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いよいよLagosへ・・・

リスボンに着いた翌朝
観光局の親切な女性に聞いたoriente駅へ向かった
Oriente駅は前日着いた空港の近くにあり
空港からホテルのあるRossio駅の途中だ
つまり昨日通っていたのだ

Oriente駅までは昨日使った地下鉄で、しかも昨日買ったチケットで乗れた
(やっぱり24時間乗り放題は当たっていた)
ここまでは迷うこともなく すんなりと来たけど
Oriente駅はちょっと分りづらい
地下から地上に出たら目の前に電車のホームのような建物があったので
(昔の東急線渋谷駅に それは似ていた)
おお! また目の前だ!
と 迷うことなく入っていったら
それはショッピングモールだった・・・
本物の長距離電車のOriente駅は、地下鉄の駅の真上でした

そこはまるで立体駐車場のような
コンクリート打ちっぱなしの殺風景な建物
柱が多いので、全体が見渡せるようでなかなか見えない
チケット販売窓口はいくつかある
システムがよくわからないので
一番近い窓口に並び、順番が来てから
「Lagos行のチケットを買いたい」と伝えると
売り場のおじさんは少し困った顔をしてから
「それなら○○番の窓口だよ」と教えてくれた
けど
その○○番ってどこ? 周りには見えないので再びおじさんに聞くと
おじさんは「あっち」と僕の後ろの方を指さした
指をさされた方には何も見えなかったけど
「きっとこの先だろう」と信じて進んだ。
でも よく分からなくてぐるぐる歩いているうちに
元のおじさんのところへ戻ってしまった

電車の時刻にはだいぶ余裕をもっていたつもりっだったけど
予定以上に迷ってしまった

僕はだんだんと焦ってきた
発車予定時刻まであと30分くらい
チケットはまだ買えていない
空席があるのかも分からない
トイレにも行きたい!

「窓口はいったいどこ??」
周りには駅員さんらしき人がいないので
通りがかりの人に聞きまくった
「○○番の窓口を知りませんか?」
何人目かにやっと それを教えてくれる人に当たった
「その柱の後ろだよ」
その人はまるで預言者のように 厳かに
僕の後ろのコンクリートの柱を指さした
そこには柱しかなかった(ように見えた)
けど 本当にその柱の後ろに
まるで隠されているように窓口はあった!

ひっそりと 柱と同じ幅の窓口の中には駅員さんが2人
とても小さいものでした。
時間がないし、トイレにも行きたいので早くチケットが欲しかったけど
ちゃんと並んで順番を待ちました。

順番が来て、2人並んだ駅員さんのうち、左の女性が担当してくれた
(右は年配の男性だった)
「ラゴス行き、大人1枚!」
ここでまた親切な駅員さんは ラゴスへ直接行く電車はないこと
途中のシルヴェス駅で乗り換えなければいけないことなどを説明してくれた
「知ってます!大丈夫だからチケットください
そして最寄りのトイレの場所を教えてください」
女性は無表情でチケットを発券したあと、少しだけ驚いたような顔になって
「トイレはこの窓口のすぐ後ろよ」と教えてくれた

無事にチケットを確認した僕は、時間とトイレの場所をすぐに確認した

こんどはすぐわかった
さっき通った時には気が付かなかったけど
ほんとうにすぐ後ろだった
トイレも、窓口も、ぜんぶコンクリート打ちっぱなしなので
すごく分かりにくい。ただの柱もコンクリートだ

チケットを買い、トイレを済ませて 改めて周りを見てみると
そこにはさっき気が付かなかったいろいろなものがあることに気が付いた
窓口は柱に沿って5か所くらい見えている
そして、それぞれの窓口の上に行き先別の案内と窓口番号が書かれている
向こうの方にはカフェや売店らしきものも見えてきた
その向こうには”駅のホーム”と見間違えたショッピングモールの屋根まで見える
さっきまでさ迷っていた道順も いまははっきりと分かる

こんな感じで
僕はいつも慌てていろいろなものを見過ごす

そのままずっと見過ごしていればいいのだけど
後になって見過ごしたことに気が付くからタチが悪い

目的の長距離電車の発車時刻より10分以上早くホームへ向かった
これ以上迷うと電車に乗り遅れそうだから
トイレに行って落ち着いたからか
ホームはすぐに分かった

ホームにはすでに電車が入っていたが
これは違うみたいだ
この電車が出た後に僕の乗る”南行きの長距離電車”がくるらしい

しかし
この時点でアナウンスが・・・・
僕の電車が20分ほど遅れるらしい!
それは困る!
僕は途中のシルヴェス駅でLagos行きの各駅停車に乗り換える予定なのだ
その乗り継ぎ時間は15分
それほど大きな駅ではなさそうだし、それだけあれば問題ないだろう
と思ってたけど
いきなり20分遅延!? まだ乗ってもいないのに!

正しい情報が欲しい僕は ホームにいた駅員さんに向かって突進した
「次の電車は20分遅れるの? 僕は途中で乗り換えるんだけど
乗り継ぎ時間は15分だよ! 大丈夫?」

駅員さんは慌てることもなく 平然と言った
「その普通電車もたぶん遅れるよ」
あっそう? そんなもの?
なんとなく安心した。

やっとホームに入ってきた長距離電車は長年風雨にさらされた感じで
とても年季が入っていた(悪い意味で)

遅れたからって急ぐこともなく
20分遅くスタートした電車は
3時間後、予定の乗換駅にきっちり20分遅れで到着した

到着したのと同じホームの向かい側に電車がいた
それがLagos行きの普通電車だった
乗り換えにかかった時間は5秒でした

そして揺られることさらに1時間

ついにLagosへ…..


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