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読書感想文の本を選ぶ裏技:「勝ちてから戦うべし~孫子」

子どもに読書感想文を書いてもらう最初の壁。「そもそも読む本が選べない!」「1冊読んでくれない!」とお悩みの方に、ちょっとした裏技をお教えします。

読書感想文の書き方本の盲点。本選び。

読書感想文って厄介ですよね。まずは読んでもらうまでが一苦労。
特に高学年になりますと「そもそも読む本が選べない!」「1冊読んでくれない!」に加え「中学受験の勉強時間をなるべく減らしたくない!」とお悩みの方も多いと思います。

我が家も小学生がおりますので、昨年、「読書感想文の書き方」を研究しました。そして、東大や某市の中央図書館などで親子向けに「読書感想文を書くための”6画面メモ作り”」のセミナーを行いました。

その際、Kindle Unlimitedも活用して、10~20冊くらい、”読書感想文の書き方”についての本を読みました。しかし、「そもそも題材となる本の選び方」についてはコツや裏技的なものはありませんでした。

そこで提案するのが、「国語の受験問題(物語文)を活用する!」という方法です。


逆転の発想:「自分がいい感想が持てた本を読む」

読書感想文で読む本選び、最初の関門です。
一冊読み終わるまで、「自分が(感想文に値するような)感想を持てるか否か?」かが分からないなんて、そりゃあ読むのに二の足を踏むに決まっています。

ここで、”逆転の発想”です。
「自分が感想を持てた文章が含まれる本を読む」
これなら、「その本で感想を持てる可能性は100%」です。

孫子の兵法で言えば、「戦って勝つ」のではなく、「勝ってから戦うべき」という視点です。

しかし、本に関しての情報は、タイトルや本のカバーについているわずか100文字程度の情報しかない。
それで「感想を持て」というのは無茶な話です。
そんな時、本の中でも「ちょうどいいまとまり」を切り出してくれているのが、中学受験の国語の問題なのです。これなら、試験時間がありますから必ず5~10分程度で読める分量になっています。


「結末やいいところが分かっているなんて、それじゃあ本を読む楽しみがないのでは?」
そんなことはありません。
本当にいい本というものは、何度も読んでしまうものです。忠臣蔵なんて、誰もが結末が分かっているのに人気です。私自身も三国志に指輪物語。結末が分かっているのに何度読んだことでしょう。


国語の受験問題はどうやって手に入れる?

では、実際に国語の受験問題はどうしたら手に入るでしょうか?
既に塾通いしている人は、日々の国語の授業やテストで十分に対象となる文章があるでしょう。

そうでない方のために、もう2つの手を。一つは”銀本”、もう一つが”四谷大塚の過去問データベース”です。

銀本とは、みくに出版による『中学入試試験問題集』のこと(カバー写真)
https://www.amazon.co.jp/dp/4840306710

国語の過去問はオンライン上に置いてあるものには問題文がないものも多いので、この銀本はそういう意味でも買う価値があります。
受験学年は最新のものが必要かと思いますが、そうでなければ中古で安いです。我が家の受験時は最新版の2年前のをBook Offで1000円で買いました。

でも、まだお金まで出したくない、という方は、四谷大塚の過去問データベース。
こちら、四谷大塚の会員でなくても無料で利用できます
https://www.yotsuyaotsuka.com/chugaku_kakomon/

ここの文章を読んで、「感想を持てた!」と思ったら、そこに掲載されている本を買いましょう(必ず引用で書名が書いてあるはずです)。

「感想を持てる」のが分かっているのですから、当たりくじは確定したようなもの。読んでくれる確率は飛躍的に高まります。

せっかく、宿題という形で「本を読む」機会を作れる読書感想文。どうせなら親子で楽しく取り組みたいですね。

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