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ストレスに対処する10の方法②―悩みを話す/誰かに聴いてもらうこと【こころのセルフケアBOOK】#ストレスマネジメント編

ストレスマネジメントとは、自分のストレスと上手に付き合っていくこと。
その第1歩は「ストレスによる自分自身の変化(ストレスサイン)に”気づく”こと」でした。
「このままだと、ちょっと苦しくなりそうかも」と気づけたら、早めにセルフケアをしましょう。
今日は「ストレスに対処する10の方法」より、対処法4「親しい人に話を聴いてもらう」、対処法5「家族のコミュニケーションを大切にする」、対処法6「食生活を気にする」を紹介します!

対処法1:自分の好きなことをする
対処法2:自分が「素」に戻れる時間と空間を確保する
対処法3:運動習慣でストレス耐性を高める
対処法4:親しい人に話を聞いてもらう ←★今回はここ!
対処法5:家族とのコミュニケーションを大切にする
対処法6:食生活を気にする

対処法7:先延ばしにしない
対処法8:リラクゼーション法をためしてみる
対処法9:アサーションで上手に自己主張!
対処法10:やっぱりこれ「十分な休息をとる」

トライアド治験ネット note編集部

対処法4:親しい人に話を聞いてもらおう


「誰かに話を聞いてもらう」と気持ちがラクになります。
「しっかり話を聴いてもらえた!」という実感は、悩んでいる人の心を、柔らかくほぐしてくれるのです。

ちょっと「愚痴をこぼす」だけでも、気持ちがラクになったことはありませんか?
どうして「話すだけ」でラクになれるかというと、自分の悩みやモヤモヤしたこと、こだわりなどを言葉にして自分の中から吐き出すことで、距離を置けたり、問題を異なる角度から見られるようになったり、手放すことができるためだといわれています。

問題が自分の中にあるときは、出来事と感情など、いろいろなものが絡み合って客観的にとらえることが難しくなります。
少し距離を取って見てみると、整理しやすくなりますし、モヤモヤしていた感情が少しずつクリアになって、自分の本音に気づいたり、おのずと解決策が見えてくることもあります。

とはいえ、何でも話せたり、聴いてもらえる関係性は、すぐには生まれません。
普段から、困ったときに相談できたり、話を聞いてくれる「精神的サポーター」を作ることができると良いですね。

対処法5:家族とのコミュニケーションを大切にする

対処法4の「話すこと」とも関わりますが、家族の問題、家族仲は、その人の抱えるストレスに大きく影響を及ぼします。

特にパートナーの存在や関係性がこころの健康に直接的な影響(それも大きな影響)を与えているといわれています。

家族で楽しい時間を共有できることは、家族みんなのこころの健康につながっていきます。
日々、家族の存在に感謝しながら、お互いに支え合う関係性を築けるとよいですね。

なお、うつ病やこころの病気の場合は、家族の共感性や対処能力が予後に大きく影響することがあります。
大切な家族がこころの病気になってしまった際は、「家族としてどう対応したらよいか」も、専門家に相談するとよいでしょう。

対処法6:食生活を気にする

案外見落とされがちですが、食生活が乱れて栄養不足になると、ストレスを感じやすくなったり、体調を崩しやすくなったりします。
こころの反応は「脳の働き」とも言われますが、「脳」も「身体」ですから、食べたものが栄養となっていくのです。特に次の栄養素が大切です。

①タンパク質
②ビタミン・ミネラル
③炭水化物

ストレスを感じた時こそ、食事をおろそかにせず、しっかり食べることを意識してみてください。

ストレス時に積極的に取りたい栄養素

また「何を食べるか」だけでなく、「誰と食べるか」も大切です。
現代は「個食」、「孤食」の時代などとも言われますが、
家族や親しい人と食卓を囲んで、食事の時間を楽しむことはストレス解消に有効です。

孤食・・・家族が不在の食卓で、ひとりで食事すること。
個食・・・家族が揃っていても、自分だけ好きなものを食べること。

トライアド治験ネットnote編集部

普段は1人でごはんを食べる人も、たまには誰かを誘って食事に出かけると気分転換になるかもしれません。

平日は忙しく、家族で食事がとれないという方も多いと思います。
週末に家族で食事に出かけて、最近の出来事をはそれぞれが話してみるなど、実践できるところから始めてみてはいかがでしょうか。

(次回へ続く)


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