保存方法の違いによる味の比較をしてみました
実はコーヒー豆は焙煎してから、どんどんと味わい(風味)が変わっていきます。
焙煎した豆からは炭酸ガスや香りが抜けていき、水分や酸素と反応して味が劣化していきます。
一般的には密閉状態で、かつ酸化を遅らせるために、冷暗所での保存が良いとされています。
そこで今回は、実際にはどの保存方法が良いのか?
焙煎してから3ヶ月、1ヶ月ごとに同じ条件で抽出して味わいの変化を体感してみました。
密閉した状態で、常温にて保存
1か月目
酸味が落ち着いて、味わいがまろやかになって優しい味わいに。
後味も良くて味の劣化は感じませんでした。
2、3ヶ月目
香りや風味は出ていますが、酸味が弱くなり後味が悪くなってきて味わいの劣化を感じます。
3か月目で冷凍保存と比べると、はっきりと違いが分かるくらいに次の一口が飲みにくくなっていました。
ジップロックに入れて冷凍保存
1か月目
ほとんど変化は無いように思えます。
酸味もクッキリとしていて後味も良くクリアなままです。
2、3ヶ月目
味わいにあまり変化は感じませんでした。
ドリップする時には、粉がしっかりと膨らんでくれて、3か月以降もまだ保存出来そうな感じがします。
冷凍保存の注意点
冷凍から出してきてすぐに、袋を開けてしまうと、結露によりコーヒー豆が吸湿してしまいます。
豆の劣化の原因になるので、少しの間出したままにしておいて常温に戻してから、豆を取り出したほうが良いです。
冷凍していれば恐らく半年ほどは風味があまり変わらず、飲んでもらえるかなと思います。
ただ焙煎したコーヒー豆は生鮮食品の扱いになるので、それ以上の長期の保存は個人的にはオススメ出来ません。
常温のまま放置
1か月目
すでに後味の悪さを感じて、口当たりもざらつきを感じるようなコーヒーに。
思っていたより香りは出ていて、無理したら飲めるレベル(スーパーの安い粉コーヒーみたいな印象?)だったのが意外でした。
2、3ヶ月目
いよいよ香りも油が劣化したようなツンとした匂いも混じってきて、飲むのがツラいコーヒーに。笑
お湯を注いでも、スポンジに吸われるようにスーッと消えていきます。
オススメの保存方法
1か月以内に飲みきる、または時間が経つことによる味わいの変化を楽しみたいなら、
密閉した状態(保存缶やジッパーのついたコーヒー袋)で常温保存がオススメです。
それ以上の長期間保存しておく等、あまり頻繁に飲まない場合は、匂い移りしないよう袋に入ったままジップロックに入れて保存。
焙煎した後の状態を長く保つことが出来ます。
寒い時期での検証でしたがしっかり違いが出てくれて、こんなに味わいが変わっていくんだと驚きで、とても良い経験になりました。
夏の暑い時期だとまた変わってくるかもしれないので、もた条件変えてもう一度検証してみたいと思います。
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