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布団から出られない(往復書簡18)

見咲子さんへ

ほほえましいお手紙ありがとうございます。

仕事をするのにより心地よい環境であることに超したことはないと思うので、見咲子さんがブランケットを持ち込むことができるようになってよかったです。

「着る毛布」、とても便利そうですね…!確かに立ったり座ったりするたびにどけたりかけたりしなくてもいいのはとても楽そうだし、見咲子さんの短歌のように毛の生えた生き物になった気分も味わえそうで楽しそう。私も買ってみようかなぁ。

雨宮から坂中さんへ

日に日に寒くなって布団から出るのが大変になりますね…。なんでこんなに出られないんでしょうね?

もちろん寒いから出たくないっていうのが何よりなんですけど、布団の物理的な重たさのせいもあるんじゃないでしょうか?

タオルケット1枚はねのけるのと、布団1枚はねのけるのとだったら、後者の方がちょっと労力要るじゃないですか。毛布もかかってたらなおさら。そんなこと言ってるから今日も布団の魔力から抜け出せずに朝ギリギリ間に合うか間に合わないかみたいな時間になっちゃったんですけど。

布団と毛布と言えば、どっち先にかけて寝ますか?布団の上に毛布をかけた方があったかい、っていうことを私ここ数年で知った気がします。少なくとも実家に暮らしていたときは毛布を先にかけてその上に布団をかけていて、私は毛布の感触に触れながら寝るのが好きでした。そう、感触的には毛布が下の方がいいんですよね。でもあったかさ的には布団が下の方がよい。なかなか難しい問題ですね…。

ただでさえよく寝る私ですが、冬の方がさらによく寝ている気がします。本当なら冬眠した方がいい生き物なのかもしれません。でも一応現状の私をやっている以上はそういうわけにもいかないので、毎日「眠いなぁ、寒いなぁ、布団から出たくないなぁ」と思いながら朝起きて、布団と好きなだけくっついていられる時間は存分にくっつきながら寒い季節を乗り切っていきたいと思います。

目が覚める 布の重さが心地よい 目覚ましスヌーズかけた っけか な
/雨宮真由

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