【アート旅】東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密
こんにちわ、お出かけ大好きTRIP_YUKOです。雨の日のお出かけは「美術館」が定番ですよね。
今回は東京国立近代美術館で行なわれている「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」に行ってきました!
日本画の大家、横山大観、鏑木清方や竹内栖鳳。巨匠黒田清輝、青木繁、岸田劉生など近代の有名な日本画家の代表作品を一挙に見ることができます。また、美術館にある「眺めの良い部屋」からの景色は東京トップクラスのビュースポットで、おすすめのスポットです!
□東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密
この展覧会は、東京国立近代美術館の開館から70周年を記念して企画された展覧会です。明治以降の絵画や彫刻・工芸品が集められたもので、日本に所在する歴史的・芸術的に価値の高いものが展示されています。
今回の見所は展示物すべてが「重要文化財」という点で、この展覧会は非常に貴重です。
■国宝は重要文化財から選ばれる
みなさんは「国宝」と「重要文化財」の違いをご存知でしょうか?
国宝は重要文化財のなかから選ばれます。つまり重要文化財にならなければ国宝にはなり得ないんですね。明治以降の作品に限ると重文に指定されているのは68点のみで、そのうち51点もの作品を展示するのが今回の展覧会です。おい、集まれ〜!って言ったら集められちゃうのが東京ですね。
■写真撮影が可能
多くの美術展では写真撮影が不可ですが、この展覧会では多くが撮影可能でした。まだ重文だからなのかもしれません。後々、これ見たんだよと自慢できるかも!?
■日本画ゾーン
目玉は、横山大観「生々流転」。※撮影不可
全長が40mもある水墨絵巻のため全てを展示することは数年に一度なのだとか。水墨一つですべてを描く圧巻の絵巻です。
日本画で一番素敵だったのが、鏑木清方「築地明石町」。長年所在が不明だった幻の作品で「新富町」「浜町河岸」との三部作です。中でも「築地明石町」は女性の姿に色気があって心惹かれました。
■洋画ゾーン
美術に疎い私でも知っている有名な画家の作品が多くなってきます。黒田清輝、青木繁、岸田劉生 and so on…。
私が一番見入ったのは岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」。写実的な一枚に立ち止まりました。岸田劉生は自身の娘を描いた「麗子像」で知られる画家です。絵の対象と独特なタッチから「岸田劉生です」という雰囲気が滲み出ていてあまり好みではありませんでした。
ところが風景を描いた「道路と土手と塀」は独特の岸田劉生タッチと風景の相性が良く「岸田劉生やっぱスゲェんだな」と思わされます。(←何者?)
この絵には単に写実的では済まない迫力があり、何かを訴えているような主張を感じます。
実は遠近感がおかしいところがあったりして、ただの風景画ではないそうです。
主張を感じたのは強ち間違いではなかったのだと腑に落ちましたし、だからこその重文指定なのだろうと納得しました。
■彫刻、工芸ゾーン
最後は彫刻や工芸ゾーン。特定の画家やテーマを持った展覧会だと「絵画展」になることが多いので、絵画系と彫刻工芸系が並ぶのは珍しい気がします。
彫刻は美術素人の私には難解なんですが、新海竹太郎「ゆあみ」という作品には日本らしさがあり、これぞ日本の重文と言うべき素晴らしい作品です。
■眺めの良い部屋は東京屈指のビュースポット
企画展のあと常設展へ。前回、近美に来た際はスルーしていたため常設展はお初でした。
常設展も良いのですが、それよりなにより度肝を抜かれたのがココ。
眺めの良い部屋は、常設展のフロアに設けられた美術館によくある休憩所です。
何気なく入ってみた私は、あまりの「眺めのよい部屋」に度肝を抜かれました。
大きな窓からは、皇居の石垣とお濠。大都会のど真ん中とは思えない生い茂る木々。そのバックには東京駅周辺の超高層ビル群、関東平野の広い空を眺めることができます。
「東京」を表すような景色が楽しめる東京トップクラスの名所・ビュースポットです。
こんなに素敵なスポットが国立近代美術館にあったのかと、あまりの景色の良さに驚きました。
雨の日でも心地よい景色だったので、天気の良い日は最高に景色が良さそうですね。
みなさんもGWの東京観光に、眺めの良い部屋から景色を眺めに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
これから国宝になる作品が一堂に会した国立近代美術館70周年記念展。貴重な機会をぜひお見逃しなく!
以上、アート旅「重要文化財の秘密展」でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?