドでは途絶え、ミャンマーにてその火は受け継がれ、今はまたインドに逆輸入されて復活しているとのこと。
世界各地で行われていて、日本では、京都と千葉にセンターがあります。

コーチ界隈でもその存在はよく知られていて、私も「10日間ひたすら瞑想をし続ける」とだけ聞いていました。
ちょっと興味あるなと思っていたら、2019年にやってきた新天皇御即位に伴うGW10連休。
更に、なかなか取れないと言われる予約が、なぜかこの時するりと取れてしまい、これは行くしかない、と覚悟して、
当時、課長職でありながら、上司とチームのメンバーに「お願いします!」と言いながら追加で2日お休みを頂いて行ってきました。

私がそれまでにやったことのある瞑想は、20分とか、そんな程度。
それも、楽な姿勢でやったらいいよ、というくらいのもの。

そんなふうに軽いリトリートのつもりで行ったら、待っていたのは「ガチの修行」で驚愕しました。

朝4時起床、22時就寝。
食事は1日2回、中身はベジタリアン。
食事の後に少しだけ長めの休憩。その間に洗濯(手洗い)やシャワー。
それ以外、基本ずっと座る = 瞑想。
常に無言。あらゆるコミュニケーション禁止、メモ禁止、読み物禁止。
スマホも本もノートも全部預けます。

私を最も苦しめたのは足の痛みでした。
ヨガをする人でもずっと同じ姿勢はしんどいというのに、あぐらのかけない私は、股関節や膝に激痛が走り、最初の3日間くらい、本気で脱走を考えました。

毎日、指折り、残りの日を数えていましたが、8日目くらいから、ようやくいろんなものが繋がり始めました。
帰る頃には、「つらかったけど来てよかった」と思うから、人間て不思議なものです。

「心の手術」とも言われるヴィパッサナー。
確かに、私も、自分自身の繰り返してきたパターンについて大きな気づきがありました。

私の実体験の感覚としては、「究極のマインドフルネス」
そして、「どんな本を読むよりも、ブッダの教えを身体で理解できる体験」

ブッダに関する本などは、事前には一切読んだことはない状態で行ったのですが、
毎日の講和と自分の生身の体験を通じて、
ブッダが伝えられていたことは、「なるほど、おっしゃることは確かにわかる。この先に悟りの境地があるだろうこともわかる」と感じました。
毎日継続できないので、いつまでも凡人のままですけれども。

この修行から帰るときには、毎日、朝1時間、夜1時間瞑想することを推奨されます。
私が続けることができたのは、せいぜい戻ってきたその日と翌日くらいでした。

ただ今でも時々、思い立って、夜眠る前に10分間だけ、瞑想するときがあります。
ヴィパッサナーのアプリがあり、指導者ゴエンカ氏のインド・アクセントの英語がガイドしてくれます。(この10分のガイドは、正確にはアーナパーナという瞑想の一部)

正直、毎日はできませんが、
特に、気持ちが落ち着かないとき、心が乱れているとき、翌日に緊張する仕事がある時などには意識的にやるようにしていて、実際に、平静さを取り戻したり、気持ちや体が楽になる効果があると感じます。
疲れているときや、寝るのが遅くなってしまったときは、面倒になるのですが、むしろ、そういう時こそやっておいた方が翌日がすっきりするということも体験しており、面倒くさいという気持ちと葛藤したりしています。

瞑想は免疫力アップにも効果あり、なんていう話も聞いたことがあるような。


10日間の体験談は、こちらのブログに書いていますので、よかったら、旅日記的にお楽しみください。
ブッダが言っていたことは何か、ということも、私なりに書いてみています。
私も毎年この時期には読み返して、思い出したいなと思います。


より内容を知りたい方は、こちらの本をどうぞ。



では、良い休日を!

◆今日の写真は、私が滞在した千葉のセンター・ダンマーディッチャ。中央が瞑想する場所、左が男性用ドミトリー、右が女性用ドミトリー。奥に、個室用の建物もあります。

この記事は、2021年5月5日配信のここみち便りをリライトしたものです。
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