見出し画像

【マメ知識】 レントゲン、CT、MRI、超音波(エコー)

初めて見る方は、Tipsってなに?ようわからんわ、みたいな感じになると思ったので、マメ知識というテーマに変更しました!

さて、今回のテーマはレントゲン、CT、MRI、超音波検査(以下エコー)です。
この記事を書くきっかけになったのは、ある患者との出会いでした。
子供が頭をぶつけたようで、検査して欲しいけどCTは嫌なのでMRIを撮ってください!と言われたのです。
現場との認識の乖離が大きいと感じ、これを機に皆さんにそれぞれの検査の特性などを知ってもらいたいと思いました。

さっそくいきましょう!

書いてみました、意外と良くないですか??

結論

エコー、レントゲンが簡便、MRIは救急ではほぼ使用しない
CTは被曝あるが臓器がよく見える。
※見る目的によって大きく変わります。

レントゲン

レントゲンはX線という放射線を使う検査です。
得られる情報量は限られていますが、人体の影響は少ないと言われています。
白黒で写されており、白い部分が物質(骨や血液など)、黒い部分が空気に近いものとして現れます。
使用例は、骨や肺、お腹の状態を確認するときです。


CT

CTは簡潔にいうとレントゲンの強いバージョン(語彙力…涙)で、身体の内部(臓器)をより詳しく見るための検査です。
レントゲンが平面しか見えないのに対して、CTは身体を薄くスライスして撮影することができます。(身体を輪切りにしている感じです)
レントゲンと同じX線を用いていて、その線量が多い分、詳しい情報が得られるという特徴があります。
一方で被曝量が多くなるため、白血病やガンになるリスクは多少なりとも上昇します
1回のCT検査で被曝する量はそこまで多くないですが、検査を繰り返すなどすれば被曝量も増えます
よって救急で特に子供においては、メリットがデメリットを上回った時にだけ検査をすることが多いです。
使用例は多岐に渡り、内臓(脳、肺など)を見たい時です。


MRI

名前は聞くけど、あまり知らない人が多いのではないでしょうか。
MRIのMはMagnetic「磁気」という意味で、磁石の力を使って身体を見る検査というのがもっとも簡単な説明でしょう。
磁気は強力ですが、被曝はなく、人体には無害です
そんな素敵なMRIですが、レントゲンやCTと違って検査時間が相当かかります
長い間、部屋にいないといけないため簡単にはできません。
また施設においては夜間はMRIは使えないところもあります
該当疾患以外で救急ではMRIは使えないと思っていた方が良いでしょう。
使用例は多岐に渡りますが、救急では基本は脳梗塞の診断目的などに限られます


エコー

エコーは超音波を用いて身体の中を確認できる検査です。
超音波ですから無害、そのため妊婦健診でもされますね。
迅速かつ手軽なため、レントゲン以上に施行される検査ではないかと思います。
使用例は主に心臓、お腹の臓器、肺、皮下組織を見るときです。
デメリットとしては、技量により見え方が変動することと他の検査よりは鮮明には見えないこと、見やすくするためのジェルが冷たい時もあることです。


最後まで閲覧いただきありがとうございました。
いかがでしたか?
スキ、コメントやX(旧Twitter)・Instagramにご意見いただけると嬉しいです!!今後のクオリティ向上にさせていただきます。
お疲れ様でした!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?