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「想いを継ぐ」ということ

モノとコト、どちらも続けるためには大事ですが、
私が一番守り継ぎたいのは「想い」です。
それに至った経緯をまとめます。

人から学ぶ

社会に出てからは「周りの人」から学ぶことが多く、
内容はその人の経験から得られた知恵もあります。
田舎暮らしの手仕事、味噌づくりや梅干し、農作業も
どれもが人を介して受け継がれてきたものでした。

加工所で奥様方と協働作業

それが今では田舎に暮らしていても
普段の生活からは切り離されたものが増えています
調べれば知られることもたくさんありますが、
誰かから学ぶことでより特別なものとして、
身につけられる
ような気がしています。
そうやって周りの人から学んだことは、思い出も含めて今の自分の糧になっています。

モノやコトの守り方

モノは土地や機械、資産として形のあるもの
コトは仕事や技術、形にはできない知財
になります。
いざ継ぐとなると何がどの状態で存在しているのか、
それぞれ棚卸しをして認識し直すべきでしょう。

特にコトはいわゆるノウハウで、カタチにするのが難しいものです。
1人が欠けるだけでも無かったことになる。
データに見える化し、遺せるモノにしておかないと失うのも一瞬です。
ノウハウは、見て聞いて、感じて学び、盗み真似る、という過程を経て、ようやく「継ぐ」に至ります。

地域のお雛菓子「ほとぎ」作り

そして、「守る」ためには誰が見ても
ちゃんと価値があると認識できるものにしておく必要
があります。
それぞれ何がどう大切なものなのか、より多くの人がわかるカタチにして
その価値を共有することで守ることができるようになるでしょう。

「想い」を守り継ぐ

私が関わる集落の加工所ができた背景には
農閑期の冬場に女性の方々が
「自分たちにできることを仕事にしよう」
という想いがあったと聞いています。
その物語を聞いて私はその意志、想いを継ぎたいと思うようになりました。

春のセット作りの新聞記事

「想い」があると、そこに「共感」が生まれます。
その大切さや価値に気づくことで味方が増えて
次の世代につなげるキッカケになる
と信じています。

人もモノも限りのあるものだから。
何が大事で守って継いでいくべきものなのか
ちゃんと世代を越えて話し合い
地域で皆の共通認識にしながら
私は想いの部分を大切に伝え継いでいきたいと思います

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