猫が描けない

昨日、落書きしていて気付いた。私は猫の顔が描けない。

猫のつもりで描いたのに、何故か犬に見えてしまう。こんな感じでは?と想像で描いてあれこれ変えても駄目。こうなったら写真を見ながらだ!と画像を検索して見ながら描いても駄目。見ないよりはマシなのだが、まぁ言われたら猫か…?くらいにしかならない。

おそらく、一番猫にあって犬に無さそうな模様を追加すれば、何とか猫には見えるのだと思う。ただ、模様無しだとどちらかよくわからない。どちらかというと犬に見える。これは何故なのか。

猫を猫たらしめているもの、犬を犬たらしめているものを見つけようと何度も画像を見比べてみたが、よくわからなかった。何となく、猫の顔は丸っこいと思う。犬は猫よりも鼻の部分が前に出ていると思う。耳の違いは正直よくわからない。犬は耳がたれている種類もおり、私が犬の絵を描く時には大抵そちらで描く。その方がすぐに犬とわかるからなのだが、そうやって逃げてきた結果が今なのだ。もっと耳を立てた状態で犬と猫の区別がつく絵を昔から描いていれば、今こんなことにはならなかった。

口は猫の方がおちょぼ口か。犬の方が前に伸びている分、よく開くのだと思う。ただ、それを表現する画力が無い。

こうして見ていくと、一番の違いは「鼻や口の前への伸び具合」のような気がするが、その立体感を出せないのに真正面から顔を描こうとしていることが一番の敗因なのかもしれない。ただ、立体感が出ないのに、より前に出ている犬に見える不思議。何故なのだろう。

猫は体も曲線的でしなやかなので、体も描けばより猫に近付くのかなとは思うのだが体は体で難しい。精進あるのみである。

ところでこれだけ画像を見て描いてとやってみたが、特別猫を描く必要性に迫られているわけではない。子どもに絵を描いてみせるでもなし、どこかに描く必要があるでもなし。何となく落書きしてみたらあまりの描けなさにショックを受けた。それだけでなのである。

画像を見比べ、自分なりに少し考えた結果、前よりは違いを出して描けるようになったと思う。キリンなら首を長く、ゾウなら鼻を長く。絵は特徴を捉えて、それをやや大げさにでも表現する方がそれっぽく見えるのかもしれないな。

余談だが、「猫」と「描」は「けものへん」か「てへん」かの違いなんだな。あまり意識したことが無かったが、今日の記事を打っていて気付いた。何か共通するものがあるのだろうか。


ではまた明日。