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ソムリエ試験対策ここだけは!ドイツ概論① ~プロフィール・歴史・ブドウ品種など~

ドイツ全体の地図(重要!!)

地図(左) ポイントなど(右)

○プロフィール
北緯47~52度、これは概ね樺太(サハリン)の北緯に相当する。
・EUではワイン生産地域を、ブドウの栽培環境によって6段階に分けているが、ドイツの大半はその中で最も冷涼とされるゾーンAに属している。
・2021年1月には新しいドイツワイン法が施行され、格付けの基準が「収穫時の果汁糖度」から、EUで共通の「地理的呼称範囲」に変わる。2025年までは移行期間で、新ドイツワイン法に基づくラベル表記が登場するのは、2026年産からである。

○歴史
・アイルランドとスコットランドから宣教団が、現在のドイツにキリスト教を布教すると共に、ブドウ栽培が広がっていった。
・800年、カール大帝は適切なブドウ栽培と衛生的な醸造を指示。ワイン造りの普及に貢献。
・1136年に設立された、シトー派のエーバーバッハ修道院が、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)を、ブルゴーニュから持ち込んだという説がある。
・三十年戦争(1618~48)ファルツ継承戦争(1688~97)などの戦乱で、ブドウ栽培が衰退した時代があった。
1720年ラインガウのヨハニスベルクで、リースリングの苗木が大量に植樹された。
1775年からヨハニスベルクでは、貴腐ワインの醸造が毎年試みられている。
・モーゼル一帯を支配するトリーア大司教のクレメンス・ツェスラウスが、リースリングとみられる高品質なブドウ栽培するよう命じた。
・1867年にはラインガウ、1868年にはモーゼルのブドウ畑の格付け地図が出版。

○主要ブドウ品種 
 ※ドイツ特有のシノニムやブドウの掛け合わせ覚えましょう!
【白】
・リースリング (栽培面積トップ)
・ミュラー・トゥルガウ (リースリング × マドレーヌ・ロイアル)
・グラウブルグンダー = ルーレンダー = ピノ・グリ
【語呂】「ぐりぐらルーラ」
ぐり→ピノ・グリ  ぐら→グラウブルグンダー
ルーラ→ルーレンダー
・ヴァイスブルグンダー = ピノ・ブラン
【語呂】「ブラが倍です」
ブラ→ピノ・ブラン  倍です→ヴァイス

【黒】
シュペートブルグンダー = ピノ・ノワール
(黒ブドウ栽培面積トップ)

・ドルンフェルダー(ヘルフェンシュタイナー × ヘロルドレーベ)
【語呂】「ドルンはヘルへロ」

・2000年代に入り有機農法に取り組む生産者が増えると共にカビ菌耐性品種(PIWI) が注目されるようになった。代表的な品種は赤のレゲント(Regent)



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