見出し画像

【備忘録】展示会いろいろ2024SS

そろそろ2024年度の上半期が終わろうとしていることに驚愕していますが、今年はもりもり展示会に足を運んでいます。
備忘録として、なかでも興味深かった4つをピックアップしました!
所要時間も個人的に事前に知りたかった情報なので書きました。おおよその目安としてご参照ください~。


佐藤健寿展 奇界/世界

2022年7月から全国各地で開催されている「佐藤健寿展 奇界/世界」。
もともと廃墟や宗教的美術品を見るのが好きなのですが、それが徒歩圏内で見れるなら行くっきゃない!と馳せ参じてきました。

自然発生的なものはもちろん、環境的にやむにやまれずなものもあれば、ただの趣味や道楽といったものもあり、特に宗教的美術品の中には「どうして!?」と思ってしまう奇妙奇天烈なものも多く、人間の想像力の豊かさと無限さを感じることができます。

こちら↓はガーナの棺桶(!)

個人的にこちら↓のシリーズ(?)が好きでした。
着ぶくれした子はかわいい。

こちらのシリーズといえば、学生時代に「昔は“アジア大陸北東端のチュコトカ半島,グリーンランド,カナダ,アラスカの北極海沿岸,その内陸等に住む人びと”(コトバンクより引用)のことを『エスキモー〈生肉を食べる者〉』と呼んでいたけれど、それは差別的用語だとして『イヌイット〈人間〉』が使われるようになった」と習っていました。
ただ、近年「そもそも『生肉を食べる』ことを野蛮だと思うのは、それ自体が差別なのでは?」や「ロシアではエスキモーと自称している」ことから「エスキモー」も許容範囲となっているそうですね。
(ただし、「安易な使用は慎むこと」とのことです)
アラスカでの自称はまた別にあるそうなので、興味があれば調べてみてください。

と、Web屋らしく「詳しくはWebで!」をしたところで、大分市美術館での会期は9/23(月)までです。
立ち止まらずで1時間半くらい(閉館時間が迫っていたので、最後駆け足でしたが…)だったので、2時間ちょっと見ておくと安心かと思います。
次回以降の巡回予定が掲載されていなかったので、ご興味ある方はこの機会にぜひ大分へ!

大哺乳類展-わけてつなげて大行進(閉幕)

同じモモンガでもグループが違ったり、カバとイルカだけどグループは同じだったり。
同じに見えて実は違う、違うように見えて実は同じ。
そんな見た目ではわからない哺乳類の関係性を「分類(=わける)」して「系統(=つなぐ)」でグルーピングして紹介しているのが本展示会です。

どうして見た目は同じような鳥なのに世代を繋げないのか。
どうして見た目が違う民族なのに子孫を産めるのか。
そんな生命の不思議を生物分類学的階級で説明してくれます。

ヒグマの剥製を見て「これは勝てないな」となりました。気をつけていきたいです。

一つだけ残念だったのは、動物の名前だけではどんな見た目かがわからないこと。自分の知識の浅さに涙しました。
小さな写真が沿えられていれば…と思いつつ、でも「見た目じゃないからね」という主催からのメッセージなのかもしれません。笑
所要時間はサクサク見て回って2時間弱くらいでした。

「3」ということは「4」があるんですかね?

芥見下々『呪術廻戦』展(東京会場閉幕)

デジタルならではのデータ量で、レイヤー構成やアシスタントさんとの分業の流れなど、ラフから完成までを圧巻のボリュームで紹介していました。
個人的に興味深かったのは担当編集さんのコメント。
セリフの順番だったり、コマの位置だったり、ちょっとした変更でグッと物語が引き締まるのが流石だなと。
今後の展示会でもこういうのがもっと見られるようになると嬉しいです。

ところで、芥見先生の「1日で19ページのネームを切ってしまう」というのにも驚きでしたが、SNSで見かけた桂正和先生の「3分で1体」にも衝撃を受けました。

週刊連載の作家さんたちすごい…ちょっと意味がわからない…。

東京会場は閉幕しましたが、引き続き来年には大阪、福岡と続くそうです。
福岡会場にはもう一度行きたいなぁ。

会場は全部で4領域(=区画)。
展示点数がボリューミー&人も多いので、おおよそ2.5~3時間くらい見ておくと安心かと思います。

こっちも楽しませてもらいました!

Perfume 25年目の軌跡と奇跡

ステージの軌跡を、シンクロの奇跡を、Perfume視点で。

25年分のキセキを巡る、体験型エキシビション。

Perfume 25年目の軌跡と奇跡「みどころ」より引用

ということで、様々なギミックで楽しませてくれると噂のPerfumeのライブを私も体験してきました!
壇上に上がると自分が投影されたり、レーザー光線を操れたりとメンバー気分を味わえたり、突然ライブが始まったりと、まるで今まさにステージに参加しているような気分になります。すごい!

「身体表現と演出の同期 : マカロニ」では自分の影が次第にメンバーの影に変化して踊りだす、という演出がなされていたのですが、三人の影だけの状態だとシンクロ率の高さがより伝わってきました。すごい!!

あと、これまでのライブで使用されたハイヒールも展示されていたのですが、どうやってあの華奢で高いヒールであの激しいダンスをしているのか毎回気になっています。すごい!!!

新曲はステージを自由に操作できるような仕掛けになっていたので、Perfumeに興味がある方はもちろん、舞台装置に興味がある方もぜひぜひ。

Perfume Chronology(ディスコグラフィー)には彼女たちの幼い頃の写真などもあって、ほっこりしました。
人生で一回くらいは生のステージを体験してみたいです。

会期は今年の10/14(月)まで。
全部で5区画(のはず)ありますが、1区画の点数は少ないので、ざっとなら1時間弱くらいで見て回れます。
楽曲を聞いたり体験したり、じっくり楽しみたいなら2時間くらい見ていれば十分かと思います。


ところで、東京旅行のときにたまたま別府のチラシが目に入りまして、こんなところで大分を感じるとは…と感慨深かったです。

Art Fair Beppu 2024は9⽉21⽇(⼟) 〜 24⽇(⽕)の4日間開催です。
前売り券は500円安いそうなので、ご興味ある方はお早めに!


久しぶりに大分空港に行ったら、さらに宇宙みが増していました。
バスの関係で写真を撮る余裕がなかったのですが(無念)、恒例の謎の寿司だけでなく、今は謎の宇宙人も手荷物受取所で出迎えてくれます。
あれも一種の奇界?(SUKI)

噂の「行方不明展」にも行ってみたかったのですが、時間が足りませんでした。近隣に来ないかなぁと念を飛ばす日々です。

今年はあと九井諒子展にも行きたいと思っています。楽しみ!

それではまた。

のだ