チェルノブイリ日記 48 ~ ポリーシャホテルの食を支える場所
ステージのある空間
前回のあらすじ。
ポリーシャホテル(готель Полісся)を歩いています。
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※ 過去の日記はこちらから。
43話のこの写真の場所に戻って来ました。1階です。
奥に見えました、扉が半分なくなってしまった出入口を抜けて瓦礫を踏み越え……
隣の部屋にやって来ました。部屋……という感じでもありませんね。左手は外に筒抜けです。
右手に何やらステージのような部分がありますね。しかしステージにしては小さいですし、外に面したこの場所も……うーん?
左手にはかつて窓があったのかも知れませんね。まぁそうだとしても何の場所だったのかは分かりませんが……。
レストラン? このステージの上でピアノの演奏なり歌うなりされていたのかなぁ。そのようなレストランにしては狭いか……。
しかし昭和40年代などの写真を見ますと飲食店ってわりと狭く、隣の人と肩が触れ合う距離で食事をしていたのかなと思うことがありますよね。決して狭くはなかったのかなぁ。
ホテルの調理場とは
さて、この空間には2つの出入口が見えます。
どちらから入ったのかまるで記憶になく申し訳ないのですが
隣の部屋がいきなりこれ。
天井からぶら下がっている管と屋根のようなものは換気扇……ですかねぇ? 調理場だったのかな? 屋根の下にあるのはガスコンロというより流し台に見えますが。
角度を変えて屋根を見てみます……巨大なわりに口は小さいのね。あなたっていつもそうよ……。
左手で転びかけているのは4口のガスコンロだったのかなぁ。全く分かりませんが。
この日記でこそ換気口が小さいなどと呑気に書いていますが、現地ではイケメンとガイドに置いて行かれないように歩きつつ、視線をあちこちに向け気になった物があれば写真を撮り、詳しくは帰国してから写真をじっくり見れば良いやという感じだったのですよ。
そしてこの日記を書くまでに10年近い時間が流れてしまい記憶も薄くなっているのですよ。ごめんなさいね。
換気扇らしき物がまた現れました。さすがに大きなホテルだけあって調理場は広かったようですね。
ホテルの周辺に飲食店が並んでいたり食べ物の揃ったコンビニがあったりしたとは思えませんし、宿泊者はホテルで食事をするのが当たり前だったのでしょう。
……?
何ぞこれは……。 Google翻訳にお願いしますと「栄光 10月」とのことです。右上には「1917」と書かれていますね。
検索しますと1917年10月に当時のロシアで革命が起き、ソビエト連邦の建国に繋がったとか……この日記の趣旨とはずれますので、詳しくは調べてみて下さい。
まぁ廃墟になってからの訪問者が置いて行った物なのでしょうね。
こちらは掲示板? 再度Google翻訳にお願いしますと「ゴロク グロ グループポル ガ コン OP」分からん! 何文字か消えてしまっているのでしょうね。
掲示板らしき物の後ろはガスコンロでした。どういうレイアウトなの……。ガスコンロも今となってはモグラ叩きの台みたいになっています。
この調理場の広さといいガスコンロの口の多さといい、何十人何百人の食事を毎日作っていたのでしょうね。
奥に見えますのは冷蔵庫でしょうか。ちょっと小さいような……まぁこの1台だけということはなかったのでしょうけども。
倒れている物は何ぞ。
……んんん?
ここにも落書きが!
良くないよ! 廃墟とはいえ本当に良くないよ!
進みます。小さな部屋もあるようですね。それぞれ覗く余裕がなく残念なのですが。
何の部屋だったのでしょう。
奥には冷蔵庫らしき物、手前には洗面台らしき物、らしきらしき。冷蔵庫はともかく洗面台は何故ここに?
別の部屋です。何故ここに……?
また別の部屋です。何故ここに……?
調理場にこのような小さな洗面台が設置されているのも場違いな感じがしますよね。
広い調理場でした。
次の場所へ向かう
進みます……嘘です。ホテルの見取り図などもちろんありませんので、進んでいるのか戻っているのか分からなくなって来ました。
すっかりお馴染みになりました中途半端に破壊された分電盤らしき物を見付けました。
もちろんさっさと歩いて行くガイド。立ち止まると置いて行かれますよ! 気を付けて!
外に出て来ました。最初に見ましたステージのある空間に繋がっています。
柱や天井を見ますと壁かガラスがあったようですね。
壁かガラスがあったようですね……?
テレビもあったようですね! 枠だけ!
どこから持って来たのか、何故ここに置いたのか、ここまで破壊するエネルギーはどこから湧いたのか。謎です。本当にこのチェルノブイリというところは謎だらけです。
そして落書きも。あかんで……。
ポリーシャホテルへ入るときに見掛けた落書きの場所へ戻って来ました。
次回予告
「エネルゲティック文化会館」へ向かいます。
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