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【無料公開版】#11 高校生の時にだれもわたしを知らない国に逃げたかったZ世代のわたし【2021.11.07】

※今回は普段有料版で出しているエッセイを無料版で公開する企画です。
是非一読いただけますと非常にうれしいです。

絶望感。


これが私の高校時代を表す時に咄嗟に出る言葉である。
なんでこんなにも絶望感があったのか、今になってようやくわかるようになってきたので備忘録的にnoteに記載しておこうと思う。



時は2013年4月。
不甲斐なさすぎる私の高校生活がスタートした時期だった。
公立高校に通いはじめ両親がよくいっていた言葉を思い出す。

高校は人生の中で一番楽しい時期だよ!
絶対に楽しまないと。

言葉通りを期待していた私の現実は違った。
なぜなら何も楽しく感じられないのだから。

何が個人的に好きになれなかったかまとめてみると...
※あくまで個人の主観で記載してます。

勉強のレベルが中学校のレベルに比べて格段に上がった
・色々な人たちが集まると思っていたけど、
 公立高校で比較的同じ地域出身なので新しい刺激は少なめ
・課外活動よりも受験勉強重視
・部活動入部率90%超える高校だったので
 部活動入らない時の疎外感

自分自身が勉強できないとか、部活入ってないことで(やりたい部活が特になかっただけ)劣等感を抱いた時期が特に辛く、楽しいとか充実している感情とは無縁になって自分の世界に閉じこもってしまった。

だからできれば、一から人生やり直したかった。

どうやったらやり直せるか考えた時、
安易に一つ頭に浮かんだ打開策があった。

そうだ、国外へ行こう!


国外といっても、色々ある。

アジア、アフリカ、ヨーロッパ、北米などなど。

でも私は特にアメリカを切望していた。
アメリカが正義とまで極端な考えを持ってしまっていたので。

理由は以下の通りだったであろう。

①両親が過去アメリカに住んでいたこと(漠然と憧れを抱いた)
②父親に関しては子どもの留学を強く推している側面があったこと
③英語がグローバルスタンダードであること
④経済大国(GDPは1位)で軍事的観点でも世界の覇権国で先端技術が揃う

英語圏は他にもあるが、両親が送り出すイメージがつきやすいのはアメリカだったからアメリカ一択。そしてもっと絞ると西海岸一択だった。

それに、なんだか自分の知らない世界を知っている両親が住んだことがある世界なら、少し親近感があるし、自分のことを何もフィルタリングしないで見てくれる人たちが待っている気がしていた。

そして、全て一からやり直せて向き合ってくれる友人やホストファミリーができるのではないか。

そんな幻想に駆られていたのは事実で、
今思えば非常に浅はかであったと思うと同時に、
唯一の選択肢だったような気がした。

結局どうなったかかと言うと、
通っていた高校へ通い続け日本の大学へ進学したのである。

行かなかった理由は、母親の一言。

「別に行く必要なくない?それ逃げだよ。
それに留学したらもっと大変だよ。」

親から賛同されないのなら、どうせ行動しても何も叶わないと思って渋々諦めた。

ただし、ここからいきなり転機が訪れることになる。

大学へ進学した途端、自由のない高校生活から自由すぎて刺激的すぎる大学生活が待っていたのだ。

では、私が感じた自由とは何か?
3つにカテゴリーを分けてみた。


・お金
→アルバイトをするとお金が入るので、
自分で働いてもらったお金の使い方を100%自由に決められること。

・時間
→授業の時間割も高校よりも自由度が一気に増す。
授業以外の時間はアルバイトや遊び、勉強の時間とそれぞれの割合も完全自由。

・場所
→高校とは異なり「学区」の概念も急になくなる。
そのため、地元以外の地域へも頻繁に訪れるようになる。


これら3つが大学生になってようやく一気に自由に選択できるようになったので、それまで感じたことのない刺激を受けやすくなった。

今いる場所がつまらなければ、他にいけばよい。
そして、面白い社会人を見つけて話してみればよい。

そう思うと一気に他の国に逃げたかった私の感覚は収まり、
いま住んでいる世界の中で、よりよく改善をし、
場合によっては「国外へ行く」とオプションとして得たのである。

強迫観念に駆られて何処かに行くこともなく、
もっとポジティブな理由で経験を積めるマインドセットはこの時に整った。

そしたら自然と自分でやりたいことを見つけられるようになって、
コーヒー販売の活動を始めたり、最後には個人的未開の地、「ロシア」へ3ヶ月だけ留学することにした。

↓留学中にかいたnote

現実逃避より現実の中に光を見出して、
前に進むきっかけは大学生の時に身につけた。
使えるリソースはフル活用して。

当時アメリカにいってもよい経験になったと思うが、
でも今は行かなくても自力でを見つけられるようにもなったことが非常にうれしい。

それに、もし同じように高校生活や今の生活が辛いと思って悩んでいる人がいても優しく声をかけたい。

「人それぞれ、考えが違ってもあまり悩みすぎないでね。」って。


これからの私も試行錯誤しながらきっと進んでいくし、
悩んだら悩んだでそれでいい。そう思えるようになった。

時には逃げてもよいけど、
現実に光を落とせるようになった癖も無駄ではない。

以上。

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#やり直し #不甲斐ない #アメリカ #自由 #刺激 #現実 #光 #Z世代による少し皮肉なエッセイ

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