見出し画像

自動車開発の思い出 その11

世界一の美女を見ました

モーテルのイメージとして分かりやすいのは、”水曜どうでしょう”のアメリカ横断編。ミスターこと鈴井氏が、エンジンをかけたままドアを閉めてしまった。そうしたら、インキーロックされてしまい、次にはモーテルのドアまでインキーロックしてしまい、土下座して謝っていました。
何度観ても笑えます。
ちなみに、米国車はドアを閉めただけでロックするように作られています。それをミスターは知らなかったのですね。勝手に閉まるのは、犯罪が多いから。ロックしていないと信号待ち等の停車中にドアを開けられて、物や車を奪われるからです。
あの”どうでしょう”ご一行が泊まったような一階建てのモーテルが、米国の田舎にはどこにでもあります。もちろんご飯はなし。
私が長期滞在していた時には、隣にある24時間営業のスーパーで食材を買います。朝食は面倒もあって野菜ジュースのV8のみ。昼ご飯は、ほぼろくなものがないので、楽しみは夕飯。「昨日はピザだから、今日は中華」というふうに、相談して決めていました。
ある日、ステーキレストランに入ったら、こんな田舎なのにまるでお人形さんのようなかわいい女性がいました。
タイトル写真はレンタルなので、そのご本人ではありません。
ウェイターやウェイトレスが動き回っているのに、その女性だけはドレスを着ていて何もしません。つまり、いるだけでいいという仕事です。
その美しさで客が来るということなのでしょう。「世の中に、こんな奇麗でかわいい人がいるんだ」と関心したのを覚えています。
米国人は多くが移民だから、様々な血が混ざっている。それが上手くいくと日本人好みの美女になるという事でしょう。
料理をメニューで見ていると、横をTボーンステーキが運ばれて行きます。
余りの大きさに見るだけでお腹がいっぱいになるほどの大きさ。

Tボーンステーキ、ステーキの味付けの多くは塩‣コショウのみが定番、Teriyaki味も選べました

長い滞在期間で、一度だけ日本食を食べに行きました。私は海外に行っても特に日本食が恋しくなるとはなく、全然平気です。もちろん日本食は好きですが、海外では勘違いした料理もあるじゃないですか。その他にも衛生的に問題がある日本料理屋もありました。機会があれば書きますが、余り思い出したくない。
米国大陸は余りにも広く、地方の州の都市部と田舎ではこれまた大きく違う。田舎では土地が広くて安いから、会社も一階建てが多い。
滞在中に一度、自分がテストしている自動車メーカーの工場ライン見学に行きましたが、従業員の駐車場に工場が作れるのでは?というか、作れます。「これなら、駐車場に巡回バスが必要ですよね」という広さです。そして、日本のように、「自分のメーカーに乗らない人は、遠い駐車場に停めさせられる」事などありません。
そこは米国基準に合わせています。「好きな自動車に乗る権利があり、それによって駐車場所は強制されるべきではない」私も、そう思いました。
他社メーカーに乗っていると、遠~い駐車場に強制的に停めさせられるでしょう、日本は。
そこで同行した日本人スタッフから聞いてビックリ。製造ラインのマニュアルがあるのですが、例えば日本人ならハーネス(配線)のギボシやカプラーを取り付けたら、”ちゃんと嵌っているかどうか、抜けないかどうか”を言わなくても引っ張って確認します。私は導通を確保するため、更に接点復活剤をスプレーします。
ところが、米国人はマニュアルに”嵌める”と書いてあったら、それだけで終わり。抜けるかどうかの確認はしないのだそう。それなので、マニュアルに”配線を嵌めたら、軽く引っ張って抜けないか確認する”と書いているのだそうです。
移民国家だし、なんでも大雑把な国民性ですからいろいろな人が混在している訳で、そこまで書いていないと、確認しないのですね。
手先が器用で早くて正確、細かいところまで気を使う日本車が席巻するのも分かります。
現地のテストコースの米国人スタッフと仲良くなり雑談していると、「とにかく、エンジンはV8に限る」そうで、それ以外は認めない。きっと、あの大きなトルクの固まりのようなエンジンが体に染みついているのでしょう。「だから野菜ジュースでもV8という名前の物があるんだ」と納得した次第。
当時、日本のガソリンはいくらだったかは忘れましたが、おそらくレギュラーが110円か120円/Lだったでしょう。ガソリンスタンドを見ると「日本よりちょっと安い」と思ったものの、よく考えたら米国は単位がガロン(約3.8L)ですから、当時の為替レートで日本の1/4以下の値段。産油国でもありますが、それにしても安い。水のように生活必需品で、車はなくてはならない足。
余談ですが、現在のバイデン政権は国内の石油産業を破壊していて、大幅にガソリン価格が上昇しています。もちろん、ウクライナ情勢も影響して、ガソリン価格への怒りの感覚は、日本人とは比較になりません。
滞在していたモーテルは24時間フロントがいて、女性が交代で勤務していました。そのうちの一人が日本人が想像するいかにも米国人で、けっこうかわいい。並んで写真も撮りました。
モーテルに到着した後の上司からの注意事項は、「絶対に女性に手は出すな。過去に手を出して裁判沙汰になった事があるから…」と言われした。その辺はちゃんとわきまえていましたから、大丈夫。
モーテルには夕食を食べて戻るとテレビを観ながらビールを飲む位しかやることがなく、冷蔵庫が無いから、出勤前に洗面台にビールを入れて、水をちょろちょろ出して冷やしておくのですが、ある日帰ったら洗面台から水が溢れて床がビチョビチョに…。大慌てで、バスタオルで水を吸っては流し…を夜中までやったっけ。
翌日は「今日は掃除はしないで下さい」と掲示して、どうにかやり過ごしました。
そのうち、米国人のいい加減さでビックリしたことがありますので、そのうち書きます。
国内での走行テスト、海外出張でのデータ取り、テストドライバーとして様々な事をして来ました。それに、趣味のオートバイの経験も加わって静電気の除電という面白くて将来性のある技術と出会えました。
自動車レースでは当たり前の除電技術ですが、一般向けにはまだ使われ始めたばかりです。例えば、トヨタの除電スタビライジングシート、新型クラウンにオプション設定となっています。

私達がボディー外板の除電をしたのは、遅くとも2013年。
マジ軽ナットシリーズは、アフターマーケットで除電効果が体感出来る省エネグッズ。タイヤが少ない力で回転するから、寿命が延びる。ゴムの分子が良く動くから振動をより吸収してロードノイズが減る。
除電は少しのお金で、それを上回るコスト削減が出来ます。
ネットショップでかんたんに購入出来ます。

7/21(日) 厚木氏市相模川 あゆみ橋河川敷で開催予定のエクスチェンジマートに出店の申し込みをしました。
出店では模倣対策でグログには書かない、突っ込んだ話をしております。
毎回来店される、マジ軽ナットヘビーユーザーの話も聞ける事もよくあります。
都合により急遽出店を中止する場合は、Xにてご報告します。
都合により9時位での閉店を予定しております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?