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トレンダーズで「想定外の自分に出会えた」話

こんにちは!
日本にきて9ヶ月、入社して8ヶ月が過ぎた南です。
時間はとてつもなく早く経ち、
見るだけで幸せになる桜から、経験したことない湿度の梅雨、
熱すぎた夏を越えて、初めて日本に来たときと同じ気候になりました。

トレンダーズはクライアント様のマーケティング支援、PR支援をする会社ですが、私は「事業開発div.ブランド開発グループ」所属で、他部署とは少し違う、韓国の化粧品ブランド「XOUL」を輸入して日本に展開する仕事をしています。今回はその事業の実務責任者である北村加奈子先輩とお話しをしてみました。

北村さんは2013年6月にウェブデザイナーとして入社されましたが、
なぜか今は化粧品の輸入販売の事業をしています。

この会社に入ったときから、私はこの奇妙なキャリア転換がずっと謎でした。今日はそちらも踏まえてお話しているのでご覧ください。

1.インタビュー

南:北村さん本日はお時間いただきありがとうございます!いつも話しを聞いていただく立場だったんですけど、こうやって話しを聞く立場になるとまた不思議な気持ちです。
早速質問です。
トレンダーズに入ろうと思ったきっかけはなんですか?
北村:デザイナーになることが夢だったので1年ほどデザイナースクールに通っていました。スクールに入った当初、先生だった方がトレンダーズに勤めているデザイナーの方で、卒業するころ、その方がスクールに求人を出してくれましたことがきっかけです。

南:初めてトレンダーズを見た印象はどうでしたか?
北村:正直言うと、デザイナー歴のない人に面接の機会をくれたのが嬉しかったのでとりあえず行くべきだと思ったのが第一印象です。
面接官の方は役員の2人だったのですが、
1人はとても厳しい印象で、ものごとをしっかりと話す人で
他の1人はとても優しくて穏やかな印象でした。
対照的な2人のイメージがとてもインパクトがありました。
「社員みんなが仲の良い会社です。」という言葉をいただいたのですが、
どちらも私の性格と合いそう、という印象をうけたので
とても好感度が上がりました。

南:初めてトレンダーズに入ったときはどんな仕事をしていましたか?
北村:入社したときは美容メディア・サービスのデザインを担当していました。クライアント様の商品キャンペーンを実施するメディアで、主に認知獲得を目的とした施策を展開してたんですけど、そのキャンペーンに使用するクリエイティブの制作を担当していました。
その次の仕事でも、クライアント様のデザインやコーポレートサイトのデザイン、社内サービスのロゴなどのデザインも担当しました。
そして今は「XOUL」という韓国のスキンケアブランドのブランド輸入販売事業の責任者を担当しています。

南:本当にいきなりの展開ですね!今の職務に就くことになったきっかけはなんですか?
北村:私も初めはこうなることは予想していませんでした。
はじめてこの事業にジョインしたのも面白いエピソードがあります。

実はXOULの前に輸入を検討していた他の会社のブランドがありました。
そのブランド輸入の準備が進んでる際に、私はそのブランドのLP制作として初めて仕事をさせていただくことになりました。

最初は今までの仕事と同じようにデザイナー案件の1つとして考えていました。ある日、社長から「韓国ブランド輸入関係で大阪出張いくよ。北村も一緒に行く?」と誘いがきました。
私は「一緒に行きます!」と答えたんです。
その後、社長から出張先に送ったメールを確認したら、
「輸入販売事業の責任者と一緒にお伺いします。」と書いてありました。「あれ?私デザイナーとして参加してるわけじゃなくて責任者だったんだ・・・?」と思って出張に行きました。
本当に大したことないんですけど、これが今の仕事につくことになったきっかけです。

南:面白いですね!
初めてXOULの仕事に入ったとき、どう思いましたか?
北村:その時はこれからのキャリアについて真剣に悩んでいた時期でした。
1年ほどずっと「今はとても楽しいけど、デザインの仕事ををずっと続けることはできるのか?」悩み続けていました。
そんな中、XOULを始めることになりました。

初めたときはもちろん「私はこれからデザイナーじゃなくなるのかな?」などの不安がありましたが、XOULを初めてからは考えてもなかった自分の可能性を見つけることができました。

デザインばかりしてきた私なので、社内ではデザイン以外の能力がある人だと思ってもらえませんでした。
しかし、輸入販売の仕事を続けながら沢山の可能性を認めていただいて
もっと挑戦できるチャンスもいただきました。
最初は不安もありましたが、チームのメンバーが増えたことで
XOULのデザインに集中できるようになり、今はとても満足しながら仕事をしています。

南:いきなり未経験の仕事を任されて、毎日が難しいことだらけだったと思います。今の仕事をやりこなすためにどんな努力をしていましたか?

北村:仕事自体は知らないことばかりです。
専門知識で知らないことであっても、徹底的に調べたら大抵のことはわかります。それがわかれば、後は「どんな方向性でやっていくかを工夫すること」だけです。
私はいつも全ての可能性を考えようと意識しました。
わからないことがあれば恥ずかしがらず専門家の力を借りました。
聞くことは恥ずかしいことじゃないので様々な人に協力してもらうことで最大限の結果を引き出すために努力しました。
しかし、「自分の頭で考えることを諦めて人に応えを求めること」だけは絶対にしないようにしていました。

南:仕事が変わってからの変化についてどう思っていますか?
北村:結論から言うと、キャリアチェンジをしてよかったと心から思っています。
決してデザイナーが嫌いなわけではありませんが、
これからのキャリアを考えるといろんな仕事に挑戦したいと思っています。
普通の会社ならここまでのキャリアチェンジって転職をしない限り難しいです。
しかし、私は心からトレンダーズの人たちが大好きなので違う会社に行く気も正直ありません。なので今の大好きな環境でずっと働き続けながら、これまでとは違う職務に挑戦することで自分の可能性を広げることができる今がとても楽しいです。

また、デザインに関してですが、今までデザイナーとして関わってきたクライアントワークは個別の案件だったので、1つの仕事で完結してました。
例えば、女子高生ターゲットの仕事の次はビジネスマンターゲットの仕事をするイメージで、突き詰める仕事は今までしたことがなかったんです。

しかしXOULのデザインを担当することになってからは、XOULのターゲットに向けたデザインをずっと考えつづける仕事をしています。
XOULはデザイナーとしての私にも新しい経験を与えてくれました。

南:これからはXOULブランドをどうしていきたいと考えていますか?
北村:社内はもちろん、他社にも負けない売上を作っていきたいと思っています。また、弊社の初めてのD2C事業だからこそ沢山のノウハウを貯めたいと思います。最後は、このブランドを通して社内の方に恩返しができるようになりたいです。
新規事業の最初はなかなか利益を出しづらいため、他部署の方が稼いだお金を食いつぶして成り立っています。
私たちのブランドが他部署の方に新しい施策を試す土台になることで恩返しができればいいと心底思っています。


ここまでが北村さんへのインタビューですが、
北村さんより素敵なメッセージをいただきましたので記載します。


2.これから社会人になる学生の方へ

チャンスはいつ、どこで巡り合えるかわからないものです。
なので、今自分にできることに必死に食らいつくことで最大限のアウトプットを出してほしいと思います。
それを通してチャンスが来たとき、それに気づいて、ものにできる人になってほしいと思います。

私が今回、このチャンスをいただくことができたのは
「目の前のことを100%以上にこなすために努力してきたから」だと考えています。クライアントワークでデザインを考えるときも、徹底的に市場調査をして商品を理解した上でデザインを提案するようにしていました。
後から聞いた話ですが、私のこのスタンスで
「北村の提案は私がもとめていた140%のアクションだった。」
と評価されていました。このようなアクションで社内での信頼を築いてきたことで、新しい事業の実務責任者というチャンスをいただくことができたと思っています。

これから社会人になる学生のみなさん、
チャンスはいつ、どこから来るかわかりません。
常にベストを尽くすことでチャンスを掴める人になってほしいと
心から応援しています。

3.インタビューを終えて

先輩や上司など年上の方に悩み相談をするたびに
いつも共通で出てくる話があります。
「何があっても明日はきて、また新しいことが次々とやってくるから、気持ちを落ち着かせて、前向きに今できることを一生懸命頑張ることが
一番の近道だ。」

北村さんと話しながらも感じたことですが、
人生何があるか本当にわからないですよね。

数年前の私からしたら、一人で海外に出て一生懸命働く今も不思議な展開です。
しかし、北村さんとの会話を通じて、
そのとき、全てのお客さまの話しに真剣に向き合いながら100%以上の接客を目指しなが仕事をしていたからこそ、
今の出会いがあり、今の経験をさせていただくチャンスをいただいたと
初めて気づきました。


そしてその言葉はこれからの社会人人生にとても大きい勇気となってくれました。
みなさんは北村さんの経験から、何を感じましたか?
いろんな解釈があると思いますが、大切な閃きがあったなら嬉しいです。

これから始まる皆さんの新しいスタートを
心から応援しています。



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