家宝「わたしは真悟」

この書評では、最初は古本で買ったけど続刊はもう問答無用で新品で買うわと思うくらい面白かった神漫画を購入エピソードと共に紹介していきます。主にここ数年でそのように出会ったものをランダムに書いていきます。

さて、一発目は「わたしは真悟」です。描いてる漫画のタイトルは基本的には新古書もじりで適当に付けたものですが、この漫画へのリスペクトもあるといってもいいくらい好きな漫画です。

元々楳図漫画にあまりなじみは無かったのですが、この漫画はとにかくヤバいという事をネット等で言われていたので、ブックオフでゲットする機会をずっと待っていたのです。ところが、100円どころか360円棚でもいっこうに見かけず(文庫版)・・あったとしても日焼け研磨が激しい初版がポツリポツリ。そうして数年間が経ってしまったわけです。

ようやく美品古本をゲットしたのは、ある日のブックオフ津田沼店。比較的新しい2010年前後の版で全7巻中、6巻以外の全巻がそろい踏みで360円。もちろん即ゲット。読んだ。 すごい・・これだけ待ったハードルをこの作品は軽々と越えたのです。(ネタバレにならない範囲で面白ポイント→) 30年前に描かれた作品でこれだけワクワクさせられる予測のつかない読書体験、古さを感じさせないコンピューターのガジェット、前衛的な描写、タワーのくだり、タイトルの意味を知るタイミング、後半の神展開・・
これが楳図かずおが天才と言われる所以か!と。今頃知った・・

結果的に、抜けていた6巻はもはや古本でゲットするという考えは微塵も浮かばず、ちょうど渋谷に行く用事があった時にTSUTAYAで文庫版6巻、新品で買いましたよ。そんな家宝のような漫画なのです。

(と、このように普通の書評ではないので購入エピソード多めな感で・・)

追記・・この記事をアップした後、今知ったのですが、わたしは真悟のミュージカル化が発表されたみたいですね。これは楽しみ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?