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かやの音

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#掌編小説

青いプレート石

陽気な旅人 西の魔女からハーブの本やら何やら送られて来たときに、そっと紛れ込んできた青いプレート石。色も形も見慣れない、異質な風貌をしているが、魔女の海外の友人から送られてきた、旅好きな石だ。西からの旅も本人ならぬ、本石が希望してきたもので、旅好きというのも頷ける。
 届いた当初は、私も慣れずに距離があった。が、サランラップに包まれて、我が家を望んで来てくれたのだから、せめて名前を覚えようと頑張っ

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石たちのキャンプ

気まぐれな夜に

 私は朝起きると、寝室の出窓で休んでいるクリスタルたちを眺め、「さて。今日は誰を連れて行こうかな」と、いくつかピックアップすることから始める。そのままリビングに連れていかれた石たちは、無造作にテーブルに置かれ、朝の諸々を見るともなしに見ているのも、いつもの光景だ。
 食事の準備などをしていると、今日は出窓に残した青いプレート石が、どうしてもチラチラと脳裏に浮かぶ。ああそうか、今日

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水晶さん

ある日のできごと とうとう、鉱石界の魔女である友と私、石と精霊たちによる、魔女学校のクリスタルコースが開校した。
それはまた後で話すとして、現代の魔女から、その準備のカードや本、おやつまで詰まった宝の小包みが届いた。
 それを開けた瞬間、ワクワクが飛び出してきて、私は一瞬で魔法にかかってしまった。ひとつ手に取っては見終わる前にまた次に手をのばすという、心躍る状態だ。
 その中にラップに包まれた鉱石

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青岩と白岩

川の岩のお話 我が家から車を一時間ほど走らせたところに、とても立派な青い岩の河原がある。夏の暑い時期には、地元の若者が集まって、岩から清流に飛び込んだり泳いだりして遊ぶ姿も良い風物詩だ。

 川底が見えるほどの清流に足を浸さなくても、その岩の上ををひょいひょいと超えて進んでみたり、その先にある怒涛の流れを眺めるのもまた良い。

 もう何度通っただろうか。毎回新しい発見があり、新たな顔を見せる魅惑の

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ローズクォーツと水晶③

愛の調べ 「君の前世は何だったんだい?」何となく水晶に聞いてみた。すると、ギュッと身を縮め、硬い身体を更に固くし、重くなる。いったいどうしたのだろう。   

 「どこから来たんだい?」質問を変えると身構える固さが無くなり、ガンダムや宇宙戦艦ヤマトのような宇宙船の中のイメージを伝えてくる。 劇画調のイケメン宇宙人が2人。それを眺めていたんだね。

 前世の重苦しい記憶は解除して、リラックスしてもら

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