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【前編】2020ジェフユナイテッド千葉最終報告GK&DF&CMF【尹晶煥監督でもダメなら宮崎駿監督でも呼ぶしかないのでは】

さて、今年ももうシーズンが終わりますね。感染症の蔓延、過密日程、観客数の制限など異例尽くしのシーズンでしたが、何年か後には思い出になったりするのでしょうか。

やはりジェフユナイテッド千葉は今年も昇格できませんでした。11年連続昇格失敗です。薄々感じてはいましたが、いざ文字にするとすごい破壊力ですね、11年連続。11年連続出場とかは甲子園だったら強豪なんですが、昇格失敗だとタダの間抜けなチームですよね、悲しい話です。

というわけで、残り3試合ありますが、総括をしたいと思います。まだ試合があるじゃないか!最後まで諦めるな!というご意見もあるかと思いますが、順位は13位、首位との勝点差31、得点45、失点49というなんともアレな成績なので、ここから逆転昇格というのは法的措置あるいは恩赦でもなければ難しい状況です。安倍政権から菅政権に変わったことだし、憲法改正前にいっちょ法改正とかはどうでしょうか。J2特措法です。ダメですか。

今年は過密日程&なかなか俺自身が試合を例年よりはじっくり見てないということでうろ覚えユナイテッドなのですが、ともかく今年も選手1人ずつ短評をしていきたいと思います。ほぼ感想です。

まずはGK&DF&ボランチ的な人たちでいきまーす!WIN BY ALL!!

後編はこちら!


GK

新井章太

川崎Fからなぜか移籍してきた気合の男。ゴールセーブはさすがのJ1クラスであり、新井章太でなければ今年はあと何点取られていたのだろうという感じである。またゴールセービングだけでなく、応援のできない観客席に響くその大声でのコーチングは、守備のリーダーシップを持っている男だと観客に強く印象付けた。度々チームを鼓舞する際どい発言をしたりもしていて全くもって正しいのだが、あんまりチームに響いてなさそうなことが悲しいところ。ただ、新井がいくら素晴らしいGKだとしても、さすがにこんなものはクルトワでもオブラクでも止めるのは無理である。

また、ビルドアップなんざクソ食らえなチームなので、その前線へのロングキックにかなり攻撃も依存していた。データ見てないけどたぶんJ2でぶっちぎりの数だと思う。そのロングキックによる爆撃が効果的かどうかについては私は意見を述べることを拒否したいと思います。今シーズンのMVPでしょう。来年も残ってくれないと本当に死んでしまうのでどうにか見捨てないでいただきたいですが、特にジェフに残る理由がないのが困ったところです。

佐藤優也

新井章太がリーグ戦でフル出場を続けているので、リーグ戦の出場はゼロ。さすがにこの状況はということで退団を表明した。元々は堅実なゴールキーピングがウリだったのだが、エスナイデル政権下で無茶な飛び出しを強要されたり得意でもない足元を要求されたりして、「佐藤優也ミサイル」「面白ゴール製造機」みたいなネタ枠の感じになってしまったのが不幸だった。変態プレイを強要されて、普通のセックスでは感じなくなってしまった淫乱人妻のようである。エスナイデルに人生を狂わされた最たる人だと思うので、訴訟をするのならいい弁護士を紹介します。エスナイデル体制初期にドリブルでハーフラインまで行ってスルーパスを出したのは忘れられません。普通のGKであれば実力的にはまだまだやれるので、変なハイラインの戦術を取らないところに移籍して頑張ってほしい。ただ、もっと斬新なチームにいってさらに狂い咲きして欲しい気もする。神戸で飯倉とダブルドラゴン体制とかどうですか。ありがとう、楽しかったです!

鈴木椋大

こちらも出場ゼロ。さすがに新井の牙城は高く強い。来年どうするのだろうか。

DF

チャン・ミンギュ

大卒新人ながら序盤からがっちりとレギュラーを奪取。強く、賢いCBで、キム・ヒョヌンやキム・BOMBヨン並の当たり韓国人DFであった。ユンさんの根性ゾーンDFにも合ってた。しかし、奮闘はしていたのだが、結局50点くらい失点してしまっているので、チームとしては成功だったとは言い難いのも確か。失点に直結するようなミスもけっこうあったし。ただ、それでも彼個人の能力というよりはチームとして崩されている場面が多く、どうにもならんかった失点も多数。なんとか踏ん張っていたのだが、山形戦で5失点してからレギュラーの座を新井に奪われてしまった。ドンマイである。なんか最近では終盤の追いかける展開で電柱として投入されたりしている。そんな扱いだが間違いなく来年も主力。足元はほとんど使ってなかったけどそこそこありそうなので、今年はロクにビルドアップできなかったところを改善していただきたい。彼一人でどうにかなる話でもないのだが。サワヤカ系のイケメンである。2年後くらいに水原三星に移籍してそう。

鳥海晃司

チャン・ミンギュとともに概ね今年はレギュラーを張っていた。大卒3年目ということで、ユンさんのDFのやり方も理解していて着々と主力としての地位を築いているのではないでしょうか。ただ、割と何でもできるのだけど際立って何かが強いということもなく、致命的なカウンター対応でのミスなんかもしていたうっかりさん的側面もある。よくも悪くもJ2中位チームのレギュラー大卒CBという感じがビンビンであり、ジェフ千葉はこういう選手を育てては売って育てては売るのを生業としております(だいたいタダで出て行かれる)。是非このまま残ってほしいのだが、来年か再来年に適当に長崎あたりに移籍してるような気がする。「いいから早く蹴っちゃえ!」が今年の合言葉だった攻撃だが、まれに見せる前線へのグラウンダーの縦パスは結構よかったりするので、もうちょっと来年はビルドアップどうにかならんかなあ。これも彼一人でどうに(以下略)

新井一耀

CBの三番手の扱いだったが、終盤にきてレギュラーを奪取した。理由はよくわかりませんが、単純に失点が多かったからだと思うし、それが人を変えてもイマイチ改善はしておりませぬ。鳥海、新井一耀はそんなに大差ないと思うので、その時のフィーリングで使い回している感じ。ユニクロのフリースの色違い買っちゃった状態であり、何も予備情報なしだと前半15分くらいまでどっちが出てても気づかなそう。一応風間大僧正門下生なので足元もそこそこイケるはずなのだが、今年のサッカーでは披露する機会もなく。来年もがんばってマゾサッカーをやってほしいのだが、今年のオフに山形あたりに移籍してそう。

増嶋竜也

DF陣の重鎮。元々1試合に1回くらいは致命的なミスをするうっかり系CBだったのだが、35歳を超え、だんだんとミスが多く目立つようになってきた。レギュラーとしてはだいぶ厳しくなってきたので、急場凌ぎか守備のユーティリティーとしての出番が主になってくるだろうか。それとチームでのまとめ役。若手から「移籍したほうがいいのか」という相談を受けたら「千葉で夢を叶えてほしい」「党と革命への裏切り行為である、自己批判せよ!」と説得をする重要な仕事をこなしてほしい。でも、自分はさらっと相模原に移籍してそう。その場合には、潮田玲子さんは置いていってください。

岡野洵

ほとんど出なかった。修行先の大分でもそれほど出場機会がなかったのだが、戻ってきてもファーストチョイスにはなれず。全般的にDFとしては迂闊な場面が多く、特に4バックだと中々使いづらい感じであった。このサッカーの守り方に慣れていなかったのだろうか。まあ、あんまり見れてないからよくわからんのだけど。終盤の5バック要員だったのだが、終盤に勝ってることが少なかったので自然と出番も少なくなったのは悲しい話である。ただ、自分でボールを運んで前線に出すパスに関してはCB陣の中でも一番強い意図を感じることが多かった。問題はその意図を誰も受けとってくれなかったことなのだが。来年は高卒として6年目で、そろそろプロとして正念場。さくっと愛媛あたりに移籍してそうである。

ゲリア

絶対今年いないだろ、と思ったのだが、なぜかそのまま居残り、最終的には右サイドバックのレギュラーの座をゲットしたオーストラリア人。なんでだよ。身体能力が高いので引きこもって守るにはサイドバックの中では一番よいということのだろう。ただ、問題は攻撃面である。左サイドから来たボールを田口なり小島なりがサイドチェンジで右サイドに送り、そこに猛然と走りこんでボールを受けるのだが、攻撃はそこで終了する。クロスを上げることもあまりない。ボールを受けた瞬間に「この丸い物体は何?」という球体と初対面した人類のような様子になってしまい、近くにいる人にボールを預けるのが精いっぱい。0.5秒後までしか未来認識がなく、プレー予測というものがほとんどないので、目の前の敵から逃げているうちになぜかバイタルエリアにドリブルで突撃してたりすることもある。サイドアタックが肝のチームでさすがにこれは厳しい。やはり今年も「サッカーの上手い陸上選手」という領域を超えることはなかった。しかし、だんだん好きになり始めているのも確かなので、来年いなかったらけっこう寂しい。ロングスローをめちゃくちゃ距離飛ばしそうな見た目してるのに、山なりのボールがぎりぎりPAくらいまでしか飛ばないのとかすごくかわいい。ちなみになぜか2得点しているが、どんな場面か全然思い出せない。

本村武揚

ジェフユナイテッド千葉における最も戦国武将っぽい名前の選手である。去年から強化指定で在籍してたが、今年からルーキーとして正式加入。序盤は全く出場しなかったものの13節で初出場し、19節くらいからレギュラーを奪取。コンスタントにいい活躍をしていたと思うのだが、31節愛媛戦でハーフタイムに下げられて以来出場はなし。たぶん新井章太のところで紹介したカウンター一騎駆けの前で致命的な対応ミスをしているからだと思います。ルーキーながらも右サイドバックとしては一番バランスが良く、攻撃に関与できるのが強み。深い位置からのキックやクロスも中々いいものを持っている。守備の面ではまだ連携含めて怖いものがあるのだが、それでもよくやっていたほうではないだろうか。怪我でないなら、なぜゲリアなのだ。ミスは反省して、来年はきっちりとレギュラーを取っていただきたい。ちなみに、ここ10年ほど新人として多数のサイドバックを獲得していますが、主力になれた選手はほとんどおらず、他チームに移籍してから夢を叶えています。

田坂祐介

序盤はレギュラーとして出場していたのだが、だんだんサブ扱いになり、20節以降はほぼ出場していない。まあ、このサッカーでSBをやるようなタイプの選手ではないであろう。SB陣の中では最もテクニカルであるが、元々サイドハーフの選手でもあり、年も取ってきているので、守備力はマジで限界のギリギリ。去年だったか、割とイキのいい若手サイドアタッカー(誰だか忘れた)と対峙した際にはマジで100%の確率でぶっちぎられていて、スタンドで見ている俺は「めて……やめて……」と呻き声を出すことしかできなかった。やるのならもう1つ前のポジションなのだろうが、そこだと独力で突破できるわけでもないというゼンデン現象。35歳ということで、そろそろキャリアをどうするかという段階になってきた。めちゃくちゃうまいけどね。

安田理大

まさか安田が新井章太に次ぐ出場時間を記録しようとは誰が予測しただろうか。俺はロッカールームのまとめ役だと思ってました、すいません。ロングボールポンポン攻撃一辺倒のチームに置いて、数少ないボールの収まりどころとして機能。CBが蹴っ飛ばすよりは少しマシなロングボールを供給する、オーバーラップして左サイドのアタッカーと有機的とは言わないまでもなんとか絡んでクロスを上げるなど、攻撃の出口として非常によかったのではないだろうか。去年と比べてフィットネスも上がったのか、バテる場面も少なく、守備もやり方を理解してけっこうついていけてた。ただ、さすがにサイドで若めの選手と対面で1on1をするとクロスまでいけないことも多く、全盛期の躍動感というものはもう戻ってこないのがわかったのはちょっと切なかった。ただ、DF陣の中ではトップクラスの活躍じゃないだろうか。来年は安田をサブに回せるくらいのSBのレギュラークラス、あるいはサポートに回ればいいくらいのサイドアタッカーが欲しいものである。相変わらずセックスに強そうな見た目をしていた。

下平匠

序盤にはけっこう出ていたのだが、安田の定着により中盤はあまり出番はなし。だったのだが、終盤になってまたちょこちょこ試合に出るようになってきた。安定感ある繋ぎが魅力なのだが、まあそんな繋いでもさあ、結局蹴るんだろ……ってサッカーなので、魅力を出そうにもという感じ。実はまだ32歳だった。もっと年いってるのかと思った。彼がベンチにいると安心感が違うので、このままいてほしい。


CMF

田口泰士

安田理大、新井章太に次ぐ出場時間を誇る中盤の要。なんでこのクラスの選手がJ2にという感じなのだが、さすがの元日本代表である。J1だとすべてが中途半端な帯に短し系のセンターハーフなのだが、J2では完璧超人になれるというありがちなパターン。識者たちの間ではカテマジ(カテゴリー・マジック)と呼んでおります。今年は狩ってよし、捌いてよし、FKよしと準MVPクラスの活躍であった。ただ、攻撃の道筋というのが決まってなさそうなので田口の即興でなんとかするしかなく、しかも捌いた先はゲリアとかだったので、何も起こらなかったのではあるが。今年の活躍で、名古屋時代に3年前の昇格プレーオフで対戦した時、めちゃくちゃハンドで点を取られたことを忘れてあげることにしたサポーターも多いのではないだろうか。俺は忘れてあげません。ベテランの域に差し掛かっており、これからJ1でどうこうという年齢でもなくなってきているので、来年も頑張ってほしいものである。しかし、根本的に人でなし感があるので、あっさりとどっか移籍するかもしれぬ。残るのだったら、万能とはいってもあくまで攻撃的な選手ではあるので、来年の相棒は守備的な選手のほうがバランスがとれてよいのではないだろうか。

熊谷アンドリュー

田口の相棒を探せその1。今年はいろいろあってまりんぽみるくしてる余裕がなかった。というか、逆にこの状況下でやってたら性欲がすごくて尊敬する。今年はキャプテンに就任してさあ中盤に君臨するぞ!という感じだったのだが、20試合で1000分強という出場時間はかなり寂しいものがあった。ただ、それにも言い訳があって、そもそもが戦術に対してミスキャストに近い。守備で無限スライド根性ゾーンに向いているタイプでは絶対にないし、攻撃でロングボールのこぼれ球に突っ込んでってボールを拾うタイプでは絶対にない。彼の上空をボールが通過していくのは非常な虚しさがあった。このサッカーならもうちょい機動力がないと厳しいのだが、それをアンドリューに求めるのは酷というものだろう。来年もこのサッカーということになると中々出番は限られそう。どうするのだろうか。他チームでまりんぽみるくしちゃうのだろうか。俺好きなんだよねー、アンドリュー。行かないでほしい。

小島秀仁

田口の相棒を探せその2。シーズン中盤くらいにスタメンでけっこう使われたのだが、「やっぱなんか違うっぽい」とサブ生活に戻っていった。根本的にはオフェンシブマインドな選手である。運動量は多くがんばっているのはわかるし、守備面でもとにかくなんとかしようとしているのだが、スライドやカバーが間に合わずに結果的にファウルになってしまうことも多々。遅れていくので、割とえげつない感じの倒し方をしている印象が強いのだが、カードが少ないのは人徳だろうか。柏のヒシャルジソンなら15枚はもらってるところである。攻撃の繋ぎなどはスムーズにやれる彼もまた、アンドリューと同じくミスキャスト感が強かった。千葉に来てから絶対的なレギュラーになったことはなく、中々に状況は厳しい。そろそろ三十路も見えてきたので、キャリアの曲がり角だろうか。顔はとてもいい。北九州あたりに移籍してブイブイいわせそうである。

髙橋壱晟

田口の相棒を探せその3。山口、山形とよそでレンタル修行を終えて戻ってきた。山形ではほとんど使われなかったみたいだが。それを考えると、今年は約20試合、1000分出場だが、そこそこ使われた方ではないだろうか。前述のその1、その2に比べたら、まだ戦術的に適応しやすいタイプだったと思われるが、尹晶煥監督のサッカーにおけるセンターハーフのタスクは非常に身体的にキツいので、そこをこなせるレベルまではいってなかったのだろう。ただ、自陣の深めまできっちり守って、ロングボールを競ったFWのこぼれ球を回収して、フィニッシュにも絡むとかソウザとか山口蛍でもない限り、そんなん無理なのではないか。オフェンス面で変化をつけられるようなタイプではないので、そこが今後の課題だろうか。急にヒールパスとか連発したらひっくり返るが。

工藤浩平

ほとんど出番がなかったお目付け役。さすがにオーバー35にこのサッカーはキツい。ただ、生え抜きのまとめ役がほとんどいないので、ロッカールームの治安を守ってほしい。でも、そういうタイプでもなさそうな気がする。唐突なオーバーオールは面白いので年に1回くらいは見せてほしい。

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前目の人たちは、次で!


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