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【仙台vs浦和】後半戦の激情に当てられつつ、強い気持ち【J1リーグ 21節 感想】

サッカーと赤菱を愛する皆様、こんにちは。
積み感想がとうとう終わります。所用をこなしながらチラ見しつつどう書こうか悩んでしまっていた仙台戦に追いつきました。

小泉が相当におこぷんだった記憶はありますが、それがどんな文脈で生まれたものなのかに思いを馳せながら書いていこうと思います。
少し、雑念が入っている気もしますが、強い気持ちで。

例に漏れず、だだだだーっと書いていますが、試合のおおまかな所を感じて頂ければ。
次回の相模原戦あたりから細かく書けたら良いな、と頑張ってみたいと思いますが、どうなるかは神の味噌汁・・・

スタメン

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【仙台】
前半22分 西村⇆F.カルドーゾ
後半35分 関口⇆氣田
後半42分 赤崎⇆上原 加藤⇆オッティ

【浦和】
後半22分 田中(達)⇆興梠 デン⇆岩波
後半39分 汰木⇆関根
後半47分 明本⇆山中 K.ユンカー⇆武藤

試合雑感

前回対戦時はユンカーのJ1デビューゴールと阿部のフリーキックで勝利しましたが、守備組織もビルドアップ局面の振る舞いも当時とはずいぶん様変わりをした状態で2回目の対戦を迎える事になりました。
仙台の布陣も前回対戦とは違い、4-4-2を基本として相対します。

試合開始直後の振る舞いを見てみると、浦和はいつも通り後ろからビルドアップしつつハーフスペースで降りてくる味方への配球を足掛かりにサイド深くを狙っていきたい構え。
仙台はディフェンスラインと中盤で挟み込む様な形でのボール奪取を一つの狙いとしてブロックを形成、過度なスライドはしないでじっくりと受けて立つ構えに見えます。
ディフェンスラインの横幅はそれほど広く取らずに、中央のケアを第一にペナルティエリア幅を基準としてミドルサードでのブロックを敷いている雰囲気ですが、前半6分のユンカーの惜しいヘディングは仙台の守備ブロックの外に張っていた西へのサイドチェンジから生まれます。
前回対戦と大きく違う点として、スウォビィクがゴールマウスに立ちはだかっている、という部分がありますが、今節はこの牙城をいかに崩すことが出来るか、というのも見どころのひとつとなりそうです。

今節の仙台の攻撃は前線に人数が揃っていれば積極的に前に配球をする姿勢を見せますが、それぞれの基本ポジションは型として決まっている訳ではなさそうですが人数を送り込む際に浦和ディフェンスをターゲットにポジションを取っている節があり、結果として浦和の中盤が前線に張っている選手に対するサポートやパスルートのケアに人を割かざるを得ない状況に置かれた事で仙台のサイドチェンジに対してもエアバトルをしにくい場面がありました。

このあたりを契機に、奥行きの駆け引きに幅の駆け引きが加わり、サイドチェンジや仙台の守備陣のスライドによって生まれる逆サイドのスペースへの配球を足掛かりにチャンスメイクまでつなげようと伺いますが、要所要所で激しいチャージを受ける場面が増えていき、なかなか攻め切る場面まで行くことが出来ません。
特に、飲水タイム後からインテンシティというよりは危ないタイミングや方向のチャージが増えてきた事で荒れそうな雰囲気が少しずつ出てきたところで30分の小泉のスライディングからあわや、という場面が生まれてしまいます。
この辺は審判がもっとうまくコントロールして欲しい、と思う一連でしたし、それとは別にどうにか状況を好転させたい、という必死さが仙台にあったとも言える部分なのでどこまでを許容すべきかという問題ではありますが、もっとクリーンな試合展開を導くようなコントロールが欲しかったな、と思う部分でもありました。
これについては「さいごに」の部分でもう少し書いていこうと思いますが、ちょっと恨み節になりそうで嫌だな、とも・・・

そこのところはいったん置いておいて、仙台の攻め筋としては浦和は非常に困らされた部分があり、前半の浦和は主に左サイドに生まれるスペースへの侵入を起点として攻めていこうという動きを見せていましたが、中央は占められている状態で崩し切ることが出来ずにトランジションを迎える事で、仙台は逆サイドに生まれる大きなスペースへのサイドチェンジを足掛かりとして浦和の右サイドを攻略していきます。

実際問題、浦和のどのサイドを攻略する?を考えた時に明本のサイドは避けたい気持ちはとても分かります。運動量あるし、前にいたと思ったら物凄い運動量で戻ってくるし局面でぶつかり合いはしたくない。
逆サイドの西を相手にするのなら、守備面で明本と比較して盤面で工夫すれば勝負になりやすく、かつ押し込む事で西の攻撃面での影響力も減衰させることが出来るとくれば狙わない手は無い。
というわけでたすき掛けの様にお互いのスペースを使いながら攻めつつ、浦和の方が多くチャンスを作るもののゴールを奪うには至らなかった前半でした。

後半は立ち上がりからビッグチャンスを迎えるもスウォビィクの壁に阻まれます。
局面のぶつかり合いは比較的穏やかながらも、選手間の距離を広げてオープン気味な展開に誘導したい仙台といつものやり方で相手ブロックを攻略したい浦和、という構図でゲームは進みます。

選手間の距離が広がった状態で展開が勧めば52分の西川のビッグセーブに助けられた場面の様に仙台にチャンスが生まれますし、ビルドアップから仙台のブロック間の距離の中でパスの出し入れをしつつ右サイド大外に張っている西に展開出来ればクロスからシュートを狙う事も出来ます。

お互いの攻め筋を見せあいながらも、スコアは動かず67分に浦和が動きます。田中(達)に代えて興梠、デンに代えて岩波を投入。
浦和が明確に前への圧力を増す方向に舵を切ります。
この後の浦和の4-2-2-2と表現すればいいのか分かりませんが、興梠・ユンカー・小泉で仙台のセンターバックをターゲッティング、大外に張っている両サイドバックと汰木を起点にすべく興梠や小泉が下りてレシーバーとなる動きを見せ、これによって相手陣形を押し込みながらトランジションではセンターバックと両ボランチがボールを回収しつつ相手陣形を押し込み続ける循環を狙います。
実際、効果は出ていたと思いますがこれもまた最後の場面で仙台の守備ブロックの強度を貫くことが出来ずに惜しくも時間が過ぎていきます。

何度か惜しいシュートを放つ場面もありましたが、スウォビィクの壁は厚く、0-0のまま終戦。
惜しくも勝ち点を分け合う結果となりました。

さいごに

最終的には、仙台の気迫と必死さとの闘いに勝ちきれなかったという試合だったのだろうな、と思います。
その表れとして前半に見て取れた球際でのプレーの数々があったのだろうと思いますが、ボールへのアタックを足事刈り取りに行くようなプレーが散見されたのは残念でした。
もちろん、この一連のプレーの賛否はあれども今節の審判の基準からすればOKだった、という試合だと捉える他ないのだと思いますが、その基準については多少思う所もあり。

ジャッジリプレイでも取り上げられたOFRによって取り消されたデンへのイエローカードのシーンも、当初はおそらくDOGSO案件としてのチェックだった流れで、デンのファウルではなくデンがファウルを受けたシーンだったとして取り消される事となるなど、球際でのプレーのジャッジについて相当にコントロールが難しい試合だった事だとおもいます。
しかしながら、その難しい部分をしっかりクリーンな試合になるように基準を示してコントロールをして欲しいな、と思う訳です。

小泉に対しても相当に厳しいアタックがありましたし、何回か小泉がアピールしていた場面もスルーされた結果としてイエローカードを貰うに値するファウルに繋がった、と思っています。
その前のシーンでも明本に対して明らかに後ろから足を延ばして明本に対するファウルとなった場面がありましたが、必死になる場面だからOKではなく、良いものは良い、悪いものは悪い、とちゃんと基準を示すべきだったのではないかと思います。

せっかく、両軍ともハッキリとした攻め筋を持ち合いながら緊張感のある試合をしていた、する事の出来るポテンシャルがあったゲームだったのに、これではなかなか後味が悪い試合となってしまったのではないかな、と思い残念です。

少し、恨み節となってしまったのは申し訳ないですが、浦和レッズを応援していくに当たって心掛けるべきは、残留争いやACL圏争いなどこれまで以上に結果に拘らざるを得ないゲームが増えていく事からこういった局面局面で厳しいアタックが増えてくるという意識を持つことだと思いますし、それを踏まえて厳しいアタックを受けてもなお、それを上回るパフォーマンスを見せてくれることを期待する事なのかもしれないな、と矢印を自分に向けて、強い気持ちで本稿を締めようと思います。

次は、明日となりますが天皇杯の相模原戦。
期限付き移籍をした藤原は出場することが出来ませんが、シーズン前のトレーニングマッチ以来の対戦で、しかも浦和は仙台戦で出場時間の多かった選手はターンオーバーすると思われますので、どの様な試合が展開されるのかを楽しみにしながら待とうと思います。

強い気持ちで。

それでは、また。

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