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【2020年】浦和レッズ構成員振り返り・前編【組員名簿】

サッカーと赤い菱形を愛する皆さまこんばんは、くろだです。
先日、ライターの川治良幸さんが大槻前監督へインタビューした記事が好評の様ですね。
僕も拝読し、今シーズンの振り返りとして非常に胸に来るものがありました。浦和レッズを追いかけていた人が感じていたものが大槻前監督にとっても苦心するところであった事がつまびらかになっていたと思いますし、苦しいシーズンであったとともに一定の手ごたえがあったシーズンでもあったと思います。

来シーズンは戦術的な整備に定評のあるリカルド・ロドリゲスさんが監督に就任される、という事で今シーズンの浦和が頑張ってきた事に良い上積みをしてもらえるものだと期待したいなと思っています。

さて、僕個人として初めて浦和レッズを通年通して何かを見出せないかと思いながら追いかけた今シーズンですが、締めくくりとして各選手に対する雑感を書いてみようと思い至った訳です。

tkqさんみたいに面白い記事は書けませんが、今シーズンを走り抜けた選手たちへのリスペクトと感謝を胸に、頑張って書いていこうと思います。
各選手のスタッツはFootball Labさんを参照にさせて頂き、個人的に印象に残っている範囲でプレーエリアなども図に出させてもらっています。出場試合数などはレギュラーシーズンのみの算出となっている事はご承知おき頂き、「俺はこんな風に見えたよ!」みたいな話を頂ければ幸いかな、と思います。

では、どうぞ!

1.西川周作

まずは今シーズンはキャプテンとして苦しいシーズンを駆け抜けた西川選手には大きな拍手を送りたいと思います。
決して盤石と言えないディフェンスラインの中にあって西川のビッグセーブで得る事が出来た勝ち点は少なくないですし、キャプテンという仕事をこなしながらのパフォーマンスには大きな評価が付けられるのが妥当だと思います。
とはいえ、フィードが短くなりがちな試合があったり、岩武とのお見合いがあったり、キャプテンの責任感とプレッシャーがパフォーマンスとして裏目に出たんじゃないかというシーンもあったので、来シーズンもキャプテンをやるとしたら、もう一皮むけた姿を見せてもらえると嬉しいな、とも思っています。
もちろん、大槻前監督がインタビューで語っていた通り鈴木彩艶がもっと西川選手を追い落とすくらいの意識を持って高いパフォーマンスを発揮し、競争を激化させてもらえれば最高なんだろうな、と。

2.マウリシオ

とうとう、浦和レッズから阿部寛がいなくなってしまった・・・
昨シーズンは積極的な縦パスや落ち着いたプレーぶりでディフェンスラインを締めてくれていたアベリシオも4バックの2CBという配置の中ではなかなか出番を見出す事が出来なかったのかもしれないな、と。
やべっちスタジアムのアワードのベストゴール部門でオルンガにぶち抜かれているシーンが抜かれていたのを久々に見て「あぁ、良い顎をしているな・・・」と懐かしむ事が出来て良い年の瀬を迎えることが出来そうなので、感謝しかありません。
浦和のレジェンドでもあるポンテ̪̪師に導かれたポルティモネンセではどうなのでしょうか、元気でやっているのでしょうか。今シーズン引退を表明した曽ヶ端選手と横に並んで、グルージャ盛岡の監督とトリオを結成して欲しいブラジル人ナンバーワンなので、ぜひ日本に戻ってきて欲しいと思います。

4.鈴木大輔

懸賞生活が似合いそうな浦和の漢ナンバーワンもとうとう千葉で夢を叶えるために浦和の地を離れる事になってしまった・・・確かに、千葉には海もあるし、海産物も美味しいし、原住民もいそうだし・・・ってそれはナスDだわ!
柏レイソル戦でオルンガにオルンガされた後の横浜FC戦で持ち直し、槙野とともにベテランが積極的に雰囲気を出してチームを支える、という美談があった後の名古屋グランパス戦で粉砕されてからは一気に出番が無くなってしまった・・・確かに、迎撃守備の頻度が上がってきた事でバックラインのバランスを崩す事が増えていた様にも思っていたので、そういう判断だったんだろうな、とは思いますが、せめてスペイン語の技能だけはスキル承継で柴戸あたりに受け渡してから千葉に行って欲しかった・・・

今の千葉のディフェンスラインの高さがどれほどかは分かりませんが、激ハイラインだと使い道も無さそうなんですが、本当に大丈夫なんですか?

5.槙野智章

SNSを積極的に活用しつつも致命的な炎上が全く見られない浦和の街のSNS名人は今シーズンも試合前のルーティーンを崩さずない強靭なメンタルを武器に髪型も気合でキープし、試合中の声掛けも積極的に行い、以前ほどでは無いにせよ積極的な押上げでチームを鼓舞。
槙野からの大きな展開も見られる頻度は少なくありませんでしたし、ドリブルで第一プレッシャーラインを越える事を意識したりと仕事の幅を積極的に広げようという意識を非常に感じましたし、来シーズンも頑張って欲しいと思っています。

願わくば、キャプテンらしくチームを締めて欲しいともおもっているんですけども・・・そこら辺どうなんでしょうか・・・

6.山中亮輔

昨シーズンは砲台にもなれなかったレフティーは、今シーズンは4バックの左という位置で躍動。試合実況でもスプリントに迫力があると評されるなど、左のキック力・キック精度だけでなく汰木とのコンビで繰り出される事の多かったスプリントが相手守備陣を大慌てさせる場面は少なかったですが、今シーズンからのコンセプトに合致する選手であることは間違いないだろうという事を示す事は出来たんだろうと思います。

シーズン途中、左サイドでの攻防で詰まる事が増えてきてからはハーフスペースどころか中央までポジションを移動する場面が見られる様になりましたが、なんでそうなったんだろう、というのはアマゾンの奥地に調査に向かった調査班がめぼしい成果を上げることが出来なかったくらいの確度で正解を見つける事は出来ないんだろうと思っています。
ほんのちょっとしたボディアングルの使い方や中央への侵入経路の工夫で左足から左右への幅広い展開が見られるんじゃないかと夢を見ていた時期もありましたが、もし大きく変わらないのであれば右サイドでの起用を考えても良いのでは、と思っています。
そこんとこ、うまいことよろしくお願いしますね、リカルド・ロドリゲスさん・・・ほんま頼んます。

20.トーマス・デン

加入当初、【浦和レッズ×オーストラリア】と聞いてドキッっとした人も少なくないはず。その期待を裏切る形での序盤の高パフォーマンスは誰もが驚いたのではないでしょうか。
加入が決まってからプレー集を少し漁ったりもしたんですが、カバーリングやビルドアップ時のボールタッチなどが主で迎撃守備のシーンがなかった事が懸念点でありましたが、実際にシーズンが進んでいくにつれてその懸念は低い確度ではなかったんじゃないかな、と思います。
右サイドバックでもプレーできる、という触れ込みでしたが今シーズンの浦和では右サイドの相方によって許される振る舞いが変わる事から難しかったのかもしれません。
岩武が移籍し、橋岡もセンターバックの目が出てきた事から場合によってはサイドバックでの起用も可能性としてあるのかもしれませんが、ふたを開けるまでは分からないですし、まずはどうなるか見てみよう、でしょうか。

26.荻原拓也

荻萩問題でいつも悩まされる訳ですが、こちらはロッテにいた方の荻、お菓子の萩では無いので注意!とやっと理解した所で新潟の地へ飛んで行ってしまいました。。。そして来シーズンは京都へ。
積極的な姿勢が光り、ボールタッチやレスポンスも良いモノを持っている選手なのでJ2の地でしっかり磨かれて戻ってきてくれることを期待したいな、と思います。理想論的に言えば、曺監督の下で高い強度を当たり前の状態としてアップデートしてもらった後にリカルド・ロドリゲス監督に最終研磨をしてもらえたら、最高。
懸念は、レンタルで外に行った選手が浦和レッズで再び輝くケースの少なさでしょうか・・・とにかく、荻原選手の前途が明るいものとなる事を祈っています。

27.橋岡大樹

リーグ戦に出場した時は必ずスターターという、昨シーズンに続き大槻前監督からの信頼がゴン太だった事が伺える出場試合数と出場時間、まさに大槻組筆頭(というより鉄砲玉として出しても何故か戻ってくる舎弟感)。とはいえ、昨シーズンと比較して大きく違うのは攻守に駆けずり回って、死にそうになっても走るシーンの少なさ。4-4-2というフォーメーションによってサイドで要求される負荷が分散された事やマッチアップの兼ね合いで守備の方に意識を強く持つ必要があった事など、色々な要因が考えられますが彼自身の成長による部分が小さくないと思ったりしています。
シーズン終盤はスカッドの状況が彼にCBとしての出番を与える事になりましたが、本職としての働き、そして彼が目標(憧れ?)として名前を出していた事もあるプジョルに近付いてもらうためにも機が熟してきた感じはあります。
3バックのHVとしての働きは昨シーズン岩波にポジション修正されまくっていた事を考えると難しいのかもしれませんが、4バックのCBとしての働きは背後へのカバーリングの出足だったりサイドへのアタックのタイミングを見る判断だったりSBとしての経験が大きく作用しそうな予感がしているので、楽しみです。
欲を言えば、今の冨安選手(ボローニャ)のようなスケール感まで期待したいところですが、その為には腰回りのモビリティの向上が必須なので、頑張って改善して頂きたいところ。昨シーズンから比較して相当柔軟性が高まっている雰囲気はあるので、やれない事はないと思っています。

28.岩武克弥

それなりに出場機会をえつつも、西川とのお見合いが悪い印象を残したまま移籍をする事になってしまった悲しみ。移籍報道ではスタミナに定評があるみたいな表現がされていましたが、スタミナだけでなく積極性や最低限のスキルはありますし、おそらくモビリティ周りのパラメータは相当に高い選手のはず。
下平監督の下で花開く将来を迎える可能性も小さくないと思っているので、ぜひ頑張って欲しい。そして首太い。ビジュアルだけ見たら大槻組の構成員として文句のない風貌だったので、赤菱会系大槻組の血を各地へ広めるためにも頑張って欲しい。

31.岩波拓也

ダブル拓也の浦和に残る方。
それなりに出場機会をえつつも、いまいちパッとしないイメージが付いて回る選手だったな、という印象。大槻前監督が語っていた通り、キックの質については非常に魅力的なものを持っている一方、守備の場面で機動力に由来するポジショニングやカバーリングを突かれて危ない場面を見せる事も。
橋岡が4バックになってCBとして光るものを見せた一方、岩波は3バックで輝きそうなところもあって、非常に悩ましい。いっそのことアンカーとかやってみたらどうじゃ?と思う程度には使いどころが悩ましい選手ですが、まだまだこれから。リカルド・ロドリゲス監督に対する期待値の高さがそうさせますが、岩波もレアリティが☆3から☆4に上がるくらいの成長を来シーズン見せて貰える事を期待したいなと思います。

25.福島春樹

レギュラーシーズンでは出番がなかったためにスタッツは残っていませんが、昨シーズンのACLでのセービング、今シーズンのルヴァンカップでの振る舞いは忘れる事はないでしょう。漏れ聞こえてくる噂ではムードメーカーとしても非常に大きな働きをしていたとも聞いていますし、移籍してしまう事は残念ですが、次のチームでの活躍を期待したいと思います。
能力は間違いなく高く、セービングも良し、ボールの扱いも良し、と総合力の高い選手ですので、京都サンガの方々におかれましては、どうぞよろしくお願い致します。

32.石井僚

正直、全くお見掛けしなかったので印象もクソもないんですが、鈴木彩艶の話題性に隠れているから目立たないけど、すごい物を秘めていそうな名前をしているので期待したいと思います。

36.鈴木彩艶

漏れ聞こえてくる話から想像するに、ポテンシャル魔人。ザイオンという響きから想像されるNBAの怪物ルーキーのイメージと彩艶という文字から想像されるある種のポテンシャルの高さが彼の約束された将来を暗示しているようです。ほら、画数の多い名前ってすごく強そうじゃないですか。ちなみに、日本でいちばん画数の多い苗字は「躑躅森(つつじもり)」というらしいですよ。ほら、強そうじゃない?

蹴球メガネーズや浦議チャンネルでも語られる事の多い彩艶でしたが、彼の向上心の強さはどちらでも語られていましたし、大槻前監督からすると西川を押しのけてやろうというチーム内競争への意識は物足りないようでしたが、それもトップチームの環境に慣れてくる来シーズンはどうなるか楽しみな要素でもあります。
出来る事であれば、早い段階で彩艶のポテンシャルを目撃して輝かしい未来を妄想したいなとも思うので、頑張って欲しいと思っています。
活躍し続けたら、海外に行ってしまいそうなドキドキ感もありますが・・・めっちゃ頑張って欲しい。

というわけで、前編は終わり!
年内に後編書けるかしら!
強い気持ち!

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