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【仙台vs浦和】J1第3節感想と4節プレビュー【浦和vs鹿島】

さて、J1リーグ再開後、嵐のような数の試合がまちかまえていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
僕は、さっそく面食らっています。
明日、鹿島戦なんですってね!
楽しみではありますが、ドキドキしています。
こんな時にポコッとレッズ相手に勝ち点を攫っていくのが鹿島、って感じしますからね。
そうはならない事を祈りつつ、今回も感想と軽めのプレビューを書いていきたいと思います。
相も変わらずですが、事実誤認やこういう見方もできるでしょ、という所がございましたらドンドン教えてください!

はじめに

まず、ルヴァンカップとは全く違う仙台の戦いぶりに驚いた方も少なくなかったのではないでしょうか。
前節のプレビュー(軽め)でも恐らく裏の取り合いになるのでは、と書いていましたがボールの行き来が激しく、しかし蹴っ飛ばすのではなくステップを踏んでの往来が見ていて飽きる事がありませんでした。
早々に柴戸選手がイエローカードを貰った時は「やべぇ!」と思っていましたが、その後は非常に冷静なプレーぶりで心強さが半端なかったです。
スタメンにファブリシオが入ったことに一定の驚きはありましたが、柏木選手の起用も含めて中盤の制圧を目指したのかな、と少しの納得(エビデンスなし)を胸に観戦に入る事に。実際には、中盤の制圧の前にビルドアップを阻害されたことによる機能の低下で仙台に苦しめられる事になりましたが。
特に、デンがパスの出しどころに悩むシーンが多く見られましたが、これは今節の右サイドの顔触れを考えると仕方のない所だったのかな、とも思います。柏木選手のポジショニングに注文を付けていなかったんだな、とも思いましたが。
実際のメカニズムについては96さんのブログに詳しいので、そちらをご覧頂くとして、僕の方では性懲りもなく3つの点について触れていこうと思います。

〇第一プレッシャーラインを越える為のコスト
〇アンカー脇
〇柏木が入る事による工数の増加

今節はこの3つがネックになり、また今後の試合を占う上で大事になってくるのかな、と思っています。
それはもちろん、恐らく次節は出ないであろう汰木、山中、柴戸、橋岡・・・は昨シーズンの実績を考えると出てくるかもしれませんが、その辺の選手たちが抜けても想定されうるリスクなのかな、と思います。

〇第一プレッシャーラインを越える為のコスト

デンがビルドアップ時にボールの出しどころに悩んだ場面が多く見られた要因としては、純粋にパスの出しどころをケアされていた事と、バックラインのプレス耐性に依るものなのでは、という仮説を持っています。

他の方も言及されている通り、今節の仙台は控えめに入った浦和と比較して強度が高めでしたし、ポジティブトランジション時の振る舞いも相当狙っていたのだな、と思わされる動きをしていました。
制限とキーマンである椎橋の周辺で狩りその後の展開を効率的に行う、という意図ははっきり見えましたし、危ない場面をいくつも作られていました。
浦和がマリノス戦で表現した部分にも近い勢いでしたので「自分たちがやりたい事を相手にやられてしまったEND」もありうるのでは・・・?とドキドキでした。

そんなビルドアップ時の挙動ですが、橋岡は大外に張り、ファブリシオはハーフスペースに陣取り、柏木はちょっと前に行きたいという状況ではパスコースが増えるはずもなく、という状況。
こういう時に柏木が下がるか、西川に下げる、デンがボールをずらす(これは持ち上がりなど積極的にチャレンジしていましたが)などする必要がありますが、もっと向上できる所なのではないかな、と。
欲を言えば、プレスやマークをはがすためにここでローテーションを出来るようになったら良いのかな、と思ったりも。そのためには今節でいえば柏木とファブリシオの協力が必要となりますが、そこまでは仕込めていないよな、という感じでした。
レーンかぶりはしない様に、という指導は継続していく事でしょうからシーズン中盤のころにどうなっているのかを楽しみにしておくのが精神衛生上よろしいのかもしれません。

〇アンカー脇

さて、右サイドではこんな感じで第一プレッシャーラインを越えるために苦労をしていたわけですが、その影響は左サイドでも大きかったわけで、マリノス戦で見せた汰木にスペースをあげる為の大きい展開をほとんどさせてもらえませんでした。
マリノス戦ではダイレクトに汰木に渡すだけでなく、中継地点の候補を用意できる挙動が見られただけに、汰木にスムーズにボールが渡らない状況は見ていてもどかしかったです。
しかし、そんな流れも山中や柴戸、下りてきて中盤を助けた杉本などの協力を得ながらアンカー脇のスペースを使えるようになっていきます。
大きな展開を使えない分、ビルドアップ阻害の動きを利用しつつ、マーカーを引き連れ、5m半径程度と小さいながらも貴重なスペースで汰木や山中がボールを受け、そこから仕掛ける、という場面を作っていったように思えます。
事実、序盤の杉本の惜しいヘッドへの汰木のクロスやレオナルドの先制点をアシストした山中のクロスはアンカー脇のスペースから生まれました。前節の仙台の平均ポジションを見ると椎橋がセンターサークルプレイヤーか!ってくらい動いていなかったので、狙い所であったのは間違いありません。
今節はアンカー脇と呼びましたが、マリノス戦にせよ、仙台戦にせよ、どちらの試合にせよ、多少高低はあってもこのゾーン(ハーフスペースって言いますけどね)を使えるかどうか、どの高さで使えるか、というのは今後の試合が上手くいっているかどうかのベンチマークになるものと思われます。
今のところはハーフスペースに対してどのように配球するか、スペースメイクするか、という部分で色々な打ち手を見出すことが出来ていますが、ガッチリ中央閉めてやるぜ!なチームと当たった時にどうなるのか、というのは非常に興味深い所だと思います。

〇柏木が入る事による工数の増加

さて、第一プレッシャーラインを越えるためのコストの部分でも出てきた柏木選手ですが、柏木選手が入る事によるメリットは今節の配置からも見て取れます。
今シーズンの浦和は大きな展開を目指してサイドチェンジやレーンを飛ばすようなミドルレンジのパスを多用する傾向にありますが、柏木選手が中盤の右側に位置する事によって汰木に対してのパスルートが増えるわけです。
もともとボールを持てる選手で展開のパスが良い選手という事もあり、特にセンターライン付近でボールを持つことによって左サイドへの展開もしやすく、ボールを受けた時の向きによっては右サイドバックの駆け上がりに裏に通すパスも狙えるという配置です。
ただし、それも柏木選手がクリーンにボールを受ける事が出来たら、の話です。今節の様にビルドアップ阻害のために橋本や柏木選手へのパスルートをケアされた状態でボールを受けようとした場合、デンからでは少し窮屈になってしまいます。ボールが右サイドにあった場合は岩波と山中で3バック気味の配置になっていましたが両名ともマークにつかれていた状態で、橋岡は外に張って上がっています。
無理に下がって受けようとすれば橋岡についているマーカーを一緒に引き連れていく事になりますし得策ではない。となると周辺の選手も動きにくい状況が出来上がってしまいます。ファブリシオがもう少し下がってくることと柏木選手のポジションを調整する事によって第一プレッシャーラインを越える為の下地が出来るのですが、そうなると柏木選手の展開から汰木、または山中が前線に配球する時点での前線の枚数が足りなくなるケースが出てくるという問題に当たってしまいます。
どこかでコストの高い手順を踏む必要があるのは当然なのですが、ビルドアップ時点でそこまでのコストをかける必要があるのか、またはコストをかけた上で掛け捨てではなく循環していくような動きが構築できないのか、という部分でもういくつか仕込みがいのある場所なのでは、と思います。
その辺はエヴェルトンが柏木選手のポジションに入った時に興味深い所が見れるのではないか、いや、見たい(反語)という気持ちだったりします。

プレビュー(軽め)

というわけで、もう明日ですね!
今、早く書かなきゃ、と頑張っているわけですが鹿島の試合をほとんど見られていません。
帰ったら見ますが、まさかの公式戦連敗中という。
いったい何があったんでしょうか・・・そこら辺、是非教えて欲しくもありますし、明日の試合で何があったのかが分かるのかもしれません。

浦和の方は、この2戦で相当に消耗をしていると思われますので昨シーズン大槻監督組長に「足が攣っても走れる」と評された橋岡以外はそれなりに入れ替えてくるのではないかな、と思っています。
ここらで武田英寿君をJ1に発見させてあげれば・・・と思ったらU-19代表に呼ばれちゃったよ!ガッデム!
というわけで、どんな選手が選ばれる事になるのか、まだまだ全然読めないような状態ですが、そろそろ武藤選手がスタメンに名を連ねてガッテンゴールを決めてくれることを期待したいと思います。

では!

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