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死ぬ前に聴く音楽はEVISBEATSがいい。
僕には毎朝行うことがいくつかある。
朝起きたらコーヒーを入れて、朝シャワーの前に体重計に乗って、シェアハウスのみんなで飼っている柴犬(名前はバーバー)にちょっかいかけてシカトされる。
一通り準備が終わったら平日は学校へ、土日は家事をしたり買い物に出かけたり。
そんな1日の始まりにまず流す音楽。それこそがEVISBEATSだ。
一昨年、とある僕の友達がお寺で本格的な修行を行った。内容は断食や滝行など本格的なもの。かなり辛そうに語っていた彼の表情も印象的だったが、そんな彼がぼそっと放った「いろいろ経験して思ったこと。音楽はEVISBEATSだけあればいい」という一言が非常に心に残った。
EVISBEATS。僕が語らなくても知っている人は多いだろう。
知らない人はまずこのMVを見て欲しい。
極楽。僕としてはその一言に尽きる。
僕はEVISBEATSの音楽をある場所への旅に持っていくのがずっと夢だった。
僕は旅先で聴く音楽には特別強い思い入れを抱くタイプだ。なぜなら写真や動画とは違って、その音楽と脳内にある旅先の情景がガッチリリンクすることで鮮明にその旅の記憶を思い出せるからだ。
旅の満足度は、その時に聴いていた音楽も大きく貢献すると思う。
そして僕は最も好きなアーティストの音楽を、最も気持ちよく聞けるであろう場所を見つけ出した。
沖縄県である。
僕はコロナ禍になる直前2020年2月、1週間かけて沖縄原付1人旅を決行した。その際の旅のお供に彼の音楽を持って行った。
その際、おそらく最も多く聴いた曲は「気楽な話」。
聴いてもらえば沖縄との相性が抜群にいいことがわかるだろう。
そして想像してみてほしい。快晴の空の下、春先の陽気の沖縄の道をこんな音楽を聴きながら原付で走るということを。
素晴らしすぎる。今まで長い時間をかけて蓄積し続けた真っ黒いヘドロみたいなストレスが全てさらさらな水みたいになって流れ去っていくような気分になったことを強く覚えている。
今でもこの曲を聴く度にあの旅を思い出す(気持ち良すぎて結局沖縄は1週間で2周した)。
そして彼の最高なところは映像作品としても現れている。
いまだかつてこんなに幸せそうなMVが存在しただろうか。
僕は初めてこの映像を見た時、自分自身の理想の暮らしを見た気がした。
至ってシンプルに楽曲制作光景(演奏光景の方がいいのかな?)をMVにしたものだが、子供たちの動きは狙ってこうはならないだろう。湯水の如く金をかけて作る映像みたいな迫力はないけど、僕にとっては今まで見たどんなMVよりも印象的で記憶に残るものだった。一生見てられる。
耳も目も脳も幸せ。今僕は27歳だから平均寿命的に考えればあと50年ぐらいはEVISBEATSの音楽を聴いて生きていける。
EVISBEATSで迎える朝を、昼を、夜をあと50年ぐらいは続けられる。
「あ〜今これ死にそうだな」って思ったらEVISBEATSを再生すると思う。
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