hua村

A Hua村での出会い 村の生活とエネルギッシュな子供たちが教えてくれたこと

2017年にTrellisでインターンをしていた鈴木です。
その際、授業の休暇を利用してA Hua Villageにて1泊2日のキャンプに参加しました。

A Hua villageは、ベトナム、フエの北西60kmところに位置していて、270人のTao-oi人が生活している小さな村です。

都会にはない「豊かな生活」

自然豊かな小さな村で大家族のように過ごす彼らの文化は、人間本来の生活を見せてくれるものでした。私たちストレンジャーに対して笑顔で挨拶をしてくれる人々や人懐っこく目を輝かせる子供たちは人を疑うことを知らないようです。時間を気にせず自然と動物と共存する彼らの生活・文化は私にとってはまったく新しいものでしたが、これこそが私たちが忘れて失いかけている人間本来の「豊かな生活」であるのではないかと思いました。

村全体が推進する村のツーリズム

村では、彼らの独自の文化と生活、自然を資源としてツーリズムを推進しています。彼らは、米と芋の収穫によって生計を立てていますが、経済的には裕福ではないため、村を観光産業として発展させていく活動を行なっています。

しかし、彼らの生活を観光とし、ビジネスとすることで、経済的な利益を生み出すことはこの村にとって幸せなことなのでしょうか。彼らの独自の文化と生活、また、この家族のようなコミュニティは保つことができるのでしょうか。

子供たちの輝く目

この村で2日間を過ごして、とくに印象に残ったのは、子供たちのエネルギーと吸収力でした。私がある一人の女の子に、「アルプス一万尺」の手遊びを教えたとき、言葉が通じなくても短い間に手遊びの振りを習得してくれたのです。また、日本語で知っている歌を歌ってくれたりする子もいました。笑顔で楽しそうに私のこと、そして日本人のことを知ろうとしてくれる彼らは好奇心で輝く目に満ちていて、限りない未来への可能性を感じさせてくれるものでした。

私たちができること


村を資源として観光を行うことよりも、村の子供たちの好奇心と吸収力にもっと目を向けていくべきではないかと考えます。短期間で利益が得られる方法ではありませんが彼らに言語教育を通して、
彼らの将来の活躍のフィールドを広げていくことが、長い目で見たときに、村にとって利益となるのではないでしょうか。

  私たちが、彼らの文化と生活を知り、学ぶことが多くあります。それと同時に、彼らも私たちの言語を知り文化を知ることができるのです。
「言語教育」を通して互いの文化を知ることで、自らの考えの軸を増やし、将来への可能性を広げていくことができると考えています。

 都心では高層ビルが立ち並び、地下鉄が発達し、人々の生活にいたるまで均質化が進んでいます。この村のような独自の文化を持った郊外が、徐々に崩壊されていく姿を考えるとき、私たちはなにを残してなにを育んでいくべきなのか、また人々にとってなにが一番幸せなのかを問うべきだと、この経験を通して、改めて考えることができました。

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