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クラス替えも交渉次第

私が住んでいるオランダ北部は、9月から新学年がスタート。国を北部・中部・南部に分け夏休み開始&終了時期をそれぞれずらしているのですが、北部は最後に始まり最後に終わるローテーションでした。最初に始まった南部地域とは2週間も差があります。面白いですね。

前置きが長くなりましたが、早いものでうちの娘も中等教育の4年生になりました。日本でいう高校1年生にあたる学年です。クラス替えも行われ、心機一転の新学期。けれど新学期開始早々に驚いたことが。

なんと、娘が別のクラスの生徒から「クラス交換」を持ちかけられたらしいのです。2人の共通点は「今のクラスに親しい子はいないけど入れ替われば仲良しがいる」こと。それを2人で先生に交渉したら、なんと承認されたのだそう!びっくり!ダメ元でも言ってみるもんですね。

ちなみに保護者(私)はノータッチで、全て生徒2人と学校で話し合っていました。それなりに事務処理も必要なので、新しいクラスに移れるのは2週間後からになりそうです。

で。私は、娘にこのクラス交換をもちかけてきた生徒の物事の進め方に感心したんですよね。簡単にその感心ポイントをまとめたいと思います。

【ポイント1】同志をみつける

クラスを移りたいのが自分一人だけだと単なるわがままにも見えかねません。なので学校側に対し、自分以外にもそういう人物がいるのだということを提示するのが上手いと思いました。

【ポイント2】受け入れ先(空席)を作る

言うまでもないと思いますが、これは今うちの娘がいる席を空けさせることです。満席のクラスだと、受け入れてくれないかもしれませんからね。自分が収まれるスペースを確保してから交渉するという段取りの良さ!

【ポイント3】的確な人選

誰かやみくもに声がけしても、気軽にクラス交換なんてしてくれませんよね。だから、確実に自分とクラスを交換したがってくれる生徒をみつけないといけない。娘曰くこの生徒は「友人の友人」くらいの顔見知りだけど、特段親しいわけでもないのだそう。けれど娘の交友関係を把握し、この子なら自分が今いるクラスに移りたいだろうと踏んだわけですよ。お見事としか言いようのない人選です。

今回うちの子は、この生徒がお膳立てしてくれた流れに乗ったわけで、棚ぼた式ラッキーでした。でも「そんなことできるわけがない」とあきらめずに先生たちとの交渉の場に臨んだわけですから、これまたグッジョブだったと思います。

クラス交換相手を探すとかそれを学校に交渉するとか、私には全く無い発想でした。こういう時に自分の固定概念を痛感しますね。もう落としつくしたかと思っていた目の鱗が、また1枚落ちた新学期でした。

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