見出し画像

自動車開発の思い出 その8

西ドイツのマニアは凄かった

出張で西ドイツ(当時)滞在時の続きです。地理的にはよく分かりませんが、彼の家までは渋滞もないのに結構遠かったのです。後部座席には、彼の小学生位の息子が乗っていて、とてもかわいかった。
彼の家に着く頃には雨になっていました。家に上がると、すでにクラブのメンバー4~5人が来ていました。なにしろ、ろくに英語が出来ません。
パーツの名前や急場しのぎで覚えた英語、困ると和英辞典を引いて、「この意味」なんて、指をさして情報交換しました。
「そんなの、アプリで簡単でしょう?」なんて思わないで下さいね。当時は携帯電話すらなかった昭和の話です。
天気は結構な雨模様でしたが、ツーリングに行く予定になっていました。
もちろん、国際免許証は持っています。道は分からないし、絶対事故など起こせないので、慎重に走ります。車線は右側通行ですが、ある峠道で反対車線のオートバイがはみ出して来て、先頭を走る会長とぶつかりそうになって、それを避けて会長がオーバーラン。幸い崖ではなかったけれど、空き地に逃れて転倒。相手のライダーをたしなめていました。
まぁ、そんな訳でツーリングから戻り、彼の半地下の倉庫を見せてもらってビックリ。新品のキャブレターが木箱で一箱とか、中古のマフラーが何十本とか、ガソリンタンクが何十個とか…生産国の日本だって、キャブなんて数万円、それが何十個もストックしてある。

半地下の部品倉庫 左の木箱には新品・中古のキャブがびっしり

家は決して広くないけれど、その熱はハンパないのでした。大きな物は、別にガレージを持っていて、そこにもストックしていました。
ミーティングの話を聞いて、またビックリ。ヨーロッパらしく、宿泊は野原でテントを設営。移動して地方の飛行場を一定時間借り切って、滑走路でドラッグレースをするのだそう。写真も見せてもらいました。
市販車を改造したドラッグレーサーも走らせるのです。それも、西ドイツ全土はもとより、国外の姉妹クラブからも来る人がいる!これは、日本ではまず出来ませんね。個人規模でもクラブ単位でもスケールがでかい。
そして、後にそれに参加する事になるのですが…。それはまた後で。
普通のサラリーマンが何でそんなに趣味につぎ込めるのか、考えてみました。
彼は、「日本人はいろいろな料理を食べる。私たちは、パンを先に食べるか、肉を先に食べるか、ジャガイモを先に食べるか、その選択しかない」そうで、「今日のおかずは何にしようか?」と悩まないし、調理方法も決まっている。つまり、時短だからその分、趣味に熱中できる、お金も節約できるから趣味の物が買える、エンゲル係数が低いのでは?というのが、結論です。

会長の家族とメンバーが暖かく迎えてくれました

その後、何度もドイツに訪ねる機会があり、何度もお世話になりました。
それについてはまた後で触れます。
外国人でも分かる除電の効果、繊細な日本人ならなおさら分かるはず。

この夏にHondaスーパーカブで日本一周をする方に、マジ軽ナット タイヤ用のモニターを1名募集
します。
詳細はお問い合わせ下さい。
7月21日(日)午前5時より厚木市 相模川沿い あゆみ橋で開催予定のエクスチェンジマートに出店の申し込みをしました。
天候による開催の告知は、開催予定日前日の13時にエクスチェンジマートのホームページで発表となります。
・都合により急遽出店を中止する場合は、Xにてご報告します。
・9時位での閉店を予定しております。ご来店の際はお早めに。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?