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除電で熱対策、エアコンも冷える

除電で冷却効率アップ

除電を長くやっていると、今までの経験の疑問が解決する事があります。
エアフィルターの除電をやったのは2012年か2013年の前半。エアフィルターの素材は、昔は紙製もあったかも知れませんが、現在は石油由来のプラスチック繊維のフィルターがほとんど。細かいフィルターを空気が通過する事で静電気が発生・帯電します。その静電気が空気と干渉する、つまり流れる邪魔をするので、吸気効率が悪くなります。
思い出したのが、会社で真夏に屋外で作業する事があり、麦わら帽子を被って作業していました。麦わら帽子を忘れた時があり、会社にあったビニール製の麦わら(ではないですが)帽子を使いました。そうしたら、通気の穴があるのに熱が逃げず、全然涼しくなかった。つまり、前述のエアーフィルターと同じ状態だったのです。
静電気の悪影響はそれだけではなく、エアクリーナーボックスからインテークマニホールドの間にいくつものセンサーがあります。静電気の影響で、センサーが正確な計測が出来なくなる場合があります。当然、測定した数値をECUで演算して制御している訳ですから、出力や燃焼効率に影響がある訳です。
その二つの問題を改善するのがエアフィルターの徐電です。

ただ除電ネットを取り付けるだけではなく、効果的にするノウハウが必要です

エアフィルターを除電する事で静電気の発生が抑制される、簡単に言うと空気の通りが良くなり、吸気効率が向上します。仕事がら除電ネット(市販されていません)が手に入るので、このように施工しています。
ホンダは電源を使い。センサーで静電気を測定し除電する方式で吸気効率を向上する特許を取得しています。
トヨタはセンサーの配線を除電する事で、誤計測を抑制する特許を取得しています。
要は、研究者は何らかの方式で吸気系を除電して誤計測を抑制すると、エンジンの出力が向上する事を知っているのです。
このような事まで書いているブログはそうはないと思います。
マジ軽ナット タイヤ用で除電の効果を体感し、「次なる除電チューニングをしてみたい」という方には、今までのノウハウを基にご相談を受けています、ネットショップでは対応出来ませんので。
つい先日もマジ軽ナットヘビーユーザーから、タイヤの減り方が少なくなったとメールを頂きました。車検をディーラーに出していて、車検毎に溝の深さを測定しているから数値ではっきり分かる。前回の車検時にタイヤ交換を指摘されていたのに、交換せずに済んだ。それは嬉しいですね。
転がり抵抗はタイヤの寿命と直結しているので、転がり抵抗が減っているという証拠です。
エアフィルターの除電に後にやったのが、エアコンフィルターの除電。エアフィルター同様、空気の通りが良くなるので冷却効果が高くなります。ただし、除電ネットを付ければ全て解決する訳ではありません。ダッシュボードの温度が上がらないようにするとか、エバポレーターのフィンの汚れ、詰まりが無い等の「冷える要素」が揃っていなければなりません。
当然、家庭用エアコンにも付けてみたいと思う訳で、施工しました。

製造メーカでさえ考えていない、冷却効率を高める技術です

除電したエアフィルターの吸気効率改善の証明になると思いますが、これを施工してからは、真夏でもエアコンの設定温度は29~30℃。食事の時等、扇風機を併用する事はありますが、空気の流れが改善する事で冷却が効率良くなるのです。
エアコンの設定温度というのは「設定された温度を目指します」という目標値。その目標値にならないから、設定温度を下げる。それでも冷えが足りないから更に設定温度を下げる、という事をしていませんか?
エアコンで冷やす場合、設定温度を1℃下げるだけで、電力消費が約10%増えるそうです。29℃と26℃では、30%程度の電力消費の差になりますね。
猫を飼っているので、夏の時期は少なくとも昼前から夜中までは、エアコンは付けっぱなしにしないといけませんから、その差は大きい。私が除電をやっている事で家計が助かり、家内も喜んでいます。
少しのお金で結構な効果、そしてお金が節約出来るのが除電技術なのです。
テレビで「高い電気料金。エアコンの電力の節約方法」等と特集していますが、毎年、画面に向けて「除電すればいいんだよ!」と言っています(笑)
先日、東京ビッグサイトで開催された、「TECHNO FRONTIER」、主に電気自動車関連の技術の展示会に行き、興味があるブースを巡りました。

効率化・性能向上の展示会ですが、除電技術の展示はなし

話をしていると「どんなお仕事をされているのですか?」と聞かれる事があります。聞かれるので「静電気を除電して、効率を良くする仕事です」と答えますが、中には興味を持って更に聞いてくる方がいらっしゃいます。
除電の効率化の証として、このエアコンの話をすると、皆さん目を丸くして驚かれます。
特殊な除電ネットは、マジ軽ナットユーザーの除電チューニング用のストックなので、お問い合わせ頂いても販売する事はありません。なので、お問い合わせはご遠慮下さい。
除電技術は応用範囲が広いので、その証明としてエアコンフィルターの除電を掲載しています。自動車のエアコンと同様で除電ネットだけで冷えて、全てが解決するものではなく、冷やすための条件を揃えなければいけませんし、元々エアコンのメーカーはネットを取り付ける事は想定していません。
ですから取り付けられない機種もあります。それは実際にやってみないと分からない、つまり、商売にはなりません。
夏になるとエンジンの冷えが悪い機種があります。自動車ではラジエターの面積が大きく取れるのでまずありませんが、オートバイではたまにあります。
ラジエターを流れるクーラントは元々多く帯電する物資。それを強制循環するから流動帯電で帯電量も多い。ラジエターの面積に制約があるオートバイで、特定の機種は「冷えが悪く、水温が上がり過ぎる」のです。
例えば、ホンダVFR800、冷えが悪くラジエターが2つあります。
(下図参照)

ツインラジエター∔電動ファンでも真夏は冷えが足りなくなる

冷えを良くするようにファンも付いています。それでも冷却が足りないのです。
文頭に書いた麦わら帽子の例を思い出して下さい。ラジエターは冷却する為に流路の間に細かいフィンを設けています。静電気の帯電で空気と干渉すると、ビニール製の麦わら帽子同様に隙間があっても空気が流れにくくなる、それで冷えが悪くなる。
これをマジ軽ボルトで除電すると空気がスムーズに通り抜け、良く冷えるようになり、問題は解消されました。
夏に水温が上がり過ぎるという話は、エクスチェンジマートに来店されたお客さんからも相談を受けてこの話をしましたが、マジ軽ボルトのお買い上げには至りませんでした。機種はカワサキのZX-R14だったと思います。
困っているのだから安い物だし、試しに付けてみればいいのに…とは思いますが、ボランティアでやっている訳ではありませんから仕方ありません。
この除電技術をラジエターに使うと、冷却効果が高くなるのでラジエターが小型化出来ます。小型化は省スペースはもちろん、素材が少なくて済むので、コストダウンが出来ます。
トヨタは私達が実施していた除電箇所と、ほとんど同じ箇所で特許を取っていますが、冷却効率向上についても同様です。ネジやボルトで除電する特許の出願は、そのトヨタの特許より8カ月早く済ませています。ここでもまた、トヨタの真似をした訳ではない事が証明されています。
ホンダに人材派遣をしている社長と話す機会がありました。「そんな凄い技術があるなら、(自動車)メーカーが使うでしょう」と言われた事があり、「メーカーより先を行っています」と答えましたが、どうでしょうか。
除電技術は今のところ、一部のメーカーの研究者や私のような理論を知っていて実施している者しか説明出来ません。雑誌でさえ、まるで知識がないから、説明しても理解出来ない。それだから記事を書いているのです。
にわか除電マニアのような、ブログを見て盗用している輩もいます。理論も何も分かっていません、目をつぶってバットを振っているようなもので、思い込みで除電する訳がありません。でも効果があるのだそうです。(笑)
どなたかの自称除電チューニングを真似されていた方が、マジ軽ナット∔金属製キャップを購入されました。そのインプレッションを報告してくれたのですが、「正直申しまして、驚きの連続でした」、「本物との違いを実感しました」との事です。
除電技術は実に繊細なもので、セオリーから外れないようにしなければいけません。平均台の上を歩くようなもので、少しずれると放電しない。
体感出来るレベルにするにはいくつもの関門があるのです。
除電の効果は少しずつ広まって来てはいますが、多くの方にはまだ未開の地。
それこそ[TECHNO FRONTIER」ではないでしょうか。
除電ワールドの入口はこちらから。

タイヤを除電すると転がり抵抗が減ります。転がり抵抗のいくつもの要因の一つである静電気を除電するからです。理屈はフリースを脱ぐ時に静電気が起ると、脱ぐのにより力が必要になります。帯電防止スプレーを吹くと除電されて少ない力でも脱ぐ事が出来ますね。除電すると少ない力で動かせるのです。
それと同時に、タイヤのゴム分子の動きが良くなるから、振動をより吸収するようになります。乗り心地が良くなり静粛性も向上するから、いい事づくめ。タイヤの潜在能力を引き出す技術です。
この除電技術はホンダのエコラン(省燃費レース)でも採用されています。
技術協力をしている工業高校から、「今年も参戦するので(マジ軽ナットシリーズを)追加購入したい」となり、見積もりを提出しました。
すでにレースとしては無くなってしまいましたが、ソーラーカーレースで優勝経験があり、8月に鈴鹿サーキットで走行会をするそうです。
もちろん、タイヤにはマジ軽ナット、加えて配線も除電してみてはどうですか、とアドバイスしました。
この高校では先生方の間で除電が広がり、静電気の除電を授業にも取り入れている、間違いなく日本で唯一の高校です。
夏休みやお盆で出かけると大体は渋滞にはまります。止まっては発進を繰り替える訳ですが、動き出しが良いからイライラが少なくなります。精神的にも良い訳です。
マジ軽ナットシリーズは本来走りを楽しむものですが、このような場面でも有効です。ついでに、タイヤが長持ちするから元が取れる。
既に夏休みに向けて購入される方が増えていますので、お早めに。

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