見出し画像

東京にもこんな渓谷があるんですよ「奥多摩渓谷トレイル」

日 時:2021年10月23日(土)
10月イベント「奥多摩渓谷トレイル」に行ってきましたので報告します。今回のルートは、コロナ流行直前の2019年10月の台風19号で道が寸断され一部通行不可となってましたが、今年やっと復旧しましたのでイベントを立て行ってきました。山歩きよりは多摩川沿いにある渓谷歩きがメインになるルートです。古里駅から奥多摩駅までの「鳩ノ巣渓谷遊歩道」を中心とした約9㎞のトレイルで、その手前にある軍畑駅から御嶽駅方面へ向かう「御岳渓谷遊歩道」よりは、ルートが変化に富んでおりハードで、溪谷美も素晴らしく、歩き慣れた登山者にはお勧めのルートです。
まずは古里駅をスタートし青梅街道を進み、多摩川に架かった寸庭橋を渡り、階段を降りて川沿いの道を少し行くと支流の寸庭川を横切り越沢川へと出ます。最初は歩きづらい道ですが、少し歩くと上の滝、下の滝を望めます。それを過ぎれば歩きやすい「松の木尾根」の山道となります。その先に、このコース最高峰?(標高380m)の休憩所があり、古里から鳩ノ巣駅までの小丹波集落が望めます。奥には標高1225mの本仁田山が見えます。多摩川に架かる吊り橋の鳩ノ巣小橋を渡った先から鳩ノ巣渓谷遊歩道が始まります。白丸ダム近くまでの間に奇岩や巨岩が渓谷沿いに連なって、圧巻の景観でした。
渓谷美を楽しんだら次は「白丸ダム」へ。ダムと魚道を見学して昼食を済ませました。ダム周辺の湖畔遊歩道が2019年の台風19号の土砂崩れの影響で今年まで通れず、青梅街道にいったん出て奥多摩駅方面へ向かうしかありませんでしたが今回、全線開通となりました。おかげ様で、この倶楽部で毎年8月に実施するカヤックイベント会場である白丸周辺のコバルトブルーに輝く渓谷を眺めながら歩くことができました。見とれていたらあっという間に渓谷歩きも終わり、終点の奥多摩駅まで歩き解散しました。最近、登山者から「青梅線沿線駅のトイレが清潔できれい過ぎる」と話題になっていますが、このコースもトイレが多く設置され、いずれも綺麗でした。維持される方々に感謝です。参加者の皆さん、雲一つない快晴で素晴らしい渓谷歩きでしたね。

青梅線「古里駅」スタート
近所の人から「西村さんちの案山子」と呼ばれているそうで、美容学校に通っているお孫さんから、練習用で使わなくなったマネキン(頭部)をもらって作ったそうです。ちょっと不気味かも!?
五右衛門風呂に注ぎ込んでる湧き水は、東京都名水百選に選ばれた奥多摩の名水「釜の水」です。昔は集落の生活用水だったようです。今でも残っているとは素敵ですね!
「清美滝」木が生い茂って滝が隠れており、橋からはよく見ないと気づかないのですが、昔は御嶽神社参詣に行く前に身を清めた滝だそうです。伐採してスッキリすれば素敵な観光名所になるのにね!
「寸庭橋」を渡ると登山道になります。道が荒削りなので、最初は「こんな道が続くのかしら?」と少し不安になります。
歩きづらい道を少し我慢すると2つの滝が現れます。最初は見上げる「上の滝」です。
2つめが、見下ろす「下の滝」、上の滝の滝壺から流れ落ちる水が「下の滝」となります。見下ろす滝もおつな物ですよ
無名の「休憩所」、このコース最高峰?の標高380mです!景観は良いgood!
「休憩所」からは古里から鳩ノ巣駅までの小丹波集落が望めます。標高1225mの本仁田山が見えますよ。
ここから鳩ノ巣渓谷へ下りましょう
この雲仙橋を渡ると鳩ノ巣渓谷です。ちょっと面白い橋桁ですね。これは吊り橋を普通の橋に改良した「トラス構造」だそうです。なるほど吊り橋の名残ですね!
橋を渡った先にあるお宿に温泉水を給湯してました。作業してた運転手さんに聞いたら、沸かし直して使うそうです。「鶴の湯温泉」とありますが、奥多摩湖近くにある源泉だけの入浴施設のない温泉から得意先に運ぶのだそうです。我が家にも配達してもらいたい!!
「水神の滝」落差5m、ちょっと迫力不足でしょうか?
紅葉はまだまだ先ですね
ここから鳩ノ巣渓谷歩きとなります
鳩ノ巣の名前由来は、玉川水神社の森に二羽の鳩が巣を作り、 朝夕えさを運ぶ様が睦まじかったので、村人たちは霊鳥として愛護したことから、この地を「鳩ノ巣」と呼ぶようになったそうです。
東京都にもこんな渓谷があるんですね!
吊り橋の「鳩ノ巣小橋」
ここから鳩ノ巣渓谷遊歩道歩きです。迫力ありますよ
「白丸ダム」に到着。
多摩川水系には、小河内ダム・白丸ダム・村山上ダム・村山下ダム・山口ダムの5つのダムがあり東京都水道局のダムですが、このダムだけは東京都交通局のダムになり、都営地下鉄に電力を供給しています。
高さ30.3mの重力式コンクリートダムで、最大1万7,500kWの電力を発電するそうです。
このダムでせき止められた魚たちを救う魚道があります。見学しました。
魚道入り口
らせん階段をつかい下に降りていきます
魚たち(遡可魚)は、この階段を登って魚道を通りダム上流へ遡上します。
「数馬西トンネル」
この辺がトレッキング倶楽部で、毎年8月にカヤック・イベントを楽しむ所です。
楽しかった渓谷歩きも終点です
終点の奥多摩駅に向かいます
コース終点の「奥多摩駅」に到着!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?