チェルノブイリ日記 40 ~ 朝は廃屋探訪と相場が決まっています
早く起きた朝は
前回のあらすじ。
チェルノブイリで2回目の朝を迎えました。おじさんガイドと同じ部屋で。
今朝も良い天気ですので昨日と同じように散歩をしましょう。
ホテルを出ます。
さすがに立ち入り禁止区域だけあって人通りは……全くないわけでもないことに驚きます。向こうに2人並んで歩いている姿が見えますか。このあたりで働いている人なのか、私のような観光客なのか。
まぁそれはそうと
今朝も廃屋を見て歩きましょう。
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廃屋の前にテレビが放置されていました。すっかり見掛けなくなった分厚いブラウン管のテレビです。黒くなった画面が痛々しい……。
ガイドが言うにはソビエト連邦時代のテレビは色が黒と白しかなかったそうです。地味……と思いましたが、日本のテレビはだいたい黒か? むしろ白があるだけオシャレなのかも?
昨日も見た廃屋かも知れません。同じような写真を載せていましたらごめんなさいね……。でもこれは昨日撮影したものではありませんの。
崩壊することなく建っている立派な家。家の真価というのは何十年か経ってから分かるものなんですかねぇ。
こちらの家は左側の窓がオシャレですね。
窓が低い……というか屋根も低いですね。地面が落ち葉やら何やらで埋もれて高くなったのかなぁ? んなことある?
ここは玄関? サンルーム? 崩壊が激しくてよく分かりませんね。
あ、右奥に扉らしきものが見えますね。
開け放たれた扉。落ち葉の圧でもう動かなさそう……。
ここは玄関か勝手口ですかね。
中をちょっと拝見しますよ。開いた扉から落ち葉が吹き込んで、というか屋根がなくなって上から入って来たのか、まぁ酷い有様……。
家の中に入るのは難しそうですので窓から拝見しますよ。人が住んでいたときはどのような部屋だったのか……生活感がまるで残っていません。
日曜の午後、窓から射し込む光で読書……なんてのんびりして良さそうではありますが、ちょっと座り心地の悪そうな椅子ですよね。
角度を変えますと後ろに……ゴミ箱? ゴミ箱としたらこれまた無骨だなぁ。生活感とは。
反対側の壁には新聞紙や……。寒さを防ぐため壁に新聞紙を貼ったという話を聞いたことがありますけどそういうことなんですかねぇ?
しかしどういう記事が載っているのでしょう? ちょっと拡大してみましょう。
子供の写真のようですね。言葉が分かればなぁ……見出しだけでも読めれば良いのに。
しかしこれ離れた場所から撮影したことを考慮しても文字が小さ過ぎません? 昔の新聞とはこういうもの? そういえばかつて実家で新聞を読んでいたとき「〇月〇日から文字が大きくなって読みやすくなります」という案内が数年おきに載っていてどんだけ大きなんねんそのうち1ページに400文字くらいしか書いてないようになるんちゃうのと思ったものでした。
さてこちらは……これまた崩壊が激しいですね。阪神・淡路大震災のときは瓦の重さで家が潰れたとよく言われたものでしたが、これは落ち葉の重さで……さすがにそれはないか?
しかしいくら住んでいないとはいえ、自然にここまでなる?
お邪魔します
ガイドはこのあたりの地理を把握しているのかいないのか、わりと迷わず歩いているように見えます。
えぇと、もしかして入りますか?
入るのね! お邪魔しますよ。
のっけから生活感だなぁ。いや、そうでもないか?
廃屋で寝具を見ますと最近まで誰かが寝泊まりしていたのではと思ってしまいますね。日本ならまだしもここでそれはないか……。
爽やかな朝なのに私は何故にカビ臭い廃屋にいるのだろう……昨日も同じことを思った気がするぞ。
家具は残っていませんが、何やら細々としたものが床に落ちていますね。
壁に設置されているパイプのようなものは暖房器具ですね。お湯を流して部屋を暖めるという。
しかしこの部屋、家具を置きましたらわりと狭苦しそうですよね。土地なんてなんぼでもあるはずなのに……土地があったところで広い家を建てるにはお金がかかるという話なんですかね。
そして暖房器具があるところには家具を置きませんよね? なんか家具が傷みそうですもんね……。
ビール瓶……ですよねぇ。家を出て行くときに飲んだのかな。私のような観光客がわざわざ酒盛りをしたのか……さすがにないですよね?
これはコースターかな。何故ここに……。
窓際には
やっぱりビール瓶!
あ、もしかして撮影用の小道具として持ち込んだ人がいるのかな。
リビドー
他に何かないかな……。見回してみますと
おまいらお待ちかねのソビエトのグラビアやがな(´・ω・`)
これは……絵画のような背景に女性たち。直接的なエロさがないのが逆にエロい?
というか何なのですかねこれ。雑誌の切り抜きのように見えますが……名のある人の作品だったりするのでしょうか。画像検索しても分からず。
単純に四角く切り取るのではないところに10代のリビドーを感じずにいられません。
この方はどなたなんでしょうね……。
ところでよく見ますと壁に何やら書かれていますね。
全く分からん……。しかしわざわざ壁に書くとはどういう感情だったのでしょう。
子供の文字に思えますね。
壁に書いた上からグラビアを貼ったようです。年齢を重ねてリビドーが上回ったということか……。
この部屋の主だった青年がこの記事を読んでコメントをくれたりしないかなぁ。お待ちしています。
次回予告
廃屋探訪は続きます。すみません。
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