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ひとり出版社をつくる⑯「ISBN」

ちょっと更新がとどこおっていました。出版社の設立準備は地味に進めてきたので、前回の記事からの更新情報をとりあえずつづっておきましょう。

といっても、前回は「ひとり出版社をつくる⑮「部分と全体」」という、あまり出版とはかかわりのない話を書いているので、そのもうひとつ前の記事、「ひとり出版社をつくる⑭「社名」」からの続報(というほどのものでもないけど)になります。

まず予定どおり法人設立完了

「2020年4月21日に神戸地方法務局に登記資料を提出し、設立手続きは完了したはず」というところで更新が止まっていましたが、その年月日にて無事に「スタブロブックス株式会社」の設立が完了しました。

法人設立後の手続きあれこれ

以降、設立間もない社長さんが右往左往しながらやるであろう、事務的な手続きを進めていきました。

具体的には、税務署、都道府県税事務所、市役所、年金事務所への必要書類の提出、法人用の金融機関口座の開設、法人用クレジットカードの申し込み、クラウド会計の申し込み……などです。

一連の手続きは、「会社設立freee」を利用することで基本的には迷いなく、とどこおりなく進めることができました。便利な時代です。この流れでクラウド会計もfreeeを利用させていただくことにしました。

法人で事業をおこなう際に必須となる銀行口座の開設は、まだ事業実態がないだけに不安でしたが、申し込みをした都市銀行、地域銀行ともすぐ審査にとおりました。審査に影響があったのかどうかわかりませんが、神戸新聞様に取り上げていただいた記事(ひとり出版社立ち上げに関して)を申請時に提出したのもよかったかもしれません。

法人用クレジットカードについては、開設申請した都市銀行の窓口で、その銀行が発行する国際ブランドカードをあわせて申し込みし、こちらも問題なく審査がとおりました。張り切ってゴールドにしたので冷や冷やしましたが……。事業実態がないのにオーナーズ法人ゴールドで申請を通過したのは、同じ銀行が発行する個人のクレジットカードも所持していてクレジットヒストリーがよかったからかもしれません。

ISBN出版社記号の取得完了!

こんな感じで、法人設立とそれに伴う事務的な手続きがだいたい完了し、法人として事業を展開するための受け皿が整いました。

でも、それではただの会社であり、出版社にはなれません。なにが必要かというと、「ISBN出版者記号」です。

書店や取次をとおして日本国内で書籍を販売する場合、ISBNが必要となります(書籍JANコードの併記も必要)。このISBNを取って初めて出版社を名乗れるわけです。ちなみに「出版社記号」でなく「出版者記号」となっているのは、法人でなく個人でも取得可能だからだそう。

もちろん「6桁コード」を取得!

さて、このISBN出版者記号には3種類があります。出版物を1冊だけ出せる「シングルコード」、10冊出せる「7桁コード」、100冊出せる「6桁コード」の3つです。

スタブロブックスが取得したのはもちろん6桁コード! 大枚をはたきました笑。

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6桁コードを取得するということは、出版社として飯を食っていくという覚悟のあらわれなんです。「とりあえず7桁で……」とかだと心が定まらずに中途半端になりそうです。100冊出せる枠を確保しておくことが、出版社としてやっていくための最低限の心構え……というほどでもないですが、迷わず6桁を申請しました。

まだ1冊も出していませんが、100冊目はどんな本になるんだろうと妄想がふくらむスタブロブックスでした笑。おわり。

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