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自動車開発の思い出 その13

米国滞在の休日の過ごし方

ドイツでは毎週末が観光三昧。「今週末はあそこに行こう!」と週末が楽しみでした。
米国は田舎の州ですから、観光といってもどこに行くにも遠いのです。
データ収集テストのチームの長は酒が大好き。休日はほぼ朝から晩まで飲んでいます。人間的にも好きではないので、気の合う若者同士で別行動です。
当初はオートバイの姉妹クラブの会長がカリフォルニア州に住んでいるので、日帰り訪問を考えていました。しかし、いくら日帰りでも一人で往復するには距離があり過ぎで断念。「今、出張で滞在しているが、遠くて行けない」と手紙を出すに留めました。

たまに都市部(ダウンタウン)に行っても、特に買うような物もないし見物する物もない。
別のテストで来ていた人が、「遠いけど、航空博物館に行った事がある」と聞き、「えっ、あるの」と私。すぐに「日本の大戦機はありましたか?」と聞いたら、「なかったなぁ~」との返答。
「そうかぁ、でも、やる事ないから、行きましょうよ。飛行機は好きだから」と数時間かけていく事になりました。一度行った事のある人も同乗してくれて、4人で行きました。
途中、道を間違えて、よく向こうのドラマに出て来るような、広い道の両側には芝生があって大きな平家が並んでいる住宅地に迷い込んでしまいました。写真のような感じです。

米国の田舎の住宅地、とにかく広い

道をゆっくり走っていると、巨大な水鉄砲を持った子供が車を狙っています。何だと思って車を停めたら、”バシュー”っと窓に水をかけられました。みんなで、ビックリしたふりをしたら、大喜び。また、バシューっと水をかけられ、手を挙げてびっくりしてあげて、また大喜び。

そんな事をしながら、Air force Museumにやっと到着。ここが矢追純一さんが好きそうなライト・パターソン基地に隣接しているのは後に知りました。
まず、ビックリしたのが、その大きさ。
日本でも、どの航空祭に行っても飛行機が離着陸するのだから基地は大きいのですが、そうはいっても日本は土地が狭い。殆どの航空基地は、第二次世界大戦の基地の敷地のままジェット機を運用していて、機体も大型化しています。つまり、どこも手狭ということ。
今は分かりませんが、当時は博物館の入り口近くに野外展示のLockwell B-1 Lancer爆撃機が2機、B-52戦略爆撃機が展示してありました。

雑誌では知っていましたが、実際に見ると「本物だ!こんなに大きいんだ」と感動。ここは基地ではなく空軍の博物館だから、たくさん展示するように物凄く大きなハンガー(格納庫)に入ります。ネットで調べたら今でも中は薄暗いようです。
中にはライト兄弟(ライト パターソン基地の所以)から現代に続く航空機の歴史の流れの(レプリカを含む)展示があり、私の好きなWWIIの大戦機で戦勝国の米英の機体はもちろん、独のBf109、Me262、Fw190等をみて回ったら、ありました!

日本陸軍最強の戦闘機の一つ 紫電改

日本の傑作機”紫電改”堂々とした4枚のプロペラ、日本が発明した水銀を使った自動空戦フラップ~と小学生の時の記憶が蘇ります。
今では通称零戦21型がレストアされて展示してあるようですが、その時は少なくとも展示はされていませんでした。

その写真を撮ったものの、当時はデジカメなどなく、カメラも一眼レフではない安いカメラだったから、ストロボを使っても暗すぎてまともには写りませんでした。ネットで見てみると、皆さんデジカメでASA感度も調整して撮っているので写っていますが、ご興味のある方は検索してみて下さいね。
展示機には爆撃機もたくさんあるのですが、実際に長崎に原子爆弾を落としたB-29が原子爆弾(通称 ファットマン)と共に展示してあり、それは喜べるはずもない。
その解説は米国の教科書と同じ「戦争を早く終わらせて、米兵の損害を減らせた」とか書いてあるのだろうけれど、リトルボーイはウラニウム型、ファットマンはプルトニウム型。戦争を早く終わらせたいのなら、何でわざわざ違う型の物を落としたのか?
日本が降伏を打診していたのを引き延ばして、終戦を遅らせたのが、後に明らかになっています。とても心が重苦しい気持ちでそそくさと通り過ぎました。

その近くにB-29の胴体だけの展示があり、中を通れるようになっていたので、どんなものかと通り抜けましたが、当時の出張のメインの機体は747 通称ジャンボジェット。それに比較するともちろん小さくは感じますが、当時は世界一の巨人機でした。
それでも中は決して広い訳ではなく、今で言えば海上自衛隊のP3C対潜哨戒機位でしょう。いくら4発とはいえ、あれでテニアンとかグアムから飛んできて日本人を大量〇〇するための爆撃機ですから、気分は良い訳がありません。
しかし、コレクションとしてはトップレベルでした。

主にヨーロッパ戦線で活躍したB-17 爆撃機

テスト車両のメカニックで出張した同僚は、週末はやることがないのでゴルフ三昧でした。とにかく安くて空いている。でも、私はゴルフはしないので、とても退屈な週末が多かったのです。
そして、4月の末に車で国境を超えるという、初めての体験をする事になります。

当時の米国のガソリン価格は日本の1/3以下でした。日本はトリガー条項も撤廃しなければ、国民に補助金は払わずに石油卸売業界に補助金を払っています。残念ながら国民の方ではなく、財務省や業界とべったりですね。
世界情勢や物価高騰もあって、このままでは原油価格は高騰したままです。
除電は生活防衛にも役立っています。
除電技術は何かを足すのではなく、無駄に使われているエネルギーを減らす技術。なので、ホンダのエコランに採用されているのです。
先日、エコランに参戦する工業高校に納入したマジ軽ナットシリーズです。
静電気は発生している場所で除電してしまうのが効率が良い、それで様々な形があるのです。

ボルト・ナット・バンド形状で固定しつつ、様々な箇所を除電出来ます

また、除電したヘビーユーザーから嬉しい報告がありました。そのうちお知らせ出来ると思います。
ホームページはこちら

https://tristars-tec.jimdosite.com/

ネットショップでかんたんに購入出来ます。


航空機の写真はNational museum of the United States Air Forceから引/

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