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例え話はしない方がいい。

人と話す仕事をしてて意識しているのが、タイトルの通り、面談時に例え話は極力しない方がいいという事です。

「富士山に登るくらい辛い」

と言われて、皆さんどう思います?

どれくらい辛かったのか、分かります?
私は大変そうだなぁ、結構辛かったんだろうなぁとは思いますが、よく分かりません。ご来光を観るのが目的であれば、途中で山小屋みたいなとこに泊まって、夜中出発するんですよね?登りもつらいだろうけど、下りもしんどそう。筋肉痛とか、皮むけたりしたら痛そう。雨とか降ったら最悪。。
などと想像はしますが、あくまでも私の頭の中の「富士山に登るくらい辛い」なのです。頑張ったらなんとかなるかな?位ですね。

ただ、相談者が言う「富士山に登るくらい辛い」は全く分かりません。登ったことがあるんですか?どんな所が辛かったんですか?と、聞く事でなるべく近づこうとしますが、なかなか難しい。相談者には比較的身近な例で話された「富士山に登る」という行為も、私にはさっぱりなのです。特に九州に住んでる身からすると、富士山ってどれくらいの高さなのかも分かりません。(いや、ある程度は分かりますよ?けど身近な山じゃないので、ピンと来ません。片道4時間くらいで登れる??)

相談者は地獄かと思うほど辛かったのか、やりがいともとれるような辛さなのか、もう二度とやりたくないのか。 なかなか難しいです。 

ですので、相談者からたとえ話が出ると、なるべく一体化できるよう、いろんな角度で考えます。そして、富士山話も聞きつつ、他の情報でどれくらい辛かったか?を聴いていきます。つらさが「富士山」だけではだいぶブレがありますが、いろんな角度で辛さを聴いていくと、だいぶ感覚が一致していきます。

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たとえ話って楽しいですよね。ユーモアを感じられたり、笑いを得られたりするので、たとえ話はとても有効だと思います。私も家族と話したり友人と話したりするときは、よく使うかもしれません。
ですが、面談時には、こちらからたとえ話をすることは極力避けています。
相談者はこちらのたとえ話が分かりにくかったとしても、聞き返してくることは無いですし、そもそも相談者はそのたとえ話の認識のズレがあるかどうか意識すらしないものです。
そうすると、私がたとえ話をすることで、意図せず認識のズレが生まれてしまいます。
キャリアコンサルティングは、ただでさえ抽象的な相談を受ける事が多いです。なので、こちらから認識のズレを起こす可能性のある話をするのは、なるべく避けたいですよね。

今回はたとえ話の話ですが、本当は全ての話に言えるんです。
相談者の話を聴き流してはいけません。自分が共感的理解をできるまで、相談者にめんどくさいと思われてしまっても、ちゃんと話を聴きましょう。
相談者も、自分の口で説明することで整理ができる事も多々ありますので。

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