外出時のデジタル機器と決済サービスのバックアップ体制
はじめに
最近、財布を使わなくなったので、日常の外出時には財布はいらないと考えた。次に外出時の決済はApple Watchに集約したので、iPhoneもいらないと考えた。
財布もiPhoneも持たずにApple Watchだけで市街地に外出してみた。電車に乗り、コンビニで買い物をした。未来感と解放感を感じた。と同時に不安感も出てきた。「もし、Apple Watchが使えなくなったら...」
ザックの隠しポケットには千円札2枚とリアル鍵を入れているのだが、ソワソワする。
デジタル機器のリスクとバックアップ体制
デジタル機器は生活を便利にしてくれるが、バッテリー切れやエラー発生などのトラブルにより、決済ができないリスクがある。
デジタル機器トラブル時の決済は、「Apple Watch → iPhone → 財布」の3段階のバックアップ体制にしよう。iPhoneを加えることで財布を使う可能性は低くなる。
デジタル機器のトラブル時は、決済だけでなく玄関のドアも開けられなくなる。そのため、外出時にはリアル鍵を持って出る必要がある。スマートロックもスマート決済と同様に、「Apple Watch → iPhone → リアル鍵」の3段階のバックアップ体制としよう。iPhoneを加えることでリアル鍵を使う可能性は低くなる。
決済サービスのリスクとバックアップ体制
スマホ決済の方式はコード決済と非接触決済の2つが主流である。そして、各々の方式には多くの決済サービスがある。ユーザーが使っている決済サービスが店舗で対応していない場合があり、決済ができないリスクがある。
自分が使っているスマホの決済サービスは、QUICPay、ICOCA、楽天ペイの3種類である。QUICPayをメインに使っているが、使えない店舗があるので、「QUICPay → ICOCA → 楽天ペイ → 現金」の4段階のバックアップ体制としよう。iPhoneで使える楽天ペイを加えることで財布を使う可能性は低くなる。
交通系の決済は、「ICOCA → 現金」の2段階のバックアップ体制となる。
バックアップ体制の詳細
外出時のデジタル機器のトラブル時と決済サービスの非対応を考慮した、バックアップ体制の詳細を下表に整理した。
市街地に外出する場合の具体的なバックアップ体制は以下の通りとなる。
デジタル機器のトラブル時
Apple Watchのトラブル時は、iPhoneを使う。
Apple Watch、iPhone両方のトラブル時は財布を使う。
Apple Watch、iPhone両方のトラブル時またはスマートロックのトラブル時は、財布に入れたリアル鍵を使う。
決済サービス(流通系)の非対応時
QUICPayに対応していない店舗では、ICOCAを使う。
ICOCAに対応していない店舗では、iPhoneで楽天ペイを使う。
QUICPay、ICOCA、楽天ペイに対応していない店舗では、財布の現金を使う。
財布の現金が足らない場合は、ザックの現金を使う。
現金も使おう
現金はデジタル機器のトラブル時でなくても必要になる場合がある。コロナ禍以降、キャシュレス化が進んだが、日本はまだまだ現金決済社会である。個人経営のお店では現金が必要となることが多い。
個人経営のお店で使えるキャシュレス決済は、クレカかQRコード決済(ユーザースキャン方式)のお店が多い。ユーザースキャン方式のQRコード決済は、現金決済以上に手間がかかるので避けるようになった。
その結果、個人経営のお店を利用しなくなってしまった。世の中のキャッシュレス化状況を的確に判断せずに、完全キャッシュレス化を目指した結果、自分の生活圏を狭めてしまっていた。
以前のように、たまには個人経営のお店の美味しい料理が食べたい。これからは現金も使い、多くのお店を自由に利用することにしよう。
財布の現金を増やした(2,490円 → 4,490円)。ザックの現金を増やした(2千円 → 1万円)。
おわりに
デジタル機器は便利な反面、トラブルのリスクがある。また、決済サービスは多くの中から選べるが、非対応のリスクがある。今回、デジタル機器と決済サービスのリスクに対するバックアップ体制を整理したことで、安心してApple Watchで決済ができるようになった。
これまで、キャッシュレス決済にこだわり過ぎていたようだ。キャッシュレス決済に完璧さを求め過ぎたため、自らの生活の自由を奪い、生活圏を狭めてしまった。キャッシュレス決済にこだわらず、多くのお店を自由に利用することが大事であることに気が付いた。
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