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チェルノブイリ日記 39 ~ 廃墟になる前のプリピャチの街

ホテルでやることと言えば?

 前回のあらすじ。
 夜になりました。

 食事を終え、ホテルへ戻って来ました。

 寒々しいバスルームでシャワーを浴び……これからどうしようかなぁ?

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※ 過去の日記はこちらから。

 2話に書きましたが、まさかまさかのガイドと同室です。
 フリーダムな振る舞いのガイドですがシャワーは先を譲ってくれました。私と入れ替わりにシャワーを浴びるガイド……あぁ、おじさんガイドではなくてお姉さんガイドならなぁ。まさかチェルノブイリに来てホテルでおじさんのシャワーの音を聞くことになるとは思いませんでしたよ。

 別の音が欲しいのでテレビを点けましょう。
 何か面白い番組を放送しているかな……と思うものの言葉が分かりませんので、映像だけで楽しめそうな番組を探します。

 これだ!
 ポールダンサーのドキュメンタリーですかねぇ?

プリピャチの本

 ガイドがシャワーを終え部屋に戻って来ました。
 鞄から小さな本を取り出し、私に見せてくれました。

 これは……。タイトルを翻訳しましたら「プリピャチ」でした。ストレートだなぁ。
 ページをめくりましょう。

 鼓笛隊の少女! 鼓笛隊と言うんですかね。よく分かりませんが。
 何年に撮られた写真なのか分かりませんが、この少女たちも今では50歳くらいなんですかねぇ。どこかの街で元気に生活されていると良いのですが。

 原発事故が起こる前のプリピャチの街です。さほど高くない木が廃墟ではないことを物語っています。
 この本は原発事故が起こる前にプリピャチの宣伝として作成されたのか、原発事故が起こった後にプリピャチを懐かしむために作成されたのか、どちらなのでしょうね。
 全てのページを撮影しておけば良かったのですが、印象に残ったページしか撮影していなかったのですよ。

 私の脚が写っていたり本が斜めになっていたりするあたりでお察し下さい。公開するために撮影していたわけではなかったのです。
 さてプリピャチの街ですが広いなぁ! 自転車がないとちょっと買い物とかちょっと友達の家へとかいった移動も大変そうですね。
 大きな道ですが信号機や横断歩道、白線がないようですので、自動車社会ではなかったのかな?

 広場のようですが、普段からこれほどの人がいたのか、何かのイベントだったのか……。

 右ページの少女は1ページを使ってバストショットで載るくらいですので将来有望な歌の上手い子供だったのでしょうね。
 左ページは授業風景のようですが、今日は学校崩壊の現場を見て来ましたのでなかなかに切ない写真と思えてしまいます。

 私が子供の頃、社会主義の国は教育に力を入れているというか子供の頃から専門的な教育を受けるということを学校の先生から聞いたことがあります。歌が上手い子供は歌を練習させ、体操が上手い子供は体操を練習させ、そればかりひたすらやらせるみたいな……。まぁその先生から聞いただけですけどね。

 あのプールだ!
 チェルノブイリの訪問記や写真を検索したことのある方なら一度は目にされたことがあるであろうあのプールですね。あぁ、水が張ってある、泳ごうとしている。未来の水泳選手を育てていたのでしょうね。
 このプールは明日訪れることになります。この日記では何話先になるか分かりませんが……よろしくお付き合い下さい。

 駆けて来る子供たち。あぁ、こういう写真はきついなぁ。まさか原発事故が起きて街が廃墟になるなんてこのときは想像もしなかったでしょうね。
 子供たちはどこの街へ避難したのか、そこは安住の地となったのか……。

自宅にいるのと変わらない

 本を読み終え、テレビも特に見る番組がなく、ガイドとの会話は続かず……どうしよう?
 そうだ、インターネットがあるじゃない! 外国でもインターネットに接続するためにガラケーからスマートフォンへ機種変更し、パケット定額のサービスを申し込んだのですよ。
 というわけで、SNSに「チェルノブイリなう」と書き込んだり、写真を載せたり、友人にメールを送ったり……。自宅にいるのと変わらないね!

チェルノブイリの朝は

 朝になりました。
 何となく音が欲しいのでテレビを点けてザッピングしますと

 !?

 不思議な恰好の綺麗なお姉さん!

 背景は地図のようですね。ウクライナの北部でしょう。

 というか、お姉さん……。恐らくは天気予報なのでしょうけど、お姉さんの印象しか残りません。ウクライナのお天気お姉さん、ちょっとファンキー過ぎませんか。

次回予告

 朝はお散歩。

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