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快進撃

MD事業推進部に異動してから初めに担当した企業は、ジャストシステムでした。昔から文教市場にめっぽう強いジャストスマイル、一太郎、花子、ATOKなどのライセンス販売する事業です。

当時は、マイクロソフト、Adobe、トレンドマイクロ、オラクル、などなど、外資系製品の販売が多かったのですが、ジャストシステムは徳島に本社を置く日本企業。ライセンスの考え方から、規約の内容までとても綿密に考えられてて、ロジカルでそつなく、販売はしやすいものでした。

とはいえ、ライセンス販売というのは今でも考え方が複雑で、どのように買うべきかなかなか分かりづらい。よって、全国の社内の営業からの問い合わせメールが毎日100件以上来るという状況でした。さらに担当者は私一人。

こうなると、いかに効率よく問い合わせを捌くかというところを考えないととてもじゃないけど回せないのですが、この「パフォーマンスを下げずに効率よく対応する」というのを考えるのがとても楽しかったのです。

Outlookの機能を使って、問い合わせ管理をする(今ならもっといいツールがありますが)とか、よくある問い合わせをまとめておいてすべてURLで回答できるようにするとか、商品詳細DBに注意事項を入力し、こまめにメンテナンスするとか。

そうすることで、それこそ問い合わせに対して秒で返信することができ、問い合わせの本質を探ることで、2~3歩先の回答までしてしまうなどで、売り上げは向上し、問い合わせ件数は下がり、発注ミスが激減し、メーカーからの評判もとてもよかったです。

ジャストシステムの後は、CheckPoint、ISS(現IBM)、Juniper、などのGateway Securityの対応も経験させていただき、McAfee、Symantec、TrendMicroとアンチウイルスセキュリティベンダー大手3社の対応までこなしました。

これだけセキュリティ関連のライセンス販売を対応していると研修講師の依頼も入るようになります。さらに、それぞれの製品の特性、そして情報提供方法、キャンペーン告知、拡販など全国の営業、販売店向けの講師を務め、営業、メーカーともに、とてもいい関係構築もできました。

改めて思うと、私の特技は
「今ある問題の解決策を考え、試行錯誤しながらも推進すること」であり
それぞれの立場に立った課題を把握することで、コミュニケーションの潤滑油の存在になれること、だと思いました。

会社でも、営業とマーケは仲が悪いなどよく聞くと思いますが
それぞれ事情があるからこそそうなるのであって、その事情を把握し少し配慮することで、ずっと仕事が進めやすくなります。その術をこのMDの約5年間の経験で身に着けることができたように思いました。


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