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【浦和vs広島】【G大阪vs浦和】J1 第10節、11節 感想【割り切ったお付きあい】

だいぶご無沙汰になってしまいました。
気が付けばJ1リーグでの浦和は21試合を消化しました。
何かを見出そうと思いながら悶々としていましたが、改めて各試合の感想を書き連ねていこうと思います。
順調に書ければ来週あたりに追いつくんじゃないでしょうか。
一気に見ていく事で見えてくるものがあるのかもしれないと仄かな期待を胸に、今回は第10節と第11節を見てみたいと思います。

広島戦の感想







勝った!よく頑張ったよ!

以上!



それだけでは少し芸がないのですよね。
この試合は名古屋グランパス戦で粉砕された後という事で「いかに立て直すか」という部分にフォーカスされた試合でした。
下書きに残っていましたが「大槻監督が言っていた様にメンタル面でのリカバリーが非常に難しかったタイミングで迎えた試合である事は間違いない、という状況」だったと思います。
その中で、広島のストロングポイントとして柏選手などのサイドアタッカーがいた事もありますが、中央をキッチリ閉めて4-4のブロックを維持して広島の選手に大外を強いる事ができていたのは浦和の選手としても相当に覚悟を決めていた試合だったのではないか、と思っています。
横浜FC戦でも見せていた逃げ切りたいときの5-4-1も見ていてスリリングでしたが、運動量の落ちてくる時間帯にサイドのケアに2枚使った上でチャンネルのケアに中盤が落ちてディフェンスラインを崩さない、という動きをやり切ったのは本当に凄かったと思います。

多少、気になる所と言えば守備時に汰木のポジショニングが浮きがちだったという事。
これは色々な人が指摘している所ではあるかと思いますが左右に動かされた時にコースを切るのか、中に寄ったままステイするのかの判断が怪しい。
結果的に左サイドへ展開された時に余裕を持たれて使われる、というケースがあったり、浦和の右サイドからクロスを入れられた時に汰木が追わなかった事で宇賀神がサイドでペナルティエリア内と外の両方を見なければならない状況を作られたりと怖い局面も少なからずあった事は今後に向けての懸念点だったのだろうな、と思います。
もちろん、攻撃時に見せたドリブルは魅力的ですがそこで収支が合うかどうか、という部分では結果が出ていない以上はその内厳しい判断をされるんじゃないかと。
連戦でコンディションを整える事が難しいという状況はあるにせよ、踏ん張りどころなんだろうな、と思います。

ガンバ大阪戦の感想

勝ったぜ!

以上!

・・・そんな芸の無い話はない。

広島戦の勝利を経て、大事なのが次の試合。
ここでしっかり立てた膝に力を入れて立ち上がらなければならない試合でした。
結果としては1-3と勝利を収めたわけですが、序盤からハラハラする展開が続きます。
ガンバは前プレからしっかり圧力をかけ前から取りに行く姿勢を見せる一方、ペナルティエリアでプレッシャーラインを設定できないと見るやプレッシャーのかけどころを下げる判断。
セットした場面では前線が下がりながら起点になりサイドへの展開を狙うという形。サイドを伺いながら浦和の中盤がズレた所を逆サイドへの展開を狙いながら、という形。

浦和はボールを奪った後は出来る限り手数をかけずに前線へ配球しながら、相手の守備陣形が戻ってきた際にはライン間を使いながら重心を高目に取っていた相手ディフェンスラインの裏への配球を狙う形。
浦和の先制点はトランジションで先手を取った浦和がガンバ大阪のディフェンスラインが整う前に押し込めた形でした。

ガンバ大阪は前線がライン間に下りてきて起点になろうという動きを見せますが、浦和のディフェンスはラインを維持する事に注力していた様に思えます。
浦和の守備陣形を嫌って外を使わせることが出来ていた事もあるのでしょうが、外から前線にボールを入れられた際も中盤がカバーする事で対応できていましたし徐々にガンバ大阪が攻めあぐねる状況に。
ガンバ大阪は前からのプレスからの相手ロングボールを刈り取る所までがセットになっていたイメージがありましたが、プレスが機能しなかった場合や自身がセットして押し込む展開になった時に辛い状況が生まれやすかったのかもしれません。

そんな状況も、後半に遠藤が交代で入った事により改善されます。
ボール保持の局面で遠藤がボールを落ち着かせる事で浦和の守備が取りどころを選択しにくくなったように思えます。
コンパクトな守備陣形が良いとされていますが、ガンバ大阪の前線はある程度の狭さでもボールを扱える事と、遠藤が陣形をズラす事によって前線への配球をしやすくなったことにより前半の閉塞感を打開する事になります。
決定的な場面を作られるまでには至っていませんでしたが、にわかに危険な香りが漂っていた様に思います。

そんな矢先にパスミスから浦和が3点目を取る事が出来たのは幸運でした。
直後に井手口のスーパーゴールが決まりましたがその後は浦和としては無理に攻める必要がない事もありこれまで頻繁にみられていたオープンな展開とはならず落ち着いてクロージングに。

今季の浦和は重心を高くして真正面から打ち合ってくれる相手との対戦では攻撃面での表現に楽しみな場面が増える傾向がありますが、まさにそんな試合だったんじゃないかと思います。
逆に言うと、重心を低く詰まらせて来る相手にはやはり課題が残るのだろうという。
相手に不具合を押し付け続けるためにどうするか、という部分は掲げているコンセプトに照らせばおおよそ輪郭は見えているはずなのですが、この先の試合でどうなるものなのか。

改めて考えていきたいな、と思います。

次はヴィッセル神戸戦と大分トリニータ戦ですね。

いやいや、果たして果たして。

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