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出産、退院から育休開始までが地味に長い①会社編

既に義務感がハンパない育休録だが、果たして走りきれるだろうか。

20代の頃走ったハーフマラソンも、残り1kmでリタイアをしてしまうような人間だ。

それでも、レース後のビールはうまかった。

あの頃よりも、うまいビールが飲めるようにならなきゃいけないはずだ。


さて、モチベーションを保つ(通称モチ活、またはモチ活っちゃん)ために、ざっと私の育休ライフを整理しておこう。全体としては、多分こんな感じだ。

2018/10 育休決意
2018/11 育休申請
2018/12〜2019/4 嫁妊娠サポ&仕事
2019/4 出産サポ
2019/5 嫁&子退院、育休開始
2019/6 魔のお宮参り
2019/7 魔の嫁友訪問ラッシュ
2019/8 魔のお食い初め
2019/9 魔の深爪流血

畜生、後半は魔ばっかりだ。


まぁ子育て経験者からしたら、お決まりなラインナップだろう。

今回はその後、第一子の出産とか実際に育休に入るまであたり、をざーっと書いてみる。


自分を見失いそうなので、切り分けて書いてみる。
まず、①として会社のこと。

今回、育休を取ろうと決意したのには、勤め人にはよくあろう、
“仕事が人についてしまっている”
状態を本気で棚卸しし、非常に強い力を以って一度何とかしたかった、という側面も少し存在している。

まぁこれは単にグループのチームワークが大変よろしくないことを露呈している。
キン肉マンで言うところの、“夢の超人タッグ編”で裏切りの箱の友情の人形が全員そっぽを向いている状態だ。これは辛い。超人といえど、キン肉マンがトチ狂うのも無理はない。

今回、正式に棚卸しをした結果、後任者が2人でき、それぞれに分けて引き継ぐこととなった。理由は、業務量が多かったようだ。

そう、やはり良かったのである。
アクションは波及していくのかもしれない。
良くないことは、雇われ同士で咎め合うこと、とかだと思う。


年を越え、毎年2月に開催される大規模な業界イベントの自社ブース担当を中心に、今回もなんとか峠を乗り切った私は、早速3月から後任者への業務引き継ぎを着々と進めた。

長期不在のため、かなり詰め込んだマニュアルにはなってしまったが。
これをきっかけに、マニュアル化できることはどんどんブラッシュアップして効率化する土壌ができることを願う。


今回の育休取得を通じて、料理にしても仕事にしても、仕込みが9割だと言うのは本当だなぁ、と感じることが多かった。

実際、育休取得が決まった12月くらいから、時間を見つけてコツコツと引き継ぎ資料を作っていたおかげで、直前になって引き継ぎが終わらぬ!なんて状態にならずに済んだ。

そして育休が始まって料理をする機会が増え、仕込みの大切さは日々痛感している。料理が上手(手際も含めて)な人は、常に脳が回転できている人だと思う。

人生もそうなのだろう。早め早めの行動は、物事を少しだけ理想の状態に近づけてくれる。
GACKTだって言っていたはずだ。本番は積み上げた結果でしかない、だから日々を全力でやるのだ、と。たぶん似たようなことを。


しかしそんな仕込みも詰め甘に終わり、出産後スムーズに育休GO!とはいかなかった。
3月末に変な大仕事を引き受けてしまったのである。稟議案件ではあったのだが、フタを開ければ極めて暴力的な魔を含んだ社内調整が待っていた。関わってはいけない魔であった。

育休のような大きな区切りの前に、変な大仕事は引き受けない方が良いことを学んだ。

私はすぐに育休に入れず、嫁&ベイビー退院後まもなく、2人には1週間ほど区が助成している助産院にショートステイしてもらうことになる。
退院後すぐの赤ちゃんとの2人きりは、嫁がギブアップだったのだ。
我が家のボルケーノの怒りと哀しみを鎮めるギリギリの妥協案が、ショートステイであった。


その1週間は、毎日仕事帰りに助産院に立ち寄っては、嫁と子の世話をしつつ、近くのケバブ屋で買ってきたケバブサンドを頬張りつつ、を過ごした。
ワンハンドケバブ、ワンハンドベイビー。
(なんてことは怖くてできませんでしたので、どちらも両手での対応となります)

結果的には色々な育児術を得ることができ、行って良かったのだが、産後ただでさえ不安定な嫁と子に見知らぬ天井を突きつけてしまったことは今でも後悔している。


1年後の復帰を考えると、なかなか立つ鳥後を濁すことも憚られるし、まぁ多方面で精一杯やったし、これで良かったのだろう。


そうそう、私の勤め先には労働組合も存在するのだが、実は中央執行委員の三役も掛け持っていた。今時珍しいのかもしれないユニオンショップ制。
本当は来期もうワンステップ踏むかもしれない立場だったのだが、これについても会社に言うのと同じタイミングで中執一同に意思を伝え、ご理解をいただいた。

うーむ、色んなところで無責任なようで色々と気が重い。
でも敢えてこの時期、この立場で弾丸坊主しての育休突入は、きっと良かったのだ。


こうして、変な鈍臭い間を空けたものの、ついに育休がスタートする。


◆本日の1冊◆
「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」
著者:河合雅司
発売日:2017年6月14日
これも会社のある先輩にオススメされていた1冊。8月頃になってようやく読めた。
どこまで信じて良いのか分からないが、団塊世代や団塊ジュニア世代の更なる高齢化を引き金に、日本はこれから大きく変わっていくのだろうか。正直こんなんが現実になったら怖すぎるけども、少なからずそうなっていくんだろう。
色んな考え方はあるんだろうが、現在、無敵パスポート国?でもある「日本」ブランドを見つめ直したり、本気で将来のことを考える良い機会になる。はず。
https://a.r10.to/hbEZ1x

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