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【医療概論】2035年 未来予想 〜医療の今後〜

今回は医療の今昔を踏まえ、およそ10年先の未来を予想してみましょう。
きっと想像以上に変わったり、変わらなかったり。どんな世の中になっているのでしょう……。


1964年 東京オリンピック

http://net-research.org/trendnews/

遡ること60年、1964年に開催された東京オリンピック。開会式が行われた10月10日は体育の日として祝日になっています。

オリンピックは世界中から注目されるスポーツの祭典。戦後の日本を勢いづけ、スポーツでも世界に追いつけ追い越そうとする機運を高めようとする狙いがありました。

1961年 国民皆保険の実現

東京オリンピックから遡ること3年。当時の田中角栄元総理主導のもと「国民皆保険・皆年金制度」がはじまりました。

高度経済成長期とともに同制度は拡充され、1973年には「福祉元年」と呼ばれ、日本の成長を前提にした改革が進められたのだそうです。

2035年問題

さて、本題である未来の話に戻しましょう。

2035年は団塊の世代が寿命を迎えると言われている年です。
団塊の世代とは、1947年~1949年の第一次ベビーブームで生まれた世代を指し、出生数は約806万人です。

前述の1964年オリンピックのときは中学生〜高校または就職したての若い世代で、まさにオリンピックの盛り上がりをダイレクトに受けた人たちと言ってよいでしょう。

衰退するもの

日本の人口で最もボリュームのある世代に左右されるのが、医療の問題です。現時点で彼らは後期高齢者、医療費が過去最多を更新し続けるのがこの10年程となるでしょう。

2035年以降、国民医療費はガクンと下がります。すると衰退するのが「保険医療」。1961年にはじまった国民皆保険、2035年をキッカケに国は国民医療費の削減に舵を切ります。これからは自分の健康は自分で守る時代へと変化していくでしょう。

それとともに衰退する職業が医師、看護師です。現時点で医師は31万人、看護師は121万人といわれています。


2020年 東京オリンピック

記憶に新しいが、記憶に残らなかった2020東京オリンピック。今回のオリンピックで国が示したかったのは運動を身近に感じてもらうこと。

厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」によると、運動習慣のある人の割合は男性が33.4%、女性が25.1%で、特に女性の割合が減り続けています。

運動を取り入れてもらうことで、保険医療から予防医療に舵を切ろうとするためのテコ入れがオリンピックだったのですが、あいにくコロナ情勢により無観客。布石となることはできませんでした。

とはいえ、引き続き予防医療に国が力を入れるのは間違いありません。スポーツジムの乱立もその証左でしょう。運動の必要性を認知させ、自分の健康はできるだけ自分で守ってもらう。そんな風潮になってくるのではないでしょうか。

NISAも一緒でしょ? 預金から投資へと舵を切り、自分の年金は自分で積み立ててもらう。新NISAが盛り上がっていますが、皆さん資産運用どうされていますか? ボクも金融出身なので、もしチカラになれることがあったら仰ってくださいね笑

鍼灸の今後

予防医療の時代の到来にどう対応できるか、これから考えていかなければならないのは医師、看護師に限らず全てのコメディカルにもいえます。

元々鍼灸治療は国民皆保険の誕生までは、お医者さんにいくお金がなかったこともあり重宝されていた文化でもあります。日頃から養生することで外邪(がいじゃ)の侵入を防いだり。鍼灸治療はこれからの未来にどう対応していくのでしょうか。

鍼やお灸って? というみなさまはぜひこちらの記事もご覧ください。


国試の問題を解いてみよう

最後に、国試の問題を解いてみましょう。

我が国で最も有資格者が多いのはどれか。 (はき第11回-2)[医療概論]

  1. 看護師

  2. はり師

  3. 医師

  4. 薬剤師








答え


1.看護師


以上、2035年を想定し綴ってみました。
未来をどよんとイメージするか、ワクワクするかは自分次第!
ご覧いただきありがとうございました。

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