「かくかくしかじか」の覚悟

昨年のマンガ大賞を受賞した「かくかくしかじか」です。大賞受賞作というベタなセレクトですが、この漫画との出会いは劇的だったのですよ。やはりまずはそのエピソードからw

今は無きブックオフ北千住駅西口店(FC)もう閉店したから情報書くけど、ここはイベント的にはほんと良店で、毎週火曜日は常に何らかのセールをやっていたのですよ。しかし何より素晴らしかったのは大型漫画本(主にA5判サイズのやつね)が通常なら半額強でも450円〜700円くらいする物がなんと常に全品150円!古い新しい関係なく! 別に108円棚もあるのですが、これなら150円をまずチェックしたほうが断然お得感があるのです。

そんなお得な150円棚に、ある日光り輝くかくかくしかじか1巻〜3巻があったのです。東村アキコ作品はヒット作のママはテンパリストを少し読んでみた事がある程度で、かくかくしかじかは良作という情報は頭にあったのですが、基本ゲットリストには入ってなくまあ150円なら読んでみるか…と3冊購入。

これが・・なんという傑作! 一言で言うと東村アキコという漫画家の漫画のような実話。笑えて切なくて共感できて等身大で・・ 恩師に対する想いや描写が、普通ならこういうものは、東村酔っているな、美談に仕立てやがって、ウゼーって感じがちなのだけど、読み進むうちにそういう部分はもう凌駕しちゃうんですよ。それだけ作品に入り込ませてしまう東村の力技、巧さ。

その後4巻を別のブックオフでゲット。4巻ラストの引き!!実話でこの引き!!この時点で5巻の発売日は未定・・どうやら最終巻になりそうだ。
5巻までの日々長い!これだけ漫画の発売日を待ち焦がれた漫画はあっただろうか。もはや発売日に最速で本屋さんで買う事以外頭に無し。

そしてマンガ大賞受賞と同時に発売された5巻を読む。。。。東村の漫画家としての覚悟に泣いた。月並みだが絵描きや物を作る人は、確実にこの漫画からパワーを貰えると思う。

そしてブックオフ北千住店は、かくかくしかじかと巡り会わせてもらった後の昨年1月末で惜しまれつつ閉店。最後に良い仕事したよ、北千住店!

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