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スーダンでFGM禁止法成立

以前、FGM(女性器切除)に関するnoteを書いたことがあります。

このポストから半年以上経ちますが、今でも定期的に閲覧していただいております。

そのFGM関するニュースが、先日報道されました。

約90%の女性がFGM(その多くは最も深刻な縫合タイプ)を受けているスーダンで、FGM禁止法が成立したのです。今後FGMを施した者には、3年以下の懲役および罰金が科せられるとのこと。

しかし、活動家からは「禁止法は抑止力となるものの、その実効性が問われる。FGM支持者は、それがどこかで実施されても通報したり、止める行動をとらないのではないか」という声も上がっています。
法整備と共に、人々の意識の変換が必要だということですね。また、コロナウイルスの蔓延を防ぐための厳格な封鎖を国内で実施しているので、当のスーダン人の耳に新しい法律が届いていないとも言われています。早く周囲徹底して、人々の意識に働きかける方法を見つけて欲しいです。

「人々の意識の変化」といえば、以前読んだFGM関連情報にショッキングなものがありました。このスーダンの例を見るように、ゆっくりながらもFGM実施国には変化が見られます。けれど、その変化の前に他国(欧米など)に移住してしまった人々までは、その変化が伝播しないというのです。
本国人の間でFGMの習慣がフェードアウトしてきても、先に移住してしまった人々は「伝統」を移住先の国でも続けてしまうと。

私もオランダに移住して子育てをしているので、感覚は分かります。
意外かもしれませんが、外国に住む日本人は子供に季節の伝統行事を教えようと様々な努力をしています。新年のお祝い(おせち料理やもちつき)、ひな祭りや端午の節句のお祝いなども、可能な範囲で粛々とされる在外邦人のご家庭は非常に多いです。子供に「日本の文化を感じて欲しい」「伝統を知って欲しい」と努力をされています。

移住先で幼い子供にFGMを施す親も、きっと同じような想いだったと思います。けれど、時代の変化を受け入れる事は悪ではありません。ぜひ、本国のアップデートを移住先でも感受して欲しいと思います。

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