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読書感想文はあらすじから書かない!~仕事にも受験にも役立つ読書感想文のコツ【基礎編】動画公開

《読書感想文づくりを通じて「”自分の意見”をきちんと説明する」を学ぶ》
読書感想文と言えば、夏休みの宿題の大ボス。苦手な人はいませんか?

読書感想文は近視眼的な解法指南ではもったいない

読書感想文といえば、
「とりあえずあらすじを書いて」→「さて、感想、どうしよう・・・」
かくいう私もそうでした。

「読書感想文は夏休みの宿題で、大人になってからは関係ない!?」

いえいえ、「何らかの情報を読み、その情報に対して持った”自分の意見”をきちんと説明する」能力は一生必要になります。

その一方、世の中の読書感想文関係の書籍は「手軽に!」が多く、その最たるのが丸写しを想起していそうな「読書感想文例」(この前久々に書店に行ったらそれが一番目立つ場所に・・・)

次に、世の中の読書感想文の書き方指南を見ていると「起承転結」をよく見かけますが、起承転結はわずか20文字の「五言絶句」を作る際の方法。
同様に短い4コマ漫画などには向いていますが、読書感想文に適しているかは疑問です。実際、企業内でのレポートでは「起承転結はNG例」として出てきます。これでは読書感想文は読書感想文どまりになります。

読書感想文が世代を超えて長年生き残っているのは
”説明文”の練習だから


しかし、小学校やベネッセの「読書感想文を書くためのメモ」を見ていて、
「読書感想文が世代を超えて長年生き残っているのはなぜか?」という問いに少し光明が見えてきました。
考えてみれば、小学校の授業で「長文を読んで、それを構造的に把握し、長文でアウトプットする」というのは読書感想文くらいです。(中学受験ですら200字程度)

ここで、読書感想文は、「読書感想の”説明文”」であるということに気づくと視界が変わります。

考えてみれば、「600字も800字もある感想本体」というのが不自然です。
自分の「感想本体は100~200字程度」であり、あとは「感想を説明するための下地」であれば自然です。

実際、理系の論文でも内容のサビである「実験結果と考察」は中身の2割程度。残り8割は「実験した背景」や「実験方法」が占めています。

「感想の骨子づくり」を動画化(90分)無料公開

さて、そんな読書感想を”説明する”ための骨子を作るワークショップを昨年作成しました。東京大学、厚木市図書館、某一部上場企業で行い好評でした。
勤め先から今夏も要請があり、コロナを鑑みて動画化しました。社内では900回以上再生いただきました。優先公開期間を過ぎたので一般公開しています

動画は以下の6つからできており、一章~六章で約90分になっています

(全体像  https://youtu.be/jO8xKcTDr5c)

<第一章> 読書感想文は親にも役立つ。親子でTry https://youtu.be/azZMVWo-A8o 
<第二章> ワンポイント自己紹介[WhyとHow] https://youtu.be/Ds1Pdbuk0L4
<第三章> 場面メモの作り方 https://youtu.be/uyL3Dl0ug-4
<第四章> 場面メモ+感想メモの作り方 https://youtu.be/qI6rzvGKW64
<第五章> 場面メモの実例(「注文の多い料理店」)https://youtu.be/2xZiKTpMSQQ
<第六章> 感想メモの作り方 追加版 https://youtu.be/rv5ns860ORQ


なお各動画で「WhyとHowを意識する」が何度も出てきます。このことを通じて「文章構造を把握し、きちんと要約する」力のUpが、娘の中学受験でも役立ちました。

登壇者について:
著書『トリーズの発明原理40』はAmazonで半年間1位ベストセラー(発明・特許カテゴリ)
創造性とキャリア形成について東大はじめ、各所で教えています。
昨年まで5年連続で親子向けに発明教室も開いていました。累計2000人以上。

『トリーズの9画面法』は某企業内(一部上場)の200以上の技術研修で総合満足度1位を獲得。
2冊目として出版企画通り、鋭意執筆中。中学受験にもこの考え方を実践。
おかげさまで娘2人は中学受験で難関といわれる学校に合格しました。

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