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年収の壁シリーズ① 103万円。何の壁でなぜ103万円なのか知っていますか?

こんにちは、トライサポートのツジです。

今日は、103万円の壁。について書いてみようと思います。

103万円の壁。。
よく聞きますよね。

特に、この○○万円の壁。という言葉。
主に、
①税金 
②社会保険の加入 
③配偶者控除
などの3つの側面で、この〇〇の壁。という言葉が使われます。

103万円の壁の他に、106万円、150万円。という壁がありますが、今回は103万円の壁に注目してみましょう。

103万円は、以前は上記の、①税金 ③配偶者控除 の2つの観点で区切りになっていたので重要視されていた金額でした。
でした?
はい、過去形です。
実は、2018年に法令改正があり、今は①税金面でのみ重要なバーとなっており、個人の所得税に関係します。

もう一度言いますね。
103万円の壁は、個人の所得税の話です。(パートなどの給与所得の場合)
(配偶者控除は金額が引き上げられたため、103万円は関係なくなりました。)

所得税についてですが、日本では一定以上の収入がある人は、所得税という税金を払わなければいけません。103万円という金額が、所得税が発生するかどうかのバーになっているのです。

もう少し分かりやすく書きます。
一年の「収入」(給与などで稼いだ額)に対して、その所得から指し引ける「控除」があります。
まずは給与所得控除として、パートなどで稼いだ額に対して、55万円が差し引けます。
その次に、基礎控除として、48万円を差し引くことができます。
ですので、55万円+48万円=103万円の控除があります。

つまり、パートなどの給与収入の場合は、合計103万円までは控除が使えます。なので、収入がそれ以下であれば、控除の範囲内なので、税金がかかる対象にならない。つまり、税金がかからない。ということになります。

具体的な金額で見てみると、例えばその年のパート収入が90万円の人は、控除額103万円以下なので、税金は0円。
例えば収入が150万円の人は、150万円ー103万円=47万円となります。
この47万円に対して、税率をかけて、所得税が計算されます。
(47万円×5%=23,500円。つまり23,500円の所得税を払わなければならない。)

ここまで、ご理解いただけますでしょうか。

103万円の壁とはなにか?

個人の所得税が発生するかしないかの壁。
壁の手前では所得税は発生しない。壁を超えると所得税が発生してくる。

なぜ103万円なのか?

給与所得控除55万円と基礎控除48万円の合計103万円。

簡単に言うと、こういうことです。

余談ですが、高校生や大学生の子どもがいる人は、もう一つの103万円の壁があります。
子どもがバイト頑張って103万円を超えてしまった!となった場合は、その子どもは所得税を払わなければいけません。
さらに、扶養を外れるので、子を扶養に入れていた親は、扶養控除が使えません。よって親の税金が高くなります。
こちらも、要注意ですね。

次回は、106万円の壁、150万円の壁。についても書いてみようと思います。


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