ダイナモの修復

それはくず鉄じゃないか
ライスワイフは
目をまん丸くして驚いた
それがありゃ
この船をもっかい飛ばせるよ
ただし条件がある
マグマドグマはにたりと笑った
しようがないね
聞いてやるよ
この船が飛んだら
指揮は俺様に執らせろ
そんなことだと思ったよ
いいよ
好きにしな
マグマドグマは喜んで
くず鉄の粉を
ライスワイフへ渡した
いつものやつ
ライスワイフは
眴すると
マグマドグマは
火山頭にくず鉄を入れると
ばちばち言わせながら
ダイナモを鋳造した
その作業を幾らか繰り返すと
この船を飛ばすには
充分な量のダイナモが仕上がった
すぐさま稲妻船団の下っ端たちは
船体への取り付けにかかった
少年とその相棒は
暇を持て余していたので
ザンパムの持っていた
何かの頭蓋骨を蹴り合って
遊んでいた
暫くすると
ダイナモの取り付けが終わり
船を飛ばす準備が整った

◆ 戦利品 ─【何かの頭蓋骨】

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