腰痛、姿勢不良、過活動膀胱炎でお悩みの「稲さん編」動画解説&モデル募集のお知らせ
骨盤矯正・ボキボキ手技・ストレッチを
一切やらない異色の整体師トリプルKです。
今回は、YouTube動画「稲さん編」の解説をお伝えします。
YouTube動画はこちら↓
また、施術を受けて下さるモデルさんを募集致します。興味のある方はそちらもご覧ください。
では、動画の解説から始めます。
【お礼】
シゲクさんのイラストを頂戴しました。
有難うございます。
今回のモデル「稲さん」の紹介
ご協力頂いた稲さんは、数ヶ月前に発掘調査のお手伝いをしてから腰痛が出るようになりました。
それから、もともと猫背気味で姿勢が悪いのを気にされていました。
そして動画では未紹介ですが、過活動膀胱炎でお悩みでした。
今回の動画では、腰の痛みの原因を突き止めることを主眼に動画撮影を行いました。
トリプルKの手技について
施術において一般的に行われている
骨盤矯正・ボキボキ手技・ストレッチを一切行っていません。
これについての詳細は、以下の記事にまとめてあります。
僕が普段施術で行っているのが、
手あて療法・間接法・足裏CTスキャンです。
それぞれの詳細はこちら↓
僕の行う手あて療法と間接法は、
非常に安全性の高い手技です。
当然のことですが、
現在に至るまで施術中の事故はゼロです。
今回の動画では、間接法を用いる場面が無かったので、別の機会にお見せしたいと思います。
施術の補足解説
★稲さんの既往歴★
動画撮影の前に問診済み。
・左膝内側の関節鼠(医師から診断を受けた)
・右ふくらはぎの肉離れ
僕は10年以上前から、過去の怪我が体に影響することに気付き、施術に取り入れてきました。
多くの治療家は、
過去の怪我を意識して診ることはありません。
何故なら、過去の怪我が体に影響することを知らないからです。
どんなに古く、幼少期の怪我であっても体に影響が出ます。
だから僕は必ず初診時に既往歴を確認します。
★施術前の検査★
立位でのバランスをチェックしたところ、
稲さんは上半身の位置が骨盤に対して右側にズレていました。
【腰の検査】
前屈→両ふくらはぎの張り
後屈→問題なし
左側屈→右腰に痛み
右側屈→右腰に張り
左回旋→問題なし
右回旋→少し回りづらい
【肩の検査】
右肩屈曲→MAX時に詰まり感
右肩外転→同上
右肩水平内転→110°くらいまで
右肩水平外転→途中で関節がガクガクする
左肩は問題なし
★施術前の体の状態★
伏臥位にて、
後頭骨の位置を診ると、左側が下方へズレていました。
後頭骨のズレは、骨盤のズレを意味しています。
予想通り、骨盤も同じように左の腸骨が下方へ
ズレていました。
脊柱の状態は、S字に蛇行。
切り替わる部分は、関節の動きが悪くなりやすいので、圧痛があると思われたが、圧痛はなし。
腰椎1番の右側に著明な圧痛あり。
仰臥位に移り、
右大腿直筋の緊張強め。
ASISの位置はズレなし。
仙腸関節の動きも問題なし。
右胸鎖関節が下方へズレ。圧痛著明。
右大胸筋の緊張。
これは大腿直筋が緊張すると、同側の大胸筋に張りが出るため。
以上が施術前の主な体の状態。
★足裏CTスキャンによる検査★
足裏CTスキャンは、体の中で一番悪い場所を特定するための検査です。
僕が独自に開発したものなので、日本で他に同じことをしている治療家はいないと思います。
足裏CTスキャンでは、まず両膝を90°に屈曲させて、次に両足首を同時に背屈させます。
※仰臥位で診る場合、脚は伸ばしたまま背屈させるだけ。
この時、どちらかの足首が背屈しづらいはずです。
背屈しづらい側が問題のある側になります。
稲さんの場合、右足首が背屈しづらい状態だったので、この時点で一番悪い場所が右半身のどこかにあるということが分かります。
背屈しづらい側が分かったら、両足全体を触診します。
足は全身を映し出す鏡なので、正確に悪い場所が表れます。
稲さんの場合、右足底側のリスフラン関節とMP関節の間、第一中足骨上に一番硬い部分がありました。
この時点で、右ふくらはぎの肉離れと一致するので、ほぼ間違いないと思いましたが、更に足趾を触診しました。
すると、予想通り薬指のDIPとPIPの間に圧痛がありました。これで、右ふくらはぎの肉離れが一番悪い場所であると確信しました。
動画内でも解説しましたが、薬指は脚を表しています。
MPは股関節、PIPは膝関節、DIPは足関節になります。
足裏CTスキャンで大事なのは、どこに一番緊張が出ているかを見極める「触診力」です。
あとは体の状態と照らし合わせ、どこの部分を映し出しているのかを判断するのです。
★手あて療法による治療★
体の中で一番悪い場所を特定できたら、
あとは治療をするだけです。
右ふくらはぎの肉離れに対して行ったのは、
「手あて療法」です。
特別なことは何もなく、患部に手を当ててじっくりと緩むのを待つだけです。
手を当てる時間は、患部の緩み具合によるのですが、肉離れは約10年前の怪我なので、緩みが出るまである程度時間を要しました。
手あて療法で意識しているのは、
手で患部を温めることです。
温めることで血流が良くなり、
患部が修復されていくのです。
動画内でも説明しましたが、
患部を修復しているのは血液です。
血流が良くなり、傷んだ細胞に新鮮な血液が酸素や栄養素を運び、不要な老廃物を運び去ってくれるから、患部が修復されるのです。
逆の言い方をすると、
血流の悪い場所に問題が起きるのです。
稲さん本人も動画内で、
『塊やしこりがじわーっと解けて分解していく感じ』と仰っていました。
手あて療法の効果を実感して頂けました。
★施術後の体の状態★
手あて療法後、体の状態を再チェック。
右足底と薬指の圧痛なし。
骨盤は腸骨稜・PSIS・座骨全てが揃う。
脊柱は蛇行なくストレート。
腰椎1番右側の圧痛なし。
右大腿直筋の緊張なし。
右胸鎖関節の位置正常。圧痛なし。
右大胸筋の緊張なし。
※施術後の足裏CTスキャンでは、背屈のしづらさが逆転して左が背屈しづらくなりました。
これは、複数の原因がある場合に起こる現象で、左半身にも問題となる場所があることの示唆です。
★施術後の検査★
【腰の検査】
前屈→両ふくらはぎの張りなし。前屈しやすさup
後屈→後屈しやすさup
左側屈→右腰の痛みなし。
右側屈→右腰の張り残。
左回旋→問題なし
右回旋→回旋しやすさup
【肩の検査】
右肩屈曲→MAX時の詰まり感なし。
右肩外転→同上。
右肩水平内転→可動域MAX。
右肩水平外転→若干のガクガク残。
立位でのバランスは、施術前より改善。
上半身が中心軸に近づいた。
★過活動膀胱炎について★
今回の動画では説明を入れていませんが、
過活動膀胱炎も右ふくらはぎの肉離れが原因だと考えられます。
何故なら、ふくらはぎは腎臓と関連する場所になるからです。
ふくらはぎ同様、体には臓器と密接に関連する場所があります。
例えば、胃は左膝や左肘と関連しています。(胃に関連する場所は他にもありますが割愛します)
このように、臓器と体は関連する場所が存在します。
そのため、
臓器の状態が体に影響したり、逆に関連する場所の状態が臓器に影響を与えたりします。
稲さんの場合、右ふくらはぎの肉離れによって、右側の腎臓が影響を受け機能が低下している可能性が高いです。
腰椎1番の右側に強い圧痛がありましたが、
これはちょうど腎臓のある位置と重なります。
稲さんは、腎臓と繋がりのあるふくらはぎを肉離れしてしまったことで、腎機能が低下してしまい、過活動膀胱炎になったのだと考えられます。
これを証明するためには、何度か施術を繰り返し効果を確かめる必要があるので、検証ができたら別の機会に改めて発表したいと思います。
★原因を見極める大切さ★
施術の結果、稲さんの腰痛・姿勢不良は、
右ふくらはぎの肉離れが原因であることが確実となりました。
脊柱や骨盤の歪み、胸鎖関節のズレなども全て、
右ふくらはぎの肉離れが原因です。
右ふくらはぎの肉離れを緩めるだけで、全ての問題が解消されたのです。
これは、問題を起こしている原因を見極め特定できたからです。
多くの治療家は、歪んだ骨盤を整えるのに骨盤矯正をしています。
僕も10年以上前はやっていました。
しかし、
骨盤が歪んでいるのは結果であって、原因ではありません。
歪んだ骨盤を矯正しても、原因が取り除かれなければ、また骨盤が歪むのです。
つまり、骨盤歪む→骨盤矯正→骨盤歪む→骨盤矯正・・・このループに終わりはありません。
骨盤矯正に疑問を抱いた僕はなぜ骨盤が歪むのか?をとことん考え検証して、必ず骨盤を歪ませている原因があることに気付いたのです。
骨盤矯正をしなくなって10年以上が経ちますが、骨盤矯正をしないからと言って、骨盤を整えられなかったことも無ければ、困ったことも一度もありません。
だから僕は、骨盤矯正は要らないと言っています。
原因が何であるかを見極めることが出来れば、
骨盤矯正やボキボキ手技、ストレッチをしなくても体を整えたり、痛みを取り除くことが可能なのです。
原因を見極めることこそが、
施術において一番の肝なのです。
モデル募集
動画に出演して施術を受けて下さるモデルさんを募集致します。
☆参加条件☆
・男女不問
・50歳くらいまでの方
・顔出しOKの方
・はっきりと症状のある方
※何となく肩が凝るみたいな不明瞭な症状の方は
ご遠慮ください。
・こちらが指定する日時、場所に来られる方
※撮影場所は、神奈川県『南万騎が原駅』から徒歩10分ほどです。
撮影日時が決まりましたら、追って詳細な場所をお伝えします。
※撮影日時は、土曜日の夕方を予定しています。
モデルご希望の方は、以下のメールフォームよりご応募ください。
追ってこちらからご連絡させて頂きます。
最後までお読みいただき、有難うございました。
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